ある意味幸が中心の巻です~「カッコウの許嫁(5)」~
タイトル∶「カッコウの許嫁(5)」
作者∶吉河美希
この感想が掲載される頃には春クールも近付いていると思われますが、その春クールは大豊作
全て見れる気がなくて不安になっております
そんなわけで春クールに放送される「カッコウの許嫁」5巻の感想
4巻のラストが凄い引きだったので、5巻の序盤が気になるところでしたが…(4巻の感想はこちら↓)
anime-manga-lightnovel.hatenablog.com
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秘密はあっさり、関係はより深く
というわけで本誌掲載時にも多くの方が気になったであろう、凪とエリカの許嫁関係をひろに明かすか否か
これに関しては2人とも幸を妹としてしまったのがそもそもの原因
エリカは隠すことを提案しますが、凪は話すことを決断
これが良い方向に進みました(笑)
覚えてますか?
ひろにも許嫁がいることを
5巻現在では、明らかになってませんがひろも凪やエリカと同じような境遇
似たような境遇の方が近くにいてひろは嬉しかったのでしょう
むしろエリカとひろはより親密になりました
凪に対して、ひろは「もう秘密はナシ…だよ?」とこれ以上隠し事されたくないようでしたが
ご都合主義と考える方もいらっしゃるでしょう
でもラブコメに置いて、秘密を共有することは書ける範囲が広まるんです
「ぼくたちは勉強ができない」もそれで駆け引き広がりましたし
そもそも吉河先生はヤマジョの作者
一流のラブコメ作者です(見ているかー、「○○(文字数略)」の作者)
構成はさすが!!
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幸、積極的に行動!!
一方、許嫁関係がバレる要因となってしまった幸は後日エリカと共にひろを尾行します
もちろんエリカはコスプレして(流石はお嬢様…)
この行動の要因は幸が凪が好きな人物、ひろを知りたいこと
ひょっとしたら裏の顔を知りたいというのもあった可能性がありますが、ひろは裏の顔なんてない完璧超人
しかもエリカもひろの味方サイドなので、幸は嫉妬してしまう…
まあエリカからすれば、ひろは初めて普通に接してくれた同級生ですから
ひろのことは大切な友人なんです
そんな嫉妬した幸ですが、次に取った行動は凪やエリカと同じ高校に行くこと
ああ、相当なブラコンだこれ
青春ブタ野郎シリーズの梓川花楓以上の(あっちは咲太が麻衣のことばかり話すと少し不貞腐れるって感じでここまでではない)
しかも幸は目標を決めたら本当に達成する人物
その目標のきっかけがほとんど兄の凪が成し遂げた出来事だから、よっぽど凪が好きなのかな(態度的にはツンデレ、しかしエリカには相当懐いている(笑))
ただな凪の両親、愛娘のために店を売ろうとするなよ…
エリカがストッパーの役割をしてくれて良かった
でも行動はここで止まらず、更に凪たちが通う高校にも見学に
しかもその案内役はひろです(笑)
絶対、幸リクエストしたよね?
凪は幸が自分のプライベートを暴露されることを危惧しましたが、心配すべきはひろと幸の関係でしょ!!
幸はひろのこと、あまり良い印象持ってなかったし!!
けれども2人で行動を共にしたことで関係は親密になった様子です
でもここ、2ページまるまる2人が対峙するシーンを映したのに突然親密になっていたんですよ
そのため、ここで何を話したか気になります
クラスの秀才どもは羨ましがりつつも、「いつかは天国と地獄が訪れる」なんて話してましたが、わざわざ言わなくていい
読者は分かってるから(笑)
というかラブコメでこういうシーンはなかなか見ないぞ(見かけるのはたいてい死亡フラグ、夜桜四重奏でもそんなシーンあったなー)
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あのキャラが主要キャラに?
さてこの巻の後半は勉強合宿が中心
凪の高校はもうすぐ期末試験
期末試験前に勉強合宿を凪やエリカ、ひろの3人で行おうとしており、幸も参加することを希望したのです
ちなみに合宿場所はエリカの別荘
お嬢様は半端(ry
ただ幸は体調不良で来れなくなってしまい、代わりに来たのは2巻で出てきた遊真シオン
彼単発キャラじゃなかったのか
凪からは最初「バカ」認定されていたましたが、彼はエリカに好意を抱いている様子
そのため、エリカと近づくために凪とひろを2人きりにさせたり、凪がひろに告白したことを知ると凪を「師匠」と呼ぶようになり、彼なりにバックアップするようになるのです
あれ?これメインキャラになるパターン?
んで女子陣はというと、エリカがパンツを忘れてしまい、入浴中にこの事態を知ったひろはエリカに向かってダイブ(笑)
エリカはエリカでシオンが仕込んだ肝試しイベントを利用して、パンツを買いに行きました
凪を付き合わせて(笑)
これに関しては「なんで凪!?」と思うでしょうが、ひろが「パンツなんて1日くらいはいてなくても大丈夫だよぉー」と言い出したら、凪を頼るしかないでしょ
ひろってたまにぶっ飛んだ発言するな…
ですが、この合宿中に何も起こらないわけがなく、ひろは合宿に参加した理由を
「凪くんがいたから」
と話すし、エリカは凪との出会いに感謝しつつも凪が「これからもよろしく」との発言に、
「それって…許嫁としてってこと…?」
と冗談っぽく
密かに火花が起こってますな
ああ、羨ましい
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更に動き出す歯車
そんな中、幸は体調を崩して入院
それを聞いた凪は合宿を抜けて慌てて幸のもとに向かいました
合宿でバーベキューや天体観測も楽しんでいたのに、それを抜け出した幸のもとへ
幸がブラコンと言いましたが、訂正します
凪もシスコンでした
物語シリーズの阿良々木くんみたい(こよこよは火憐ちゃんや月火ちゃん大好きだし)
しかしながら、後から帰宅したエリカは凪を決して馬鹿にしませんでした
それどころか、
「気がついたら動き出してるような人がいる それって素敵なことだと思うよ…!」
とむしろ称賛しました
けれどもこれは更に歯車が動き出す合図でした
それは、
- 凪はエリカの事をよく知らない
- ひろとシオンは合宿で何か約束を結んだ?
- ひろがエリカの別荘で見つけた写真とは?
とあまりに次に進むトリガーが出揃ったから
そして、凪は屋内プールに居たエリカに尋ねるのです
かつてエリカが話していた「届けたい人」、
「その人は誰…?」
と
冒頭で許嫁関係をあっさり話したことからこの「届けたい人」も次の巻で分かると思います
むしろ注目すべきは、エリカの父親が次巻予告見た限り暗躍しそうなんですよね
この物語のキーマンは実は彼なんでしょうか
ところで、この作品のオープニングはいきものがかりの吉岡聖恵が担当するようで
しかも作詞作曲は緑黄色社会の長屋晴子、演奏も緑黄色社会とすごい組み合わせになりました
これだけで安心します
もう好きな作品の主題歌に商業目的が見えるアーティストの起用は懲り懲りですよ
6巻で何が起こるか、この感想書き終えたらすぐに見に行って早いうちに感想書きます