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遂にあの謎が明らかに… 〜「僕が僕であるために (6)」感想〜

タイトル:「僕が僕であるために。(6)」

作者:葉月抹茶  

僕が僕であるために」6巻
この巻で大きな謎の1つが紐解かれます

 

前巻で駿紗奈と楽しそうに話している光景を目撃してしまった千尋は動揺
1日明けてもその動揺は収まらず公園のベンチに座っていたところ、康平に遭遇

 

康平のバイト先に移動することになりますが休憩中、千尋は耕平に「駿くんが好きだ」ということを明かします
でもその本当の本心は

 

「駿くんと話してみたい、ただそれだけ…」

 

昔から駿のことは好きだった
けど恥ずかしがり屋だから話せなかった
だから今度は話してみたい…

 

切ない、切なすぎる…
気持ちは報われなくてもいいから話したい…
好きな人がいたのに話せなかった方々の心中はきっとこんな感じなんでしょう
たまに「再会したら両思いでした!!」みたいな話見るけど、そんな現実甘くない
むしろ引っ越してしまったら二度と会えないことだってあるんだから

 

ただ切ない、切なすぎる…

  • 揺れる3人の関係

この巻では駿と歩、紗奈からなる3人の関係にも大きく変化の兆しが

 

駿が紗奈と2人で喫茶店にいった際に駿が取った仕草に紗奈がデジャブを覚えたり、紗奈が歩、駿と共に康平の職場(この巻はやたら康平が登場する(笑))で勉強会をしている最中、歩に「好きな人はいるの?」と聞いたり
遂にこの3人の関係に変化が起こりそうな予感がします(紗奈は歩が好きなのかな?)

 

更に駿は「歩に入れ替われば…」と考えてしまったことで自己嫌悪に陥ってしまったり…
最終的になんとか立ち直ることが出来ましたが、気になったのは「文化祭」
駿のモノローグが過去形になっているのが気になる
何が起こるんだ…?

 

  • 優と歩の間の秘密

そしてこの巻、最大の見所は優と歩の間の秘密

 

まず以前も触れた歩のネクタイピン
これは優の姉である遥からもらったもの
優が駿と歩が入れ替わっていることを即座に見抜いた理由はこれです

 

次に優は歩を嫌ってはないこと
嫌っているように装っているのは歩を遥への依存から解き放つため
一見大人びている歩は今なお遥から卒業できてない
実は大人びているのは優の方だったのです
つまり優と歩は実際仲良くて、歩もその意思は分かっているんでしょう

 

これは驚きました
まさか歩の方が冷静じゃなかったなんて…
しかも後日、歩という人物は遥に影響されて形成されたということを歩から聞く駿
だからこれからも変われない…
なんて悲しいんだ…

 

その上で駿は歩に自分の行動を見て欲しいと頼むのですが…

 

問題は次の巻
1巻で予言されていたあの瞬間がとうとう訪れるということ
残すは2巻…
覚悟を決めて読みましょう