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2015年にアニメ化!去年スロットになった作品!!~「対魔導学園35試験小隊 1.英雄召喚」~

タイトル:「対魔導学園35試験小隊 1.英雄召喚」 

作者:柳実 冬貴

イラスト:切符

今回紹介する作品は「懐かしい!!」 と思われる方が多いと思います

というのはこの作品、今から5年前の2016年に完結している作品であり、2015年にはアニメ化しています(僕も知りませんでした・・・というか2015秋のアニメって何見てたかな汗)

 

なんでこの作品を今取り上げるか

それは昨年この作品が突然スロットになり、やってみたところ非常に面白くはまってしまったからです(勝った金額で全巻購入しました)

 

そんなアニメにもなったこの作品、先に言っておきますがハーレムなんて場面は基本的にこの巻では皆無ですしそもそもそのような描写はないとのことです(YouTubeのスロットPVコメント欄より)

 

  • 35小隊+1

まずこの作品の舞台となるのは魔女や魔法使い、魔導遺産といった【魔導】に関わるモノを取り締まる異端審問会の異端審問官を育成する機関である対魔導学園

そこに所属する35試験小隊を中心に描かれていく

のですが、この35試験小隊、

  1. 草薙タケル・・・隊長だけど剣以外は駄目(この時代では戦闘の主流は剣から魔法、銃に移行しているので取り残されている)
  2. 西園寺うさぎ・・・狙撃が得意だが本番になると実力発揮出来ない(野球で例えるならブルペンピッチャー、同じ射撃手で例えるならまだ芳佳と出会う前のリーネ)
  3. 杉並斑鳩・・・整備は上手いけど興味を示すのは兵器開発のみ

と個性派だらけでして、退学の危機に瀕しています

その理由は成果を上げられていないのが原因ですが、本番になったらあがり症となるスナイパーに時代遅れの隊長、さらには整備は上手いのに兵器開発以外やる気出さないって・・・

そりゃ退学の危機に瀕するよ

だって当てられないスナイパーなんてお荷物ですから

しかも戦闘の中心となるモノは常に変化する

剣が廃れた時代に剣を主流にしてたら変わり者として見られるのも無理はありません

 

そんな個性派だらけの35小隊に新しく加わった(というよりは理事長によって入れさせられた)のが鳳桜花なのですが、彼女はもともと魔女狩り(と書いてデュラハンと読みます)であるエリート

ですがある事情で、この舞台ならびに学園に編入させられたというわけです

しかもタケルからすれば数年前にプライドをズタズタにされた相手

個性派小隊が更にカオスになった瞬間と言えるでしょう

 

この4人で斑鳩が他の部隊が関わろうとしていた魔導遺産の情報を盗み出して取引現場に挑むんですが、うさぎが警備員に誤射したり情報を間違えたりとあっという間にピンチに汗

ただここからタケルと桜花のヤバい面が出て行きます

 

まずタケルは剣術を馬鹿にされると別人に

草薙諸刃流(※1)と呼ばれる鬼を斬るために産みだした剣術で圧倒してしまうのです

これには敵方も狼狽えるのですが斑鳩がタケルの妹の真似をしたことで元に戻ります

タケルは妹思いの人間でもあるので、妹の声に弱いのです

ピンチに戻っているけど汗

 

次に桜花

ピンチとなった場面は桜花のお陰で逆転するのですが、ここから顕現するのが桜花の面

異端審問会の役割はあくまで魔女の逮捕や魔導遺産の押収

しかし彼女の場合魔女を殺害しようとします

それは彼女が「魔女の駆逐」を使命と考えているからで、35小隊に編入させられた理由でもあります(人質を守るためとはいえ、殺害はタブーとされています)

だから彼女も変わり者なんですよ

時代に逆行してますから

 

そんな桜花の行動はあるハプニングによって阻止

ですが、この取引現場に桜花は違和感を

その違和感が敵に当たる『幻想教団(ヴァルハラ)(首謀者であるホーンデッドとSランク魔導遺産であるナハト所属)』の行動に繋がってくるのです

 

※1:簡単に言えば脳のリミッター解除。処理能力を上げますが当然身体への負担は凄まじいモノです

  • 桜花が≪紅蓮姫≫と呼ばれる訳

あの取引現場から数日後、35小隊は順調に成果を上げていきますが、ほぼ桜花の独断専行

それは順調とは言えるのか?

 

なので桜花VSうさぎ斑鳩タケルみたいな構図になりつつあるのですが、桜花の方が実力は遥かに上

なんでうさぎはキレるも返り討ちに

タケルもボロクソ

唯一ダメージを食らわなかったのは斑鳩のみと言って良いでしょう※桜花になんか言われても受け流した笑

 

その斑鳩が桜花が≪紅蓮姫≫と言われていることを突きつけられると状況は一変

≪紅蓮姫≫というのは先ほど記した桜花の行き過ぎた行動の事を指すのですが、自覚があるから反論できない桜花

桜花は「このままだと全員死亡する」と警告して帰りますが、≪紅蓮姫≫と呼ばれるのにはもちろん理由があります

 

