あのアニメの最新ライトノベル ~「ハイスクール・フリート あらいばるっ」/姫ノ木あく~
タイトル:「ハイスクール・フリート あらいばるっ」
筆者:姫ノ木あく
イラスト:枡石きのと
ようやく掲載できた今年初の感想記事
映画が昨年1月に公開されて以降、特に動きがなかったはいふりですが、去年の秋頃にこのラノベの発売が発表に
どの時系列の作品のなのか、あらすじだけでは大まかに掴めない状態での刊行となりましたが…
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時間軸はテレビシリーズ最終回から劇場版まで
隠すことなくざっくばらんに話してしまうとこれ、テレビシリーズ最終回から劇場版の冒頭を繋ぐ短編集です
なんで公開前に出してくれなかったの
はいふりと言えば現在もコミックスの連載は続いていましたが最新の7巻には映画と繋がるようなリンクはなし
まあ漫画は本編で描写できなかったキャラを掘り下げる役割を担っているので致し方ないこともありますが、こちらの3話と4話を先行公開しておけば映画の世界に入りやすかったんじゃないかなと思います
映画のテーマになるシロちゃんの件を伏せる工夫すれば本編のネタバレを防ぐこともできただろうし…
なのはReflectionもDetonation公開前に1巻出してましたが思い切り映画への爆弾載せてましたし、はいふりもインターリュードとしてこれ早めに出した方が良かったような…
映画はコロナが原因で興行収入そこまで出てなさそうだしはいふりって運がないよな…
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作品の中心はシロちゃん
「運がない」といえばはいふりでは真っ先にシロちゃんが浮かびますが、ノベライズ1巻に続きこのノベライズでも中心として描かれるのはシロちゃん
時間軸としてはアニメの最終回の後だったので、少し成長したシロちゃんの姿が描かれてます
ただ、テレビシリーズ終盤で「艦長のマヨネーズになる」といったのも影響しているのか、少し無理しているじゃないのかなと思わせる場面がちらほら
晴風が復活してからの合同演習訓練でも少し言葉選びや判断を間違えたことを気にしたり、競頭遊戯会に向けて休日も休まずトレーニングしたりと
シロちゃん(副艦長)なりにミケちゃん(艦長)を支えたいんだと思いますがちょっと頑張りすぎでは…
でそれが案の定、終盤疲労に繋がってしまうんですがその裏でシロちゃんは「比叡」の艦長就任要請の動きがあることは全く知らないわけで※ここから先は映画を見ましょう
これ読んで劇場版見ると少し印象変わるかも
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ほっこりするリンちゃんとまゆちゃんの話
その一方で唯一ベクトルが少し異なるのがリンちゃんとまゆちゃんが中心になっている話
リンちゃんはともかく、テレビシリーズだけの方には「まゆちゃんって誰?」となるでしょう
まゆちゃんは一応本編にも出てきてますが、彼女はリンちゃんの幼馴染み
ライトノベル版だとこれが強く描かれていていて2巻でも2人を中心にしたエピソードが多くありました(「いんたーばるっ 2」参考)
で、今回も2人のエピソードが描かれたわけですが、まあ色々カオス
リンちゃんが授業帰りにまゆちゃんと買い物に行こうとするのですが、既に帰っていてそれを「デートじゃないか?」と疑うココちゃんが引き金となってまゆちゃんを尾行することに(笑)
ほんとココちゃんは
しかもその途中、機関科のメンバーに麻雀に誘われたりミーちゃんやテア艦長と会ったりするのですが物語は思いも依らぬ展開に
なおまゆちゃんが出かけた目的は
とりあえずまゆちゃんの趣味知っている方なら大体想像つくと想う(漫画3巻参照)
現在、はいふりは漫画を除くと進行しているコンテンツがほとんどありません
それだけにこうしてライトノベルが出てくれるだけでもありがたい…
劇場版のパンフを見るとスタッフは続編を製作したい様子でしたが、鈴木さんはスト魔女やガルパンで忙しいしな…※しかもROAD to BERLINでスト魔女人気はまだ健在であると分かったからそっちに持っていかれるかも…
漫画が今や貴重な望みの綱となってるはいふり
次なる展開を望みたいものです