1人の少女が3人の関係を大きく書き乱す…!! 〜「三角の距離は限りないゼロ 3」〜
タイトル:三角の距離は限りないゼロ 3
作者:岬 鷺宮
イラスト:Hiten
「三角の距離は限りないゼロ」の3巻
「ぼくたちのリメイク」3巻が怒濤の展開を起こしたようにこのシリーズも3巻で怒濤の展開が待ち受けます
- アピールしまくる春珂
伊津佳の前巻の行動を受けて「好き」という本心を隠しきれなくなった春珂
そこから交換日記も記憶を残すメモのやり取りが途絶えてしまったようなんですが、その反面、春珂は四季へのアピールが活発に
それは徐々にエスカレートになり、四季が警戒するほどまでに
秋玻はそれでも春珂のことを「邪険にしないであげて」と気遣うのですが、春珂は奪う気満々
恋を自覚した乙女は強いというべきか…
更にちょうどこの巻は文化祭の直前
という訳で当然クラスから実行委員を選ぶわけですが、伊津佳が挙げたのに続いて立候補したのは春珂
しかも春珂は四季を巻き添えに…
でもこの巻開始時点入れ替わり時間は45分まで減っている
それは春珂が消滅する日が刻々と近づいているという意味でもある
だから最後に思い出を幾つか作っておきたいんだと思います
なるべく今、最後って言葉は使いたくないけど…※筆者の状況についてはTwitterをご確認下さい
そんな四季達が通う宮前高校は文化祭を御殿山高校と共同開催
ただ、その御殿山高校には思いもよらない人物がいて…
- 不穏すぎる庄司霧香
その思いもよらない人物とは庄司霧香
かつて四季が通っていた塾の後輩です
ただ、この霧香
物語開始当初の幾つものキャラを使い分ける四季を生み出した張本人でして
「過去の四季」に戻そうとするため、秋玻が怒りを露にするほどです
そんな霧香ですが文化祭の実行委員としては有能
四季が苦戦した文化祭名物のイベントにブッキングを次から次へ進めていくのです
とはいえ霧香でも陰キャ的性質が強いOmochiのブッキングには苦戦
そこに秋玻が巻き込まれてしまうことに…
さらに時子や春珂も巻き込まれてしまいますが…
その上、霧香はある計画を着々と進めていたのです
その計画の真意を知ったときは「ああ…」ってなったけど、このやり方はな…
- そして四季は…
その霧香の計画とは文化祭当日に発動
文化祭の看板であるイベントをパンフレットに記載しないというミスが当日に発覚
これを受けて、四季は過去の自分を一時的に出すのですがこれこそが霧香の狙いです
このミスは霧香が意図的に仕込んだもの
霧香の罠に四季はまんまと踊らされていたということです
四季の咄嗟の行動もあってなんとか最悪の事態は回避成功
ですがこの成功は逆に四季を追い詰めてしまうのです
「これから自分はどうすればいいのか」と
そして最後の1ページ
遂に不安は現実となってしまう…
このシリーズに興味を持ったのは去年くらいだったかな?
その時点で4巻のあらすじが読めたのでこの巻が「何か」を起こすことは読めてました
ただ、ここまでの急展開を迎えるとは思ってもいませんでした
まさに起承転結の「転」というべきエピソードでした
物語は5巻から後半戦
ということは次が前半の起承転結でしょう
この巻の感想掲載後、無事体調も回復してシリーズ最新刊にあたる5巻、そして「日和ちゃんのお願いは絶対」を読める日が来ることを願っています
ちなみに、文化祭で百瀬と柊ところは途中失恋相談コーナーを行ってたりする
完璧「失恋探偵ももせ」だろ(笑)