最後の2ページに激震が走る…!! 〜「僕が僕であるために(4)」感想〜
タイトル:「僕が僕であるために。(4)」
作者:葉月抹茶
「僕が僕であるために」4巻
はじめにネタバレするとこの巻では入れ替わりはほとんどありません
しかし最後にとんでもない展開が待ち受けます
- 前巻のラストから
3巻のラストで優に入れ替わりを見られたしまった駿と歩(ちょっとでも読む期間空くとこっちも混乱する(笑))
それ以前に優は昔から2人と接点があったためかオーラの違いが分かっていたようで…
なんとか誤魔化しには成功するもこの時のやり取りから優は歩を露骨に嫌っていることは明らか
そのうち嫌いになった理由も明らかになりそうです
- 康平の過去
この巻では優や美雪の悩みが明かされたり、優と紗奈の関係が進展したりしますがそれ以上に重要なポイントが2つ
1つは康平
優と歩、紗奈と共にテスト勉強していた際に紗菜からも誉められるも咄嗟に発した
「どんなに頑張ったって結局 無駄になるときはなっちまうんだし」
2巻で、
「昔とはもう 違うんだよ」
と彼が話してしましたがその原因、それは彼が陸上部に所属していた中学二年の頃に足を負傷してしまってからでした
大会に出られなくなり、陸上部の部員と何かあってそのまま退部
それをきっかけに無気力になり、何事にも頑張らなくなってしまったのでした
それを紗菜から知った駿は励ましに行くのですが、「今を楽しく過ごせればそれでいい」と康平
康平の悲劇を美雪も知っているようですが、彼女は何かを起こそうとしている様子
それは康平を救うキーとなるのでしょうか
- 歩の秘密
もう1つ、この巻の重要ポイントは歩の秘密
優には敵視されていたり、意外と努力家だったりと彼の特徴や人間関係が少しずつ明かされていくのですが気になったのはネクタイピン
彼にとって思い入れがあるものようですが…
そして終盤、千尋が駿と上手く話せるようトレーニングを行うのですが、彼女と別れたあと、最後の2ページで
「俺はきっと この先 誰かを『好き』になることは ないだろうから」
一応紗奈は歩のことも気になっているようですが、歩の過去に何かあったのは確実です
喪失があったのは間違いないでしょうが一帯何が…
作中は夏へ
どこまで爆弾を詰めば気が済むんだという展開
いつ爆弾が破裂するのか
それは読んだものにしかわからない…