物語はここから急転する・・・ ~「彼女、お借りします(11)」~
タイトル:「彼女、お借りします(11)」
作者:宮島礼吏
前巻10巻の感想でそろそろ衝撃展開が来そうと話してましたが、その予感はどうやら的中してしまいました
この巻から物語は急展開を迎えます
-
修羅場、再び
10巻の終盤と言えば、千鶴が祖母小百合のお見舞いに行くために和也の誕生日会に参加できず・・・
そこにるかが登場してきて好感度上昇作戦を始めたのですが、その最中に千鶴が電話で登場!!
以前の飲み会で作られたグループLINEに和也と千鶴がいたため、それを利用して千鶴は和也のスマホに連絡が取れたというわけです
こういうところは文明の進化を感じますね
だって昔は連絡先交換するために赤外線通信していたんですよ?※実話です
それが今やLINEで交換できる
非常事態になったらこうやって対応できると※真似しないように
こうして千鶴と和が連絡を取れたことにより和也はピンチ脱出!!!
・・・のはずでしたが、るかはアピールチャンスを逃したくないので千鶴からの電話を無理矢理遮断ww
どこの昼ドラだ・・・
と思いきや、小百合の一押しもあって千鶴が途中参加w
こうなるとお正月の修羅場再びです
こうやってギスギスするのがラブコメの真骨頂と言えますが、他のラブコメと違うのはるかは和也LOVEに対して千鶴はまだ恋愛感情を自覚してないこと
普通だったら嫉妬がぶつかり合うのですがこの作品はそういった描写はあまりない
しかし千鶴が常識行動(るかちゃんは決して失礼な行動は取ってませんが、千鶴の行動があまりに良すぎるのです)を取ることによってこれまでのるかちゃんの苦労は水の泡になってしまうのです
それをオセロに例えるのは上手いよな・・・
ただ、るかちゃんがこのあと思いもよらない行動に出ます
これが意外にも作中初の○○だったりするのか?
更には同棲やら指輪やらどんどん話が凄いことになっていくのですが、このあとです
物 語 が 急 転 す る の は
-
急転
その急展開とは小百合が倒れたこと
和也と千鶴、並びに和の前では元気そうに振る舞っていますが実際はもうそう長くない・・・
8巻の終盤で小百合が「千鶴のこと、お願いします」と話していましたがそれはこの伏線
前々から感じていた嫌な予感はここで現実になってしまいました・・・
で千鶴は「平気」と強がっていますが、実際は手が震えている・・・
小百合は以前、千鶴を「強くない」と話していましたし、千鶴は絶対恐れています
小百合を失うことを
唯一の家族だもんな・・・
その上で和也は千鶴との偽りの関係を正直に伝えようとするのですが、千鶴はこれを拒否
千鶴からすれば、小百合に真実を知って欲しくないのでしょう
嘘だとしても美しいままで終わって欲しい
悲しい・・・悲しすぎるわ・・・
なお小百合がそんなに良い状態ではないことは和にも気付かれています
1人シャワーを浴びる千鶴の表情は・・・
※この巻以降単行本派は単行本のあらすじも見ない方がいいです、ネタバレ食らいますので・・・
そして、るかも休戦を決める中で・・・
-
そんななか、"彼女"は
11巻最後に墨ちゃんが動く!!
和也とは2度目の練習デートなんですが、なんと墨ちゃんは制服・・・
あれ、これデジャブじゃ?
それもそのはず
前に和也と千鶴が制服デートしていた現場を墨ちゃんは目撃していたのです(10巻参照)
だから和也が制服フェチ好きだと思ったようです
勘違いって怖いね
しかも今回は和也、私服だし
制服デートは実現せず・・・
そのうえで今回は墨ちゃんが和也を「おもてなし」するのですが、ご存じの通り墨ちゃんはコミュニケーションが苦手です
だから何が起こるか分からないわけで・・・
ただ、今回は水族館デートなんですがどうやら和也は海洋生物が好きな設定が合ったようで、和也はやたらと話し出します
もしかしてこれを見据えていた?
だとすれば、相当計算高いな墨ちゃん・・・
その上で、最大の目的はイルカのスタジアムショー
和也も1度見てみたかったようで、墨ちゃんも楽しそうなんですが
「前方のお客様はずぶ濡れになる可能性があるのでご注意ください」
露骨すぎるフラグで11巻を締めるな
次の巻は墨ちゃんとのデート後半戦からスタートでしょう
同時に小百合の症状を知った千鶴がどうなるかが非常に気になります
今これと並行しつつ、「カッコウの許嫁」や「カノジョも彼女」の感想も計画中
そろそろこの作品も感想追いつきそうですがまさかここでシリアスに突っ込んでいくとはな・・・
お願いだから千鶴には最後笑って欲しい