実はあの作者の作品です〜「転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?」〜
タイトル:転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?
作者:紙城 境介
イラスト:木鈴 カケル
このブログを読んでいる方ならお察しの通り、僕は異世界転生無双ものが苦手です
ワンパターンでありきたり
金太郎飴のような感じがしてとても読む気にはなれないんです
そんな僕が珍しく買った異世界転生ものがこれ
ここのところ、勢いがあるMF文庫から3月に発表された新刊でしたが…
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あまりにもクレイジーすぎる妹
異世界転生ものということでこの作品の主人公も事故って異世界転生
他の作品と異なるは妹も同じタイミングで転生したということでこの妹が恐ろしい…
というのもこの妹、ヤンデレで主人公を拘束するのは勿論、主人公に接触した人物をぼこぼこにしたり、主人公の食事にとんでもないことをしたり…
こんなのに世話されたら精神的に死にますよ…
でそんな妹に管理される日々はもうごめんとお約束の展開で異世界転生するのですが、その際に妹も異世界転生したのだから恐怖を感じながら生活しなければならない羽目に
しかも主人公はいくらチートとはいえ赤ん坊
捕まったら一貫の終わり
おまけに時折ページが黒く変化するので序盤はホラーそのものです
そんな緊張感を抱きながら物語は続くと思いました
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妹はどこへ…
ただ妹を倒しある程度時間が経過したあと、主人公は過去の惨劇を繰り返さないためにトレーニングに励んでいくのですが、ここから妹の影が薄まっていきます
お楽しみは最後までとっとこうと判断したのでしょうか(汗)
妹らしき影が現れる描写はありますが、妹は全く現れません
突然現れてくるホラーを期待したのに…
まあそれでも敵側の組織と繋がっていたとは思われますが…
前半は妹の恐怖に「うお!?」となってしまいますが、後半になると少しパワーダウンしてしまった印象
妹のインパクトが凄すぎたので妹をうまく扱えるかが今後のポイントだと思います
ただ、作者の紙城先生
ラノベファンなら聞いたことはあるであろう「継母の連れ子が元カノだった」の作者です
え、あの人の作品!?と思う方も多いでしょう
連れカノは5巻でドラマCDが制作がされ、コミカライズも順調
アニメ化も充分狙える話題作で僕も購入しています
こっちは面白いは面白いんだけど…って感じ
web版は完結しているようですが、序盤のヒリヒリした展開は今後も訪れるのでしょうか…?
続刊は11月に発売されるようですが、正直これは電子版で良いかな・・・
ホラー読みたいなら「ダークギャザリング」をオススメします
あれは恐怖でしかありませんし笑