失恋探偵の恋愛は前途多難!? 〜「失恋探偵ももせ2」感想〜
タイトル:失恋探偵ももせ2
作者:岬 鷺宮
イラスト:Nardack
「失恋探偵ももせ」の2巻
今でこそ「三角の距離は限りないゼロ」がヒットしてる岬先生ですが、続編を刊行できたのはこの巻が初だったとのこと
- 変わっているようで変わらない2人の関係
前巻のラストで両思いになり付き合い始めた百瀬と九十九
前巻の矜持ヶ谷の依頼のこともあり、事前に「思いもよらない事実が判明する場合もございます」と了承を取った上で調査する方式に変化はしたものの、表面上は以前と同じ
というのは失恋探偵なのに「依頼者の前でいちゃつくのは…」と依頼者を考慮してのこと
百瀬の親友である志穂里にはばれてますが
この巻でも数々の依頼が失恋探偵の元に
同じ部活の先輩に告白したのに振られてしまったといった鉄板ネタからもう在籍しないOBへの叶わない失恋を消化するための暗号に挑戦したりとミステリアスな内容まで…
で百瀬と九十九はというと失恋探偵以外の活動ではカップルらしい雰囲気を出しているのですが、この巻で言えば第2の依頼から雰囲気が一変してしまいます…
まあおもいっきりヒントは書いたんですけどね
- キーパーソンの荻野目千佳
そんな第2の依頼を終えた直後に現れたのがこの巻のキーパーソンと言える3年の荻野目紗千佳(念のためもう一度言及しますが、九十九は2年で百瀬が1年です)
挿絵を見ていただければ分かると思われますが熱血系の先輩
実は彼女を巡る依頼が失恋探偵のはじまりでして、文化祭まで時は遡ることになります
その文化祭で荻野目は文化祭の実行委員長を勤めており熱血タイプの委員長として指示を集めていたのですが、同時に文化祭実行委員が4名おり逆ハーレム状態(笑)
めだかボックスでもこんな現象見なかったぞ…
ただ、そのうちの1人である砂川が荻野目から謝って送られたと思われるメールで文化祭終了後、荻野目から4人のうちの1人と付き合うことを知ってしまい失恋探偵に依頼へ
なお当時、九十九は百瀬のことを名字の「千代田さん」と呼んでます
でこの事件を百瀬は瞬く間に解決
表情だけで事件を解決に導いてしまう辺り、ここから百瀬の非凡な才能は発揮されていたのです
がここで依頼は解決したはずが、現代に時間が巻き戻るとその荻野目が付き合っていたはずの彼氏に振られていたことが発覚
なおこの期間、わずか4ヶ月
しかも喧嘩ではなく乗り換えという所謂浮気です
クズだな
おまけに百瀬との関係が最悪な状態に進みかけているなかでの調査
事件の推理をするのも九十九という非常事態…
まあなんとか事件は解決するんですが…
- 表に出すことこそ大切
その依頼解決後、九十九は百瀬のことを相談することに
すると「責任はお前にある」と突きつけられることに
一見ミステリアスな百瀬だって普通の女の子
だから九十九の気配りが返って逆効果になっていたんです…
それに実はこの巻、前巻に登場した矜持ヶ谷が復活していく様子なども見られたりしているのですが、他の女子の話をされて良い思いをする女の子がいると思いますか?
一度も付き合ったことがない僕ですらそう思うよ
依頼相手に荻野目が来なかったらどうなっていたことか…
次の巻はやっといちゃつくようになるのかな
次の「失恋探偵ももせ3」でこのシリーズは終了
…なんですが、以前話していたスピンオフで「失恋探偵の調査ノート※新品は入手困難なのでブックオフか電子書籍で購入推奨、一応中古で入手はしてます」がありまして、それを持ってシリーズは終了…?なのかな
一刻も早く「三角の距離は〜」読みたいからどっちを先に読むか真剣に考え中です…
追伸
こんな状況で書くのも難ですが、しれっとこのブログPVがようやく1000を超えました
ありがとうございます!!
しかしガンガン記事を投下しているため、ストックがなくなりつつある(笑)