妹も押しかけてきた!! ~「カッコウの許嫁(3)」~
タイトル:「カッコウの許嫁(3)」
作者:吉河美希
発売から結構時間が経ってしまってもうすぐ4巻が発売されてもおかしくないような気がする「カッコウの許嫁」の3巻
この巻はある意味表紙にいる彼女のための巻かもしれません
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幸、襲来
前回の感想からかなり空いてしまったのですが、2巻のラストはエリカが凪に秘密を抱えていることを匂わせる寸前で終了
まあ、結局凪は聞かなかったのですがそのうち聞くとエリカには伝えたので、どっかでこの秘密は明らかになるでしょう
物語に大きく影響を与える伏線なのか、それともエリカ個人の過去に関する伏線なのかはまだ分かりませんが
それはさておき、前巻の巻末ラストにもあったようにこの巻序盤で凪の妹こと幸が家出してきます
それも両親に堂々と家出を宣言して
あれ、家出って堂々と宣言するものだったかな?
当然、凪は幸に戻るよう話しますが幸は帰る気ゼロ
いや、家出する人間がそう簡単に帰宅するわけないって汗
じゃあなぜ家出したか
それは凪と居たいからです
幸はどうやら小さい頃から凪に懐いていたようで…
いつからは離れ離れになることが分かっているからこそ、少しでも長く凪と時間を過ごしたかったというわけです
兄妹仲がいいとこんな心境になるんでしょうか
それを耳にした凪は幸の家出を容認することに
ただこの後3人で買い物にいった際、エリカと幸が美人過ぎるから喫茶店にいるだけで注目を集めてしまったり、凪と幸の親父に釣りに連れていかれたりと凪は振り回されてばかり
爆発しろとか決して言わないように
- ひろと初デート
ただ、そんな日々の中でも凪には嬉しいことがあって
それはひろからデートに誘われてたのです
爆発しろ
なおデート当日、それはファッションとしてありなのか?という服を凪は着用してますが、エリカはほぼスルー
急に服装整え出したら皆さんスルーするのが正解ですよ
で、凪はひろに誘われた理由を御朱印集めだと思っていたようなのですが、理由は全く異なり遊園地を満喫するためでした(笑)
しかも絶叫マシーン乗りまくりのようですが、凪はあまり得意じゃないようで…
絶叫苦手な人には絶叫続くのはキツいよなあ
まあ、凪は怒ってないしOKってことで
そんななか、少し休んだあとに2人は鏡迷宮のような迷路に参加するわけですがここでちょっとしたハプニングも
しかし、ひろの一言は
「照れてる海野君ってかわいいね…!!」
掲載当時、どれだけの読者が壁ドンしたのだろう(笑)
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対照的な2人
そのうえで後半はエリカと幸の2人が中心となるわけですが、この2人意外と対照的
まず両親についてですがエリカは父を苦手にしており
「全部 自分のやりたいように決めちゃう人」
と思っているようです
そういえば婚約させようとしているのも記憶が曖昧だけど父親だっけ?
「連れ戻しにきた」は考えすぎだと思うけど、エリカと父親の関係は複雑なようです(母親とはそうでもなさそうだけど…)
逆に幸は凪と共に母の日のプレゼントを送ったりするくらいだから仲は良好でしょう
プレゼント選びの際、母のイメージ映像が雑だった気がするが
一方、凪への思いについてはエリカは「結婚する気ないよ」と話しており、今の段階では友達程度
「LOVE」と「LIKE」の中間にも立ってない様子です
それどころか、凪がひろに好意を抱いていることにも気づいてますし、エリカはラブコメ作品としては珍しい立ち位置にいますね
普通はこの頃だと「何か」が芽生え始めるのですが
しかし、幸はというと凪とエリカの親密すぎる関係に嫉妬したり、凪に妹扱いされることを嫌がっている
ブラコンもあるかもしれませんがその類いでこれを片付けるのはちょっと…
そして最後にはある事件が…!?
巻末予告には次巻からいよいよ本番とのこと
吉河先生はこれまで2作もヒット作を書いているのもあって、ラブコメを書くいろはは熟知している
ここまでほぼ完璧と言っていいでしょう
それだけに4巻からどうなるのか
楽しみな反面、不安な面もあります
荒れるような展開にはならないで…