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アニメ、漫画、ライトノベルについて書くブログです

目を背けるな、後半から〜「彼女、お借りします(17)」〜

タイトル∶「彼女、お借りします(17)

作者∶宮島礼吏

もうすぐ「カッコウの許嫁」のアニメが始まりますし、そちらの感想が気になる方もいらっしゃるかと思いますが、今回掲載するのは「彼女、お借りします」の感想

マンガの次回感想は「カッコウの許嫁」になりますが、今回こちらの感想にした理由は本誌が大変なことになっているとお聞きしたからです

ですが、それ以前に大事件は1つ起こってまして

その大事件が起こったのがこの17巻です

 

16巻の感想はここから↓

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

 

るにの思惑によって、撮影旅行から見事に除外されたるかは自身の誕生日に和也をプールデートに誘いますが…

  • お姫様が受け取ったプレゼント

前巻のラスト、るかが和也に迫ったのは「触る」こと

ある種、すごい引きで終わったわけですが、これは別にエロい意味では言ってません

この発言の意図、それはこれまで和也から触られたことはなかったからです

全然気づかなかった、ここまで読んでいた方でも気づけた方は少数ではないでしょうか

 

けれども「触れて」なんて他者からすれば凄い風景を想像してしまいますし、和也も動揺

一度和也はトイレを理由に離脱しますが、戻ってくると今度は日焼け止めを背中に塗るように願ってきます

背中を終えると脚まで

日焼け止めって脚まで塗るものだったかな?

 

しかも日焼け止めが終わったあと、るかのお願いによってどんどん出費(プール代やソフトクリーム代、とどめにブッフェ…)が絡む

大学生に1日出費25000…

これ普通なんですか?

 

ただ、るかが1番求めていたものはプレゼント

そりゃ誕生日だし、(名目上は)付き合っている訳だから、プレゼント欲しいけど和也は用意していませんでした

るかに怒られたって仕方がありませんが、和也からするとプレゼント渡す=るかの好感度は更に上昇…

和也の本命は以前、千鶴です

だからこの行動は仕方がないですよ

 

そんな出来事の後には葛西臨海公園へ向かったのですが、ここでもやっぱりるかは狙っていた(笑)

意外と、るかって(ry

 

でも和也には、るかが無理しているようにも見えたようで

先日の撮影旅行は省かれ、千鶴と居た時間の方が長かった

るかからすれば、和也と千鶴の距離が縮まったようにも見える

故に彼女らしいことをしたいと和也は思ったようですが、今回のような1日をるかが望んだのは、

 

「誕生日くらいお姫様になりたいって思っています」

 

ああ、そうだよな

女の子は誕生日は、特に特別になりたいのかな…

プリンセスになることを夢見る方って多そうですし(僕は否定しませんよ、その夢)

るかにとっては和也はやっぱり運命の人なんですよ

前にも書いたと思うけど、るかが幸せになれるスピンオフを作ったほうがいい気がしてきた

 

ちなみにるかは最初、千鶴の映画撮影も和也と千鶴を2人させないために協力したようこと

やっぱりか(笑)

でも撮影に参加したことで楽しい経験になったようですし、西日暮里の南側の土手が桜一杯になる風景が好きで、あえて中央線ではなく山手線を選ぶほど回り道も好きとのこと

彼女からすれば回り道も楽しいんでしょうね

僕とは正反対かな

 

なんでこの日はるかにとっては最高だったのでしょう

それでもプレゼントは欲しかったようで、遂にるかは和也を呼び捨てするようになりました

そして勝ち誇りました(笑)

和也からツッコまれていたけど(笑)

 

  • 愛の始まりは…

るかが和也と拘束誕生日デートをしたのに対し、撮影を終えた数日後に千鶴は祖母小百合の見舞いに

すると千鶴が訪れた病院には墨ちゃんの姿もありましたが、墨ちゃんが和也のビラ配りを手伝っていたことは知らなかったようです

え、伝えてなかったの!?

