タイトル:「彼女、お借りします(13)」
作者:宮島礼吏
感想掲載は久々となるかのかり13巻の感想
どうやらこの単行本発売時にアニメ化が発表されたようですね
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ここから始まる2人の新しい関係
さて前巻では祖母である小百合に残された時間が少なく、今まで見せなかった千鶴の弱さや過去が大々的に取り上げられましたが、終盤に和也がクラウドファンディングという救いの手を差し伸べるところで終了
ではこの巻から本格的にクラウドファンディング企画が本格的に動き出すのかと言われると、いきなり壁にぶち当たります
というのは千鶴に「相談しろ」と言われたことでCAMPFIRE(前回の感想でも書きましたが実在する会社です。今、草なぎ剛が出演してます)を訪れたのですが、いきなり相談相手である清水鉄平にボロクソ言われます
まあクラウドファンディングってそんな簡単なのものじゃありませんし、認知度が高い方ならともかくそうでない方は簡単には成功しないんですよ
だって聞いたこともない赤の他人に簡単にお金を出す方はいらっしゃいますか?
千鶴はこの時点で知名度はほとんどありません
そんな彼女のためにお金を出そうとする方はまずいないでしょう
とはいえ、和也の気持ちは本気
なので千鶴との会議(諸事情で和也の部屋で行われます)では具体的な数字やリターンについて話す場面もあり、千鶴が感心してしまうほどです
その上で映画のテーマは「千鶴が小百合について(要は女優を志すきっかけを)話す」ことを和也は提案し、千鶴もそれを受け入れますが、1時間から1時間半のショートフィルム作るにも200万前後はかかるようで…
実際に映画を制作する際はそこにプロモーション費用とかも絡んでくるから間違いなく2000万は超えるんでしょうね
そりゃ赤字を出せないわけだよ(「テラフォーマーズ」や「約束のネバーランド」の実写を企画した方々は本気で反省しろ)
そうした会議をやっていくうちに千鶴は和也にオムライスをご馳走するのですが…
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突如隣に引っ越してきた新キャラ八重森みに
その一方でこの巻から新キャラとして登場するのが八重森みに
和也と千鶴が生活するアパートにいる入居者の描写って今までほとんどなかった(よね?)のですが、ここに来て和也の隣の部屋に入居者が入ってくるのです
それが八重森みに、しかも和也の後輩である1年と
登場シーンが和也と千鶴による話し合いの最中に割り込んでくるというすごい登場方法ですが(というよりアパートベランダの隣人同士の会話って丸聞こえするもんなんですか?)
その時は若干上から目線(?)な気がしますが、実際はYouTubeから学んだりソーシャルゲームのイケメンキャラを恋人といったりといかにも今風な子です
痛いとか言うな
ただこの巻の後半、あるシーンで「レンタル彼女」について一瞬聞いてしまうんですよね…
今後、この子が思わぬ波乱を巻き起こす可能性もあるんじゃないかな
この子が和也に急接近するようなことはないと思うが、この子がしゃべりまくってあの子に情報が行き渡るようなことだけはないことを祈りたい
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るかも協力!?
そして和也が千鶴と映画について会議していたとき、ふとした拍子にドアを開けるとるかちゃんが現れます(笑)
案の定、るかは暴走しますが勘違いされるとまずいと思ったのか千鶴はるかに映画製作のを打ち明けることに(まあるかならあの人よりは信頼できる)
するとるかも映画製作に関わると言い出すのです!!
まあ監視の目的が半分占めていると思われますが
人手は多ければ多いほどいい
ということで承諾されることになります
やっぱり千鶴に対しては負けん気全開ではありますがw(千鶴が作ったオムライスとるかちゃんが以前つくったカレーと比較して和也がカレーを選ぶとるかは勝ち誇ったような表情を見せます)
そうした出来事もあり、千鶴も小百合に協力を頼んだりしていったりすると、和也から遂にクラウドファンディングの許可が出たという知らせが!!
次の巻から少しずつ進展していくのかな~
そんなわけでこの巻は映画製作への準備がメイン
なので摩美や墨ちゃんは出てきませんでした
墨ちゃんは映画製作に関わりそうだけど摩美はな…
ここでも暗躍しそうなんだよな…(ファンの皆さん、ごめんなさい)
今回は平和でしたが、この作品は次の巻になると突然シリアスになること多いので油断できません
次巻も平和で終わりますように…