悲劇の少女はようやく救われる… 〜「EDENS ZERO(5)」〜
タイトル∶「EDENS ZERO(5)」
作者∶真島ヒロ
ここのところアニメ放送作品、あるいは放送予定の作品を連発してますが、今回もその例にもれず「EDENS ZERO」5巻の感想
というかアニメが今この巻やっているようで(笑)
アニメの放送ペース早いよ!!
これ来週で5巻終わるよ!!(=すぐに6巻の感想書かなければならない汗)
というわけでこの5巻、引き続き惑星デジタリスが舞台
4煌星の1人、ハーミットを助けようとしたデジタリスに入ったものの世界が荒れに荒れていて、世界に波乱をもたらしているジャミロフと遭遇してしまったところからスタート
デジタリスでの戦いとエデンズゼロに戻ってからの話が中心です
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2人のホムラ
まずこの巻序盤の流れをざっくばらんに説明
ジャミロフと対峙するもシキは全く歯が立たず(ジャミロフの武器(マリア)は何でも食べて吸収!!)
↓
ジャミロフが用事を理由に徹底することで難を逃れる
↓
町の人々からハーミットの情報を入手するも心を閉ざしている状態…
こんな感じです
ハーミットが心を閉ざしている理由については後ほど触れますが、ジャミロフの武器は厄介
食べて吸収するという事は強化されるということですからね
フィクションでは鉄板の設定とはいえそういうのは味方側であって欲しい…
そのうえでシキ達はどうやってハーミットに心を開いてもらうか考えるわけですがその最中、町にジャミロフの手下である魔銃兵団長ギロンが町を制圧に
それを阻止するべく、シキ達は対峙するわけですがワイズ(この巻の感想から昔のワイズはワイズと区別します)とピーノの能力はデジタリスのデータを改変してしまうため使用不可
シキやレベッカは普通に応戦しているだけに足手まとい…
なおこの騒動の最中、ハーミットも殺されかけますがシキによって救出
心を閉ざすと全てがネガティブになってしまうのか…
そんな中でシキ達がデジタリスに来た直後に出会ったトロールも助太刀してくるわけですが、デジタリス編はここから2つの局面が同時進行します
その1つがホムラの裏切り疑惑
といってもホムラは裏切ったのではなくホムラを装った偽物が出現したというわけです
その偽物の正体は銀河系諜報機関GIAの1人であるアミラ
ホムラ曰く「政府のスパイ」とのこと
ホムラになりすましたのはドラッケン・ジョーの狙いを掴むためのようですが…
この時点では第3勢力って感じかな?
間違いなくシキ達とドラッケン・ジョーは敵対する(この巻の感想を書いた後に6巻もちらっと読みましたその予感は的中します)
ただ政府サイドはシキ達の味方ってわけではない(というよりまだシキ達とほとんど面識がない)
だから政府の動向がまだ謎なんですよ
5巻からいきなり登場した設定ですから
でもスパイは秘密を知られてはならない
ということで抹殺されかけますが、なんとかカウンターし危機回避
けど、今後要警戒かな…
そういえばFAIRY TAILでもナツ達のギルド厄介者扱いされてたよね
こういうバトル漫画って公安みたいなものが不可欠なのかも
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チートにはチートを
もう1つの局面は言わずもがなジャミロフ戦
ジャミロフはあまりにチートすぎるのですが、その原因はチート行為
要は自分の都合のいい展開にしているということですが、ハーミットが
「こっちもチート使えばいいじゃない」
ととんでもないことを言い出すのです
確かに目には目を歯には歯をって言うけど!!(ハンムラビ法典)
しかもそれを普通に「名案だね!!」みたいに受け入れるレベッカやピーノ
あれ、僕がおかしいのか?
僕が狂っているのか?
こうなるとシステム介入はワイズのお手の物
ですが、複雑なコードにワイズは対応できずワイズのアカウントがBANされる代わりにハーミットがシステムに介入
ジャミロフの無敵を解除しシキが怪獣に!!
なったのですが、ジャミロフのシステム権限により解除
ただここからハーミットとジャミロフの争い(?)となりシキはほぼ着せ替え人形状態(笑)
ここはアニメで是非再現してほしいな(漫画では尺の都合でカットされました(笑))
するとこの争いに埒が明かないと見たジャミロフはこの世界そのものを崩壊させるコードを起動させることに
しかもこれではハーミットも太刀打ちできない…
それどころかハーミットは
「町やNPCはデータにすぎない。それが消えたところで…」
とあまりに非常すぎる台詞まで…
でもこれに対してシキは、
「生きてるだろ!!それは心があるって事だ!!!!」
と叫びます
この台詞、あまりピンと来ないかもしれませんがどんなものだって生み出された以上は心を持ちます
ゲームやってたりするとキャラクターが行動してたり話しかけてきたりしますよね?
どんなものにだって心はある
シキはそう言いたかったんですよ
そのうえで、ジャミロフはもう無敵ではない
それにシキはエーテルギアが使えるとなると、形成は逆転します
シキに敵うものなんてなかなかいませんからね
これでジャミロフ撃破!!
なんですが…
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ハーミットの辛すぎる過去
ジャミロフは諦めない!!
諦めないのはワルキューレにしてくれ!!(映画公開時期決定おめでとうございます)
シキ達が現実に帰ってくるとジャミロフは現実世界での姿、スパイダーとしてエデンズゼロに襲撃!!
レベッカによれば世界でも上位に入るハッカーらしいですがデザイン酷すぎない?
真島先生、狙った?
この危機に誰もが苦戦している中、ウィッチはこの危機に対応できるハーミットに呼びかけますがハーミットは心を閉ざしたたま…
デジタリスで助けてもらってもまだ心を開いてはくれなかったのです
その原因はハーミットの過去にあります
ハーミットは4煌星の任を解かれたあと、ミュラー王立研究所という場所でミュラー博士の元で惑星フックの機械を救う研究に参加してました
惑星フックはエーテル不足に陥っており、エーテルを供給するための加速器を制作していたのです
しかしそれは嘘
実際に作っていたのはエーテル加速砲
ハーミットは騙され、惑星フックの機械たちはみんな破壊されてしまいました
しかもハーミットはエーテル分離器の実験台に…
こんなのされたらそりゃハーミットは人を信じられなくなるよ
ここがもうすぐアニメで放送されるのか…
でもそれを救ったのはレベッカとシキ
ここで1巻のエピソードと繋がってくるんですよ
シキを宇宙に旅立たせるためにロボット達と戦うしかなかったあのエピソードに
敵になってしまってもシキは彼らを信じ続けてましたよね?(ただ逆に言えばシキ達はあのエピソードの真実は知らないと言うことです、読者や視聴者しか分からないのかな・・・)
だからレベッカは、
「機械とか人間とかでその人を見てないんだよ シキは心を見てる」
とハーミットに伝えるのです
そこからハーミットに変化が見られ、最後には…
この5巻はデジタリス編の完結と共に幕を下ろしますが、このエピソードがどうなるかはアニメで見ていただきましょう
最後はグッと来ます
やっとハーミットが解放されますから
しかし油断はなりません
次の6巻からいよいよ銀河六魔将から動き出します
波乱の匂いがプンプンしますね…
来週はジャンプの新連載の感想書くので次の感想は2・3週間後を予定してます
アニメぼくリメの感想と並行しながら行きますのでお楽しみに!!