 

墨ちゃんは人見知りなので、なかなか話すことが出来ない

でもメモを通して、千鶴のクラウドファンディングが成功したことを心から喜んでいるようでした

小百合の前ではやっぱり人見知りだけど

 

その上で小百合は上映会に来る気も満々

和也の頑張りを小百合は称えましたが、千鶴は冷静

しかし、次第に楽しそうに話す姿に小百合は、

 

「人に”愛”が 芽生える瞬間は いつか 知ってる?」

「その人のことを 楽しそうに語った時よ」

 

SUPER BEAVERの「愛しい人」を思い出しましたが、千鶴の恋心は小百合に見透かされているようで…


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なお、みには和也の「童貞卒業記念パーティー」を開催しようとしてましたが、見事に失敗しました

更にるかは、みにと千鶴に見せつけるかのように「和也」呼び

千鶴はボソッと自分の部屋で「和也」呼びするなど密かに嫉妬してました

 

  • 状況一変

千鶴が小百合を見舞いに行ってから数日後

上映会は9月30日に行われるのですが、その下見には小百合も同行しに来ました

 

映画が上映されるスクリーンを視察中に小百合は興奮しており、すでに今から楽しみといった様子で、千鶴は冷静なんですが、トイレに行くついでに1人でこっそり笑ったりととても幸せそう

ただ、和也は罪悪感が消えない

まだ小百合には嘘をつき続けてますからね…

もしかしたら小百合は内心気づいているのかもしれませんが

 

そんな和也は小百合に対して、「なんで付き合ってくれているか分からない」とあえて話し、

 

「あの子が 幸せになれなきゃ この世は”嘘”だって思うから」

「たとえ”恋人”でなくなっても 一生支えていきたい」

 

と告げます

つまり、嘘の関係が終わったとしても千鶴を和也は支えたいのです

成長しましたよね…

初期の頃と大違いです

 

その和也はトイレに行き、今度は千鶴が戻ってきますが、小百合が千鶴に尋ねたのは、「夢を見続けることに苦しんでないか」

こう質問したのは、千鶴が「小百合や勝人のために無理をしているのでは?」と思ったからです(実際、小百合は女優を目指すのは「畢竟博打」とたとえています)

 

もちろん千鶴にとって女優を目指すのは簡単なことではないし、苦しいことも多い(実際、非情な現実を何度も目の当たりにしていますし)

それでも千鶴は「私 夢を見るのは好きよ きっとこれからも」と話しました

 

実は上の質問、千鶴の祖父である勝人が小百合に託した質問

勝人は生前、千鶴が苦しむ顔を見たくないし、「夢は叶う」と言い続ける人間が1人でもいないと…と話してました

勝人は千鶴の幸せを願う優しい方だったんですね…

 

そんな勝人が託した質問への千鶴の返答を聞いて、小百合は

 

「現実に屈さず 夢を見ることを楽しめる そんな子になった」

 

と喜んたのです

 

ですが、千鶴が席を離れ、和也に感謝を告げている間に事態は急変します

 

小百合が倒れたのです

しかも今夜が山…

 

小百合が倒れたのを見た千鶴は動揺し、和也も病院でショックを隠しきれてない…

でも和也が一番思ったことは、千鶴がこんな時にも強がっていること

 

千鶴はいつも弱い自分を見せないようにしている

それがこんな事態でも

特に「後悔が無い」という言葉にそのスタンスが現れています

 

未練を残すと残さないでは未来は大きく変わります

後悔はいつだって人を苦しめるんです

だからこそ、和也は千鶴に小百合へ真実を話すように伝えますが、千鶴は拒否します

悲しい真実を伝えたくないから

 

和也は千鶴の主張にも理解を示す

でもやっぱり和也は「本当のことを言えないままなら誰のためにもなってない」と考えるのですが…

その時、和也はある行動を思いついて!?

 

僕が以前、告げたとんでもない展開の1つはコレです

しかも次の巻のエピソード、アニメ放送中にも関わらずネタバレが表紙に載る事態となってました

だからその時マガジンの表紙を見た方には結末は分かっているでしょう

本誌ではこれ以上にヤバい事態が起こってますが…

 

ちなみにこの展開は作者の宮島礼吏先生によると、かなり昔から決まっていたとのこと

SKET DANCEのスイッチ過去編やボッスン過去編思い出すな…

こういう展開は見ていて辛いんですよね…

ですが、こうして現実を見せるのが「彼女、お借りします」の特徴の1つと僕は思ってます

 

次の18巻、きっと重いと思う

この執筆終えたらすぐに読みます

 

 

ちなみに僕も祖母を7年前に亡くしてますが、その時僕は祖母に嘘をついたままでした

あの日のことを僕は今でも悔やんでます

祖母に本当のことを夢でも伝えられたらやっと解放されるんだろうけど…

 

皆さんも後悔だけは絶対しないで欲しいです