Anime,comic,Light novel...

アニメ、漫画、ライトノベルについて書くブログです

1人家から去ったと思ったら、新たなヒロインが…?〜「カッコウの許嫁(8)」〜

タイトル∶「カッコウの許嫁(8)」

作者∶吉河美希

ここのところ、ほとんど書いてなかった漫画の感想記事

というのは、今回感想を書く「カッコウの許嫁」の7巻感想を執筆する際、かなりの時間を要して、「これはやり方変えないと駄目だ」って思うようになったのです

そのためこの巻からラノベと同じようにメモを取って執筆する方式に変更しました

これが吉と出るか凶と出るか、それはまだ分からないけど汗

 

閑話休題

現在アニメも放送中の「カッコウの許嫁」8巻の感想

前巻7巻でエリカの兄が別荘に来ていたことが発覚したり、ひろが凪達の住む住居に突然移住してきたりと色々ありました

凪が泣くシーンもありましたよね…

 

この8巻はひろの家出編の完結、加えてTVシリーズでは現時点では存在が言及されていない第4のヒロインがこの巻から本格的に動き出します

※7巻の感想はこちら↓

 

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

  • ピンチのち逆転チャンス

というわけで依然としてひろの家出は継続している序盤

エリカが住む住居はひろも含めれば4人でほぼ毎日楽しくやっているような気がしますがある日、凪は自宅で一人だけになりました

事のいきさつは↓

  1. エリカとひろ→買い出し
  2. 幸→夏期講習で学校
  3. 凪→留守番

ね?

ハブられてないでしょ!!

 

しかもひとりだから全裸も問題なし

自宅に男1人だけだから出来ることもありますからデメリットだけではありませんよ

夏期講習から帰宅した幸に全裸でプールに入っていることがバレて終了しましたが

 

幸もノラネコに餌づけしていたことバレたけどね(昔似たようなことがあった模様)

なお彼女持ち

猫でさえ彼女いるのにぼ(ry

 

ですが「彼女」→「恋人」→「結婚」と連想したのでしょうか

幸は凪にひろを諦めるように宣告

幸の言い分(「エリカ姉がいるんだから」)も分かりますが、凪の本命は現時点ではひろ

好きな人物を諦めろと言われてそう簡単に諦めるわけがありません

幸も凪に「お前はどうなんだ」と反撃されてしまい、返事不可能

勝負あったかに見えるでしょう

 

けど凪は「誰と結婚しようが俺の勝手」と余計な一言言ってしまうんですよ

幸がブラコンであることは読者どころかアニメ視聴者ももう理解しているでしょう

そんなこと言われたら、

 

「アタシは結婚しないもん!!だからお兄も結婚しちゃダメ!!!!」

 

なんで言ってしまうのも無理ないですよね

変化球どころか直球で「一緒にいてよ!!」と言ってることと同意義です

こういうこと言う妹は現実にいらっしゃるんですか?

※僕は一人っ子です

 

しかしエリカの帰宅によって状況一変

なぜなら、ひろが母親に見つかってしまったのです

エリカが「誘拐」と勘違いしたことは秘密だぞ

 

ひろが凪の家に移住してきたのは許嫁と対面することを阻止するため

ひろが7巻で「戦争」と表現してましたが、戦争は相手に見つかってはならない

つまり見つかってしまったら絶体絶命なんですよ

見つかったら許嫁との対面を進められ、身動きが取れなくなってしまう

ひろが去り際に別れの挨拶のような言葉を告げたのはそういうことなんです

 

しかもその後ラインや電話も繋がらない…

これは連絡手段を封じて反抗できないようにする典型的パターンで絶体絶命

ひろは運命から逃れることの出来ないカウントダウンが近づきつつありましたが発想を逆に考えると

 

凪「すべてをひっくり返すチャンスが来たぞ!!」

 

まだ対面は回避できます

それはすなわち、運命をぶっ壊せるということです

 

でも他人の運命を変える

それってとても褒められる行為ではないんです

他の家族の計画を赤の他人が妨害するよう行為ですから

エリカが「ひろちゃんの運命を変えることになる。それでも行くの…?」と警告するのは当然ですよ

 

でも凪は行きます

黙って計画遂行を見届けるわけには行きませんからね

計画は練ってませんが(ひろの実家に到着後、どのような行動に出るか躊躇)

行動力は大事だし、時に勢いは大事

でも計画ないと無駄足になるわ!!

