「虚構推理」のアニメについて思うこと
時間というものは早いものでもう2月に突入した
まずは1ヶ月もの間、無事に生きられたのを祝福したい
生きられることは当たり前ではないのだから
はい、変な前置きしてしまいました(笑)
1月になると新しいアニメが始まるということで僕