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アニメ、漫画、ライトノベルについて書くブログです

記憶から忘れ去られたとしても〜「RE∶cycle of the PENGUINDRUM[後編]僕は君を愛している」〜

ブログの更新が大きく遅れてしまい、申し訳ございません…

音楽ブログを見ている方ならご存知の通り、ロッキンのライブレポが相当長引いてしまい、なかなかこちらに割く時間が取れませんでした…

なので9月は出来るだけ、多く記事をストックすることを計画中です

休み多いからね

 

タイトル:「RE∶cycle of the PENGUINDRUM[後編]僕は君を愛している」


www.youtube.com

というわけで前置き長くなりましたが、今回は5月か6月に見た輪るピングドラムの再編集映画後編の感想

前編は1-12話を新たなアニメーションとして再編集したものでしたので、後編は13話から最終話までの再編集

前半の雰囲気と大きく変わり、シリアスになる後半が蘇ります・・・

※前編の感想はこちら↓

 

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

  • プリンチュペンギンの正体

まず前編から新キャラとして登場したすみっぺ(上坂すみれ)演じる新キャラのペンギン

こいつの正体は渡瀬眞悧でした

あの野郎

テレビシリーズだと眞悧の本性は終盤になるまで不明でしたが、映画では後編の序盤から本性むき出し

テレビシリーズでは苹果が運命の乗り換えを発動させて、眞悧の企ては失敗に終わったわけですが、まだ諦めてなかった模様

記憶を失っている冠葉と晶馬を絶望させ、運命の乗り換えを阻止させるのが目的だったのでしょうか

 

前編の感想でも書きましたが、この眞悧ペンギンが話している場面はホラー映画を見ているような演出やBGM

見ているときは鳥肌が立ってました

しかも眞悧の不気味さはテレビシリーズよりも増してました

それは前編よりもテレビシリーズとの変更が多かったからです

 

  • 大胆な変更

その多かった変更点

カットが相次いでおり、

  1. 時籠ゆりが苹果とお泊りするシーンがなくなったため、夏目真砂子との運命日記争奪場面カット
  2. 真砂子の祖父のエピソードはほぼ擦り潰された
  3. タコ焼きパーティー?すき焼きパーティー?…なんだそれ?

中でも真砂子のエピソードは大幅に減少しました

 

 

祖父「擦り潰されてなるものか!!」

いや、潰されましたからね!!

後半の数少ないギャグパートがほぼ消滅

これは驚いてしまいました…

 

変わりに追加されたのはゆりが桃果を求めるシーンや前半と同じく、現代の東京の街並

更に陽毬が晶馬と出会い、こどもブロイラーに行くまでの流れが見直されました

 

陽毬が晶馬と触れ合うことで心を通わせていくものの、こっそり飼っていた動物が処理されたあと、陽毬も自ら処理されようとする流れの描写は悲しいですし、こどもブロイラーは本当に恐ろしい施設です

フィクションとはいえさ、子供が砕かれるシーンを平気で流すなんてやっぱり正気の沙汰じゃないよ

登場人物のメッキが次々と剥がれる後半も正気じゃないけどね

多蕗の変貌とか驚いたわ

冠葉が現実の地下鉄サリンに似た事件を起こした組織のトップ的役割に終盤なってしまったり…

 

前半と後半であまりに違いますね、この作品

急ピッチでテレビシリーズ見たから余計に分かる

 

  • 記憶を失った兄弟がたどり着いたもの

そしてこの映画の結末、テレビシリーズから結末が変化することはありません

そりゃあ魔法少女まどかマギカみたいに新編として描かれるなら、結末変わるかもしれないけどこれは再編集に近いもの

そう簡単に結末は変わらない

 

でも結末が変わらなかったからこそ、良かったものもあります

この作品の結末が変わることは、渡瀬眞悧の企てが成功することを意味しますからね

その結末を守れたのは、冠葉と晶馬のおかげ

記憶を取り戻せたからです

 

この物語は何者にもなれなかった2人が何者になれた物語

冠葉と晶馬が終盤退場したのは、何者になれたことを示しているのですが、テレビシリーズの最終回に出てきた陽毬に向けられた2人のメッセージ

 

もしかしてそのメッセージの経緯はこの映画で回収されたのか…?

2人の存在は多くの方から忘れられました

でも陽毬が涙を流したってことは、記憶に残っているのかもしれませんね

 

ちなみにプリンチュペンギン、最後は桃果に粛清されました汗

桃果「邪魔しようとするなら、何度だって大人しくさせるまで」

うん、頼むぞ桃果

 

そして映画の最後、やっぱり冠葉と晶馬は「何処に向かう?」と話しながら歩いて帰りますが、各キャラが「愛してる」と伝えて終わるのはじーんと来ますね…

 

ピンドラの映画後編、実はもうほとんどの劇場が上映を修了しつつあります

だって僕が見た映画館に至っては2週目からもう1日1本でしたからね

悲しすぎる…

 

ピンドラのファンはこの映画、絶対に見たほうがいいです

近くの劇場でもう公開されてないなら、円盤か配信始まってからでもいいのでこの作品を!!

最後は「愛してる」