ただタケルとしては小隊の雰囲気が今のままだとまずいと感じ桜花の嗜好を調査してから歓迎パーティーを試みるのですが、負傷して帰ってきた桜花によってそれは一蹴

そんな桜花を心配して、タケルは治療するのですが治療後に出てきたのが数日の前の取引の件が終わってなく「幻想教団」が何か企んでいるという桜花の推測

それにタケルは強引に協力するのですが、その後プレハブを襲撃した際にまた桜花は敵を殺害しようとしてしまうんです・・・

気持ちは分かりますが流石にやり過ぎだろ・・・※くり返しますがこの作品では殺害は良しとされていません

 

桜花がそうした行動に出てしまう理由

それは、両親や妹を魔女に殺害させられたからなんです

しかも妹は魔女に操られたとは言え桜花自身の手で殺してしまった

そりゃ魔女を憎みますよね

自分の大切な家族を魔女によって壊されたのですから

 

だから全ての魔女を憎んでしまうのでしょう

善良な魔女がいると分かっていても

それゆえ、桜花は「仲間になれない」と話すのですがタケルはそれでも桜花に協力しようとするのです

実はタケルが今の性格になった要因の1つが彼女なので

まあ直後に桜花がタケルに向かって放ってはならないあの言葉を吐いたことで逆鱗に触れりゃいますが

 

  • 英雄召喚

でもその直後、ホーンデッドが詠唱を唱え英雄召喚(※2)というテロ行為に出るのでそれどころではなくります(目的は対魔導学園にいる≪幻想教団≫の要人救出・・・!!)

同時に街に死霊術師まで現れるので桜花は住民を守るために奔走するのですが、犠牲者の死体まで死霊術師は使います

だからきりがないのです・・・

同時にとんでもない知らせも・・・

 

一方タケルは来る敵は容赦なく倒しつつ学園へ

その最中にある人物と出会ったり、理事長がむちゃくちゃなことをやったりしていることを斑鳩達に知らせられますが、タケルとしては仲間が傷つくのを見たくないのでしょう

1人で行こうとしましたが、抜剣していたことが結局参加することになります

 

しかしながら敵が強すぎる

召喚された英霊はアーサー・ペンドラゴンと言うのですが、この英霊の魔導遺産であるエクスカリバー(Fateは関係ないぞ)は攻撃も防御も万能

故に桜花も対魔導兵器のレリックイーター<ヴラド>を使う状況になってしまうのです(※3)

 

けれどもその対魔導兵器を持ってしてでも倒せないため血を対価に<串刺し公の予興>という地上からも魔方陣を出現させ上空を攻撃する魔法を使って、ようやく勝機が見えたと思いきや今度は理事長権限で中断

まあここら辺まで書くと理事長が怪しいのは分かってくると思いますがそれは最後に

 

これで万事休すかと思いきや・・・

※2:≪伝説召喚≫、≪神話召喚≫に伝説の魔法。神に匹敵するほどの武人を先兵として使役し、多くの命を奪った禁断の魔法

※3:桜花は魔の遺産を使用する=魔力に負けたという考えなので極力使用を避けている

 

  • タケルの登場、そして

その窮地にタケルが登場

斑鳩やうさぎのバックアップによって状況を変えていきます

 

ここでうさぎは使えないと書いただろ?と思うかもしれませんが、うさぎは禁教しなければ問題ないのです

緊張しないときのうさぎの命中率は見事なモノとなります

要するに自信がないだけなんです

緊張しないときのうさぎは本当に頼りになる存在です※どのくらい凄いかはアニメか漫画を見ましょう、僕もこれが掲載された頃には見てるから

 

ところがここでも形成は逆転される

【円卓の騎士(※4)】を英雄が使用したことによって勝機が潰えてしまうし、タケルに至っては下半身が自分の頭の上にあるとんでもない状況

想像したくありませんね・・・

グロ作品みたいじゃん・・・

 

その時に現れたのが先ほどタケルが学園に向かう最中に遭遇したラピス

ラピスも対魔導兵器でレリックイーターの1つなんですが彼女と契約することで蘇生したのです(ベタと言えばベタな展開)

しかもタケルが招かれた理由もラピスの契約候補者に最適だったと言うことも明らかに

やっぱり話が上手すぎないか?

 

とはいえ、ラピスと契約したことで状況は変化

英雄はなかなか倒れませんが最終的には触れた魔法をこちらの攻撃に加える魔法を用いて最終的は草薙流で誰も出来なかった「八岐大蛇」を発動することでようやく撃破したのです

 

その後、タケルは桜花に復讐を手伝うことを約束し、他のメンバーとコミュニケーションを取ろうにもなかなか取れず、タケルに助けを求めるところで終わります

 

が、ここで理事長の怪しい行動を羅列

  1. 英雄召喚に興奮※普通なら危機感抱く
  2. 生徒を学徒動員→英雄によって大量に殲滅させられてしまう
  3. 桜花の魔法を強制終了
  4. タケルがラピスと契約するように仕向ける→契約したことでタケルを自分の配下に置いたようなモノ

怪しさが露骨極まりないでしょ笑

本当にこんなのが理事長でいいの?

むしろ人類を滅ぼそうとしているのだが・・・

大丈夫かこの学園?

 

その上で次回から桜花がうさぎたちと上手くコミュニケーションが取れるのか

それも気になるところです

更にタケルに妹がいることも記しましたが実は獄中・・・

何故?

 

伏線の多さも気になりますが、次も楽しく読みたいと思います

 

最後にスロットから入られた方へ

あのキャラは次巻から本格的に登場します

 

 

※4:11人の騎士達の最高の一撃を魔力で再現する魔法