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本気でやるとは自分と向き合うこと〜「ぼくたちのリメイク 2」感想〜

タイトル:ぼくたちのリメイク2

作者:木緒なち

イラスト:えれっと

「ぼくたちのリメイク」2巻

ここから物語はシリアスになっていきます

  • 謎のお姉さん?

この巻は恭也、貫之、シノアキ、ナナコの4人からなるチームきたやまに河瀬川と火山が加わったチームきたやま・改が海で短編作品撮影をしているところからスタート

基本的に担当パートは前巻と変わりませんが、貫之と河瀬川は口論になってます

それそもそのはず、制作期間は前回より短い2ヶ月で制限時間は5分に伸びましたから

※当然ハードルが上がってる

 

まあ、2人とも芸術に関する知識はチームの中でずば抜けているから

バンドで作曲する際に意見が合わずに口論するのと同じ

でもそうやってぶつけ合って作品は良くなっていくのです

 

その上でこの専門学校、上級生になるまでは機材レンタルを長期間レンタルすることが出来ず恭也は先輩に協力を仰いでました(皆さん、真似しないように)

その見返りに先輩の撮影に協力していたのですが、そこに突如現れたのが謎の女性ケーコさん

…一応この専門学校の卒業生で加納先生の同期です

 

外見はもう完璧○○(一部規制)そのものなんですが、彼女はハルキゲニアソフトと呼ばれる大手サークルの一員なのです

前述した機材貸し出しの件を見逃す代わりに、恭也を自分のサークルに勧誘しようとしますが…

 

このケーコさん、後々重要キャラになってきます

特にある巻では…

ちなみに関西弁で話すので脳裏にはやっぱり植田さんが浮かぶ…

絶対に植田さんを起用するんだ

 

  • 混沌とする文化祭

この巻の中心は創作活動より文化祭がメイン

恭也やシノアキが所属する美術研究会も参加するのですが部長の桐生孝史が暴走します(笑)

 

普通に考えると美術サークルは各々の作品を文化祭で展示するイメージ

が部長は職権乱用して、勝手にメイド喫茶に出展内容を変更したというわけです(笑)

シノアキやナナコも巻き込まれているし…

しかもプランを何1つ考えていない!!

…あれ、こんな人物今の政府にうじゃうじゃ(ry

 

という訳で仕切りは恭也が担当するのですがこれが成功してしまうわけで

文化祭当日にシノアキが事件に巻き込まれかけますが

 

ただ、この巻からシノアキは恭也に対して明らかにある仕草を見せるようになっていきます

それが次の巻以降大きく絡むようになっていくんですよね…

とりあえずプランを立てずに立案しようなんて野暮のことはやめましょうね

 

  • 本気になるとは

そしてこの巻のメインはナナコ

動画制作に関してナナコは主演として関わってましたが、作品上映会で他のチームの作品が上映された際、実力を見せつけられてしまう…

それだけなら良かったものの打ち上げが行われたカラオケで歌唱したことで河瀬川に「あなたが本当にやりたいことはこっちでしょう?」と本心を突かれてしまうのです

 

1巻でも触れられてましたが、ナナコは歌うことが好き

歌声こそ大きいのですが所謂音痴であるため、矯正することから逃げてました

それは自分と向き合うことが怖かったからです

 

しかしそれを変えさせたのが恭也

音声調整された声をナナコに聞かせ、ナナコの本心を目覚めさせたのです

まおこれは元の世界で恭也が音声調整ソフトを使用していたからこそ出来た裏技なんですが、こんなソフトあるんですね…

全く知らなかった…※僕は動画制作をした経験がありません

 

この出来事を通じてナナコはレッスンに通う決意をしますが、まあレッスンなんてそんな甘いものじゃない

実は僕、ベースのレッスン(現在はコロナの影響で休業中)に通っているんですがこうしたレッスンってひたすら基本を叩き込んでから応用編に進む

だから最初は楽しくないんです

 

本編にも出てきましたがこれが歌唱となりますとスタミナは必須

プロのミュージシャンは走り込んでますからね※有名なのはUVERworldTAKUYA∞、毎日フルマラソンと同じ距離を走ってるんじゃなかったかな?

更には相対音感

詳しくは調べて欲しいけど歌声を矯正するのは簡単なことではないんです

だから途中でナナコも弱音を吐いてます

 

それに加えて恭也は動画投稿サイトも利用

動画を投稿してリスナーに弱点を指摘してもらうなんて作戦があるんですね

プロでもやった方いたのかな?

動画を投稿するってことは当然好意的な意見だらけではない

でも否定な意見と向き合わないと成長することは出来ません

 

精神論とも捉えられかねませんが、本気になるとはそういうこと

自分と向き合わなければ何も変わらないのです

 

そうした苦しいレッスンを経たからナナコは終盤、大舞台で大成功を果たします

その成功はナナコにとって大きな自信になるのですがその直後、ある瞬間を見てしまい…

そしてこの文化祭の喧騒のなか、ある人物は静かに追い詰められていたのです…

 

この巻がナナコの物語だったということは、次の巻はほぼ必然的に貫之メイン

ただ、先にいっときます

次の巻、ラストでとんでもない展開が起こります

 

なんでこう書くかは後に載せるであろうこのシリーズの感想を見れば理解できると思います

3巻はある意味区切りの巻でもありますので