 

けれども決して無駄足にはなりませんでした

なぜなら偶然ひろの母といたひろを見つけたからです

それもひろは泣いてました

泣いている女の子を見て、ただ傍観しているだけの男子がいるでしょうか?

いませんよね?

 

凪は本当にひろを連れ出します

 

「運命とは 自ら切り開くものだ!!」

 

  • 凪とひろの出会い

こうして思い切った行動に出た凪ですが、ここまで凪とひろが出会った経緯は描かれていませんでした

その出会いは中学3年、作中では2年前にあたります

 

凪はこの頃から既に秀才

五等分の花嫁の風太郎と異なり、最初からエリートでずっと1位を取り続けてきましたが、人生で初めて1位を陥落

その屈辱を浴びせたのがひろでした

ただこの時のひろは別人、今の風貌からは考えられないメガネ女子だったのです(ここアニメやるかな…)

 

そのひろに勝つべく凪は対抗意識を燃やしますが、ひろは簡単に勝てる相手ではありませんでした

何度やっても勝てないし、負けは対抗心を燃やすトリガー

そうなると勉強時間は増加しますが、勉強時間を増やすことによって失われるものもある

それが幸との関係でした

なにせ2年前、幸は普通に凪を「お兄ちゃん」と呼んでいますからね?

完全にお兄ちゃん子じゃないですか

幸とひろはこの時から因縁が始まっていたみたいですね汗

 

でもこの時はひろは常に孤独でもありました

周囲に誰もいない、近寄りがたい孤高の存在というべきでしょうか

ある意味、当時の凪と似た種族だったのです

どっちも風太郎みたいとか言うな

そして「ぼくたちは勉強ができない」の唯我成幸は、色んな意味で最初から凄かった汗

同類だとしても、意識しているかどうかのは別の話だけど(凪だけが過剰に意識しているだけの可能性もありますから)

 

ですがひろは凪を意識していました

何故ならある試験、凪は食あたりで試験への参加が困難となりました

そのため保健室で休んでいたのですがその隣にはいたのがひろ

ひろも体調不良(39度の発熱、今では出席そのものも拒否されますね・・・)でしたが、

 

「テストを受けなきゃ 1位は取れない」

 

と強行参加、しかも1位を獲得したのです

 

当たり前のことを話しているように見えますが、1位を狙う

それは無意識でありながら誰かを意識しているということ、つまり当時からひろは凪を意識していたというれっきとした証明になります

ひろは知られたくなかったのか、凪に後日指摘されると激怒しましたが…

 

そしてこの翌日です

今のひろが始まります

ライバルとして、最初から意識しあっていたことがよく分かります

  • Not 抵抗, But 向き合う

時は戻って現在、ひろを連れて逃げた凪はバス停でバスを待機中

バス停にいる理由は、遠方に逃げるためでしょうが凪の所持金は千円のみ笑

勢いで行動するにも程がありますし、どうやって遠くに行くの?

 

しかもその貴重な所持金は、ひろと共にシェアしたハンバーガーセットによって残りわずか

間接キスで凪が興奮したことは決して触れないように

なお筆者は、株主優待がない限りはランチで1000円以上お金を消費することはまずありません

 

逃亡困難となった凪はエリカを頼ろうと連絡を送りますが、ひろは

 

「海野君がまた助けに来てくれるんじゃないか」

 

と思っていたことを口にしました

 

ひろが凪を意識してない可能性は序盤から消えてますし、なんならエリカに「私がもらってもいいかな」と話すほど、ひろは凪を信用しています

とはいえ、「助けに来てくれるのでは?」と信じるのは信頼があってこそ

凪がアクションを起こしたのは意味があったのです

良かったね、凪

 

またひろが1位にこだわっていた理由もここで判明↓

①許嫁を振り払うため

②誰にも寄って欲しくない

 

①は共感する方多いでしょう

ひろは物心がつく頃から許嫁がいることは知っていた模様ですが、気に食わなかった様子、ならば実力行使で沈黙させるのが1番(笑)

