カオスの領域を超えて意味が分からない〜「そうだな、確かに可愛いな」
タイトル:そうだな、確かに可愛いな
作者:刈野ミカタ
イラスト:magako
定期的にやってる表紙だけ見て購入したシリーズ
第4弾がこの作品になります
正直話します
かなり辛辣な感想になります
この作品、ページ数は一応260ページ前後あります
しかしながらスピードが早い方は2時間で読破出来るほど中身が軽いです
僕が押しに押しまくってる「ぼくたちのリメイク」シリーズは300ページ前後ですが、シリアスな作風が効果的に機能し緊張感をもって読むことが出来ます
また「緋弾のアリア」、「冴えない彼女の育てかた」シリーズもページ数は少ないもののスピーディーな展開かつ魅力的なキャラが多く、ワクワクしながら次のページに進めます
ですが、この作品はワクワクさせたい要素がほぼない
なにも考えずにエスカレーターを登る感覚に陥ってしまうのです
なので途中、僕は何を読んでいるんだという感覚に陥りました
昔「王様ゲーム」を読んだときもそんな感覚陥らなかったぞ…
- 唐突すぎる異世界設定
次に必要あったのかと思ってしまった異世界設定
この作品、「2年間昏睡状態だった主人公が目覚め、昔から付き合いがあった後輩と付き合ってからの馴れ初めを描く」…って感じなんですが、主人公が20年間異世界に魂が転生していたという設定がある
故に異世界に魂が飛ばされていた頃に出会った美少女が唐突に挿絵として現れます
読んでいる最中に「ナニコレ」と目が点になりましたよ、はい
美少女キャラ出したいならハーレム作品書いた方が良いのでは…
むしろヒロインの挿絵を増やした方が良い
こんな感想抱くの初めてです
- そのキャラ、必要あった?
そしてとどめが突然現れるヒロインのクラスメイト
主人公が気にくわないのか、分析ノートみたいなものを書き始めようとする
ただ、それなら閑話休題みたく少ページずつ掲載していった方が良い
ここだけのために30ページ近く読まされるのはな…
いかに禁書が構成をよく考えているか分かる瞬間でした
MF文庫と言えばかつてハーレム作品を乱発していた時代があります
「僕は友達が少ない」とか「この中に1人、妹がいる!」など
でもそれって裏を返せばラブコメを看板にしていたという意味合いでもあります
実際、後々レビューする可能性ありますが「あまのじゃくな氷室さん」とか「僕の知らないラブコメ」、そして以前レビューした「放課後のガールフレンド〜」
MF文庫のラブコメは当たり作品が多いイメージです
それだけにこれは…
読んでいて早く読み終われと感じたのは初めてでした
まあ、僕がこう書いたって好きな方はいるでしょうしその方はどうか読み進めてください
ただ、これほどまでに試し読みが必要な作品に遭遇するとは思いませんでした