遂に…彼女が動く… 〜「彼女、お借りします(6)」〜
タイトル:「彼女、お借りします(6)」
作者:宮島礼吏
「彼女、お借りします」の6巻
アニメではちょうどるかが登場した辺りですが、原作の6巻では3人目のレンタル彼女登場です
- 3人目のレンカノ
さて、この巻の序盤は和也が千鶴に頼まれていた墨のデートの練習
5巻のラストからコミュニケーションが苦手であることは大方、分かっていましたがやっぱり墨には言葉は悪いけどレンカノ(作中でも使っているし、これからはこの略称も使います)に明らかに向いてない
けどこの仕事を始めた理由は「自分を変えたいから」
だから敢えて不利な仕事に挑戦しているわけです
その意思を読み取った和也はより墨に強力して、墨も少しずつではありますが勇気を出していきます
その上で別れ際にはようやく少し話せるようになるのですが、ただこの序盤である人物と遭遇してしまう…
ちなみにたまには弱点を克服することを志望時にする方がいらっしゃいますが、弱点を克服するために仕事するならバイトまでの方がいいと思います
なぜなら就職活動でそのようなことを志望動機にすると、自分でハードルを上げる行為に繋がりかねないのです
「するな!!」とは言いませんが、一歩間違えると自分の首を締める事態に発展する可能性もあるので悪しからず
- 千鶴、引退?
その上で中盤になると、なんと千鶴がレンカノをいよいよ辞めようとしていることを和也に明かす
4巻の後半で和也の勘違い騒動があったことを覚えていますか?
あれは台本の練習だったのですが、あのあと本当に舞台をすることになり、そこで成功すれば千鶴は次の仕事に繋がる…
要するに女優として生計を立てられるようになるので、レンカノの仕事をする必要はなくなるというわけです
和の前で続けている嘘の関係は継続を示唆してくれてますが、それを除けば関係はなくなってしまう…
千鶴への想いを断ち切るため、るかとデートするのですが、それでも千鶴への想いは断ちきれない…(ギャルゲーみたいに恋愛感情は簡単に焼却できるわけがない)
それでも千鶴への想いを封印し、るかの想いに答えようとするのですが…
とりあえず宮島先生、タイトルがタイトルだし最後どうなるかはなんとなく察しがつくけど彼女への救済は用意してくれ…
- そして彼女が遂に動く
ただこの巻、ここのところほとんど出番がなかった麻美が久々に登場
レンタル彼女の存在を知った彼女が本格的に行動に移すのですが、麻美の行動はもう千鶴への嫌がらせでしかない
だって千鶴をレンタル彼女に指名して待ち伏せしているんですよ
なんちゅう嫌がらせだ…
おまけにカラオケボックス(念のため説明すると、4巻終盤から和也はカラオケボックスでバイトしてます。5巻中盤からるかも)で麻美は千鶴に集中攻撃…
怖いよ…
怖すぎるよ…
嫌がらせにも程があるわ
ただ、千鶴も黙ったままではいられない
「あなたは和也さんの気持ちに本気で向き合ったことがありますか!?"恋心"を真剣に受け止めようとしたことはありますかっ!?」
と麻美に突きつけるのです
これに麻美は「うざ」と冷めたような台詞を返しますが、この直前明らかに動揺してました
痛いところを突かれた感じです
多分、麻美は本当の恋を知らないんでしょう
「遊び」じゃないなら反論できるはず
でも裏の顔を出して逃げた
和也と真摯に向き合ってなかったという決定的な証拠でしょう
でこの後、千鶴は和也に「彼女」を作ってあげられなかったことを謝る(アニメ見ている方も分かると思うけど、そもそもこの関係は和也に彼女が出来るまでのものでもある)んですが、和也が取った行動は!?
いよいよ来たって感じですね…
この巻を皮切りに一気に麻美が暗躍しそうな予感がします
とりあえず女性の皆さんは絶対麻美みたいな人間にはなりませんように
同時に麻美が戦線に復帰することはなさそう
もう和也の心はほぼ千鶴で微かにるかという感じ
恋愛エピソードはほぼこの3人じゃないかな?
墨が覚醒することがあれば話は別ですが
ほぼ麻美がかき回した巻でしたが、次の巻も更なる波乱が起こりそうな予感です