神社を守るための手段とは言え、許嫁の力に頼る気は最初からなし

1位をキープし続けることは、「許嫁はいらない!!」と証明するための手段だったという訳です

 

続いて②

これは「別れが辛いから」とのことですが、これは「寂しがり屋であること」を白状したようなもの

要は自爆しました(笑)

しかもイメチャンも人を、それも凪を遠ざけるための手段でした

 

なぜ?と思う方もいらっしゃるでしょうが、欠点がない人は逆に人を遠ざけます

出来すぎるが故にドン引きされてしまうんですよ

 

けれどもイメチェンは逆効果でした

高嶺の花のような存在になったら、むしろ人が寄ってくるようになるし人と触れ合う機会が増えたら、生活は変化(ひろの場合は学校が楽しくなった)します

 

そのイメチェンするきっかけを作ったのが凪なんですが、離れておらずに依然としてライバル視

激怒したら普通、距離を置いてしまわれがちなのに、関係を続けてくれるってとても嬉しいことなんです

 

もし凪が居なかったら、ひろは今のような学校生活を送れてなかったでしょう

ひろが、

 

「あの日からすでに 私の運命変わってたのかもね」

 

と話したように、凪はひろの運命をもう変えていたようです

 

しかしその直後、青春警察(←ツッコミ禁止です、ツッコミいれるとエリカは悪ノリします(笑))を名乗るエリカが拡声器を持って登場(笑)※凪が助けを求めた結果、来ています

エリカは凪とひろに付いてくるように促しますが、行き着いたのはひろの実家

しかもエリカは、

 

「この度はうちの許嫁が 大変失礼致しました…!!」

 

と謝罪し、ひろの母親に自身の悪口を言いまくり汗

 

寝返ってはませんよ?

雑談みたいなものです

凪は精神攻撃によってミクロ化していますが(笑)

 

しかも凪と許嫁関係にあることもバラすエリカ

でも許嫁関係を明かしたことには理由があります

 

それは最初の頃、エリカはホテル王だけでなく凪ともあまり話さないようにしてたこと(流石に初期のエピソードは覚えてない…)

つまりは一種の抵抗をしていたのです

「思い通りに事が進められてたまるか!!」とエリカは考えたのでしょう

 

しかしながらそれは本質から逃げていることにエリカは気付きました

作中、エリカと凪は険悪な雰囲気はあまり出してません

3巻の時点から親密だった気がしていますが、それは逃げずに向き合おうと決めたから生じた変化

エリカは「ひろとひろの母親がお互いに向き合ってほしかった」のです

対峙してばかりでは、何も始まりませんし

 

でもひろの母親だって、ちゃんと意図があります

「神社の跡継ぎであるため、厳しいのは当たり前」と話すのは最もですからね(エリカがドキっとしていたのは察しましょう汗)

跡継ぎが歴史を台無しにするパターンはもうお約束ですから

 

ただ同時にひろに「幸せになって欲しい」と願っています

子の幸せを願わない大人は余程のことが無い限りいませんよ(虐待しまくる親も当然いるけどね・・・この作品を思い出してしまった↓

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com)

 

だからこそしっかり向き合うことをひろの母は決意しました

ひろも同じ気持ち

やっぱり凪の行動は間違いではありませんでした

凪の行動がなければ買い物の約束も出来てませんから

 

ちなみにその後、凪は凹みまくってました

トラブルメーカーみたいなもんだからね…

色んな人に迷惑かけているし…

 

それでも凪を肯定してくれるのがエリカ

凪の行動がなければエリカはもうひろと会えなくなっていたかもしれないし

突破口になった凪の行動についても、「私だったら恥ずかしすぎて死んでるもん」と称賛してますからね

極めつけは、

 

「凪くんは 私がいないと 全然ダメね!」

 

さあ、どんな関係になっていくんでしょう

 

なおその頃、ホテル王こと天野宗一郎が凪たちの住居に来ており、凪がひろを好きであることがバレました

後日、エリカから「凪と話し合いを希望している」ことが凪に伝達されていましたが

あのホテル王のことです

絶対なにか企てているだろ

 

ひろは、これからのことについて話し合いをするようで一安心といったところか?

 

  • あい、行動開始

こうして爆弾を抱えているも同然となった凪ですが、エリカと凪がホテル王のことについて、オセロをしながら会話していた頃、幸は実家に戻ってました

その実家に戻った幸はある人物から声をかけられるのですが、その人物こそ7巻の終盤にうっすら出てきたあい(この時点では名字は不明)

ここから第4のヒロインとして本格的に関わってきます

 

けれどもこの時点ではあいはミステリアスな人物

昔はよく凪と幸の実家に来ていたようですが、

 

  1. 中国広東省のシェンチェンに引っ越していた
  2. 仕事をしているようだが、内容は秘密
  3. 家族は解散した

 

など謎めいています

3に関しては、方向性の違いで一族離散したということ

絶縁したわけではないです

 

しかも日本に帰国した理由は、「凪と結婚するため」

それも凪やエリカ、幸がいる前で堂々と宣言しました

 

凪は仰天です

そりゃさ、幸によると7年前に凪はあいに告白していたようだけど、7年も前だよ?

驚くに決まってるじゃん

ちなみに凪にに許嫁であるエリカがいることを凪の両親から知っての告白

なんだ、この少女

 

ですが、凪によれば「あいちゃんらしい」

昔から変わんないんかい!?

 

ただ、凪の意中の人は現在ひろ

凪はしっかり断りに行きますが、スイッチが入ったあいは、

 

1.おうちまで送り届けること
2.目を合わせること
3.なつかしの駄菓子屋に行くこと

 

と次々に凪にお願いしていきます

駄菓子屋は今ないんだけどね…

このご時世、駄菓子も珍しくなったよな…

おはスタで取り上げられたのが懐かしい…

 

その駄菓子屋には、スーパーボールくじがあったようであいは1等を取るために来る日も来る日もくじを引いたようです

最終的に持っていかれてしまいましたが…

 

しかしあいにとってのスーパーボールはまだあります

それが凪

言い換えるならば、昔欲しかったスーパーボールに凪をたとえ、必ず手に入れることを宣言したということ

スイッチオン=ロックオンか!!

 

なおその後の凪、

 

①「俺と結婚するため」にあいが帰ってきたことを伝えると、父の洋平は態度が豹変し大喧嘩に
→母の奈美恵帰宅で強制終了w
②奈美恵「人を泣かせるような子に育てた覚えないから!」

→モテ期と考えるが流石に冷静に

→仕事は手伝わされる

③エリカからもビンタを浴びせられ、「最低だよ」※早とちりだったため、すぐにエリカは謝罪

 

上条当麻なみの不幸です

あまりにも不条理だ…

女たらしと言われても弁護はできんが

 

ですが8巻の終盤(69羽目)であることが発覚します

それはエリカが「人を好きになる」ことがどんなことか分からないのです

 

感情がないわけではないですよ

恋愛経験がないんです

転校前は女子校にいたから分からなくもないけどね

凪の例え(「それ(幸せ)を100倍にした感じ」)には不満そうだったけどw

 

更にもう1つ

凪はエリカの提案で花火(これはひろがやろうとしていたイベントです)を行いますが、エリカは凪の好みが過去と昔で違うことを指摘しました

まあ当たり前のことだけどね

人間の嗜好は変わるから

このすばのめぐみんみたいに、「いい加減なの」が好きな人もいるからね

 

だからって「話しかけられたら誰でも好きになるのでは?」は酷くないか?

凪も全面否定しろよ汗

 

そしてこれは

 

エリカ「"未来"は私のことを好きになるかも…ってこと?」

 

に繋がります

否定できないよねこれ

幸も微かに希望抱いているし
そしてエリカも遂に凪のことを…?

 

というわけでこの作品は色んな意味で落ち着く展開がありません

常に忙しく、情報量が詰められています

アニメだとあいは出てくるのか…?

 

次の9巻、予告では思い切り激突ムードが漂っております

雰囲気は変わるのか?

自分も期待しながら読みたいと思います

 

追伸

執筆方法変えたら、時間はかかるけど前よりはマシかな?

1つの記事で準備除くと4時間要している気がしますが汗

編集で3時間はかかりすぎですけどね汗