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アニメ化も決まっている話題作!! 〜「ぼくたちのリメイク」感想〜

タイトル:ぼくたちのリメイク

作者:木緒なち

イラスト:えれっと

 

ぼくたちのリメイク 十年前に戻ってクリエイターになろう! (MF文庫J)

ぼくたちのリメイク 十年前に戻ってクリエイターになろう! (MF文庫J)

 

「ぼくたちのリメイク 1」

このラノベが凄い!!」に2年連続ランクイン、更にアニメ化が決まると一気に売上が上昇し入手困難になりつつあるこのシリーズ

前にさらっと触れましたが、かなり面白い作品になっています

 

  • 10年前にタイムスリップ!?

この作品は簡単に言えばタイムリープもの

タイムリープと言えば「魔法少女まどか☆マギカ」や「Steins;Gate」が最近では有名ですね

ただこの作品のタイムリープは上記2つとは大きく異なり人生をやり直すためのもの

 

まどマギやシュタゲは悲劇を防ぐため、運命を変えるためにタイムリープしますがこの作品のタイムリープは人生をやり直すためのもの

ただ、主人公恭也が望んで引き起こしたものではなく気付いたら10年前にタイムリープしていたという感じです(タイムリープする前は悲惨な生活、同年代にプラチナ世代と呼ばれるクリエイターがいたから余計にコンプレックスを…)

原因はこの時点では不明

しかしこれをチャンスと見て10年前に合格していた専門学校に入学して人生をやり直そうとするのがこの作品の大まかなあらすじです

 

となると「ReLIFE」を連想する方もいらっしゃるでしょうが、あちらはタイムリープせずに若返っているのに対し、こっちは10年前に戻っています

なので話題も2006年のものが多い

斉藤和巳斎藤佑樹とか懐かしい名前も出てきますよ(というかこの作品、福岡ネタが滅茶苦茶多い(笑))

 

ちなみに恭也がタイムリープするまえに在籍していた企業の社長はグズ社長の極みです

絶対真似しないように

 

  • 二度目の学生生活

タイムスリップした恭也はシェアハウスで学生生活を送ることになるわけですが、同居するのは目付きが悪そうで名字がやけに長い鹿苑寺貫之(以下貫之)や滋賀出身のギャル小暮奈々子(以下ナナコ)、そして初登場時に読者に強烈なインパクトを残すシノアキ(面倒なので最初からこっち表記(笑))の4人

しかも全員映像学科という偶然ですが共同生活にハプニングは付き物です(笑)

 

他にも体育会系な火川、超絶真面目キャラな河瀬川英子と早くも多くのキャラが登場

実技担当の加納助教授が「現実は甘くない」と突き付けられる一面も

更にシノアキは早くも天然ぶりを発揮するわけですがこのシノアキ、実は…

シノアキだけじゃなく、「シナリオ十箇条」を寝ていたにも関わらず答えられた貫之、恭也に先駆けてコンビニバイトをしておりカラオケ好きなナナコと何か匂わせまくりのハウスメイト

それにしてもなんで忍者サークルがあるんだよこの大学…

 

なお彼女糸島出身なので博多弁を話すのですが、現在まだ声優は発表されておりません

方言キャラと言えば僕のなかでは植田さん(なのはシリーズではやてちゃんの中の人!!)、鈴木みのり(マクロスΔフレイヤを担当)のイメージ

どっちか担当してくれ〜!!

  • もの作りは諦めないことが大事

で、この巻の肝となるのは「動画制作」

4人組で「時間」をテーマに動画を制作する課題(恭也はシノアキ達と共にチームきたやまとして制作することに)が出題され、役割

  1. 監督:貫之
  2. 技術:シノアキ
  3. 役者:ナナコ
  4. 製作:恭也

という編成

恭也が担当する「製作」というポジションが一番難しかったりします…

 

「駅」で撮影することを決めたのは良いものの制限時間は僅か3分

だからどんなに良い脚本を作っても3分以内には納めなくてはならず、貫之と対立してしまうわけですが、悩む恭也に加納助教授が告げたアドバイスは「諦めないこと」

 

これはこの作品のテーマでもあり、すべてのもの作りにおいて大切なことになります

もの作りは上手くいかないことが日常茶飯事

 

でも中途半端であってはならない

なぜなら最後の最後まで手を抜いてはならないから

もの作りとは本気で取り組むことだからです

 

この助言を元に恭也は貴之達ともう一度話し合いを行い結束

当日、トラブルが発生したものの動画製作を無事完遂できたのはシノアキ達が諦めかけるなかで恭也が諦めなかったからです

 

その結果、チームきたやまは3位入賞

ただ1位の動画班にいた河瀬川は納得してないようで…

 

このシリーズの感想を書くのは実は5回目

その理由は後に明かしますが、「もの作り」にフューチャーしてるとなると名作「冴えない彼女の育てかた」を思い出すでしょう

それもそのはず

作者の木緒先生は丸子先生をリスペクトしてます

なので冴えカノぽく感じる部分があるのはしょうがないことです

 

しかし2巻からは全く別のベクトルに進みます

この作品がMF文庫から出版されているのが本当に不思議です

昔はハーレム作品が多かったMFですよ!!

こんなにシリアスな作品が生まれるとは思いもしませんでした

 

アニメも決まって品薄状態が続いてたようですが、重版が決まりようやく解消される見通し

アニメが始まる前に皆さんも!!!

この作品は絶対読んで損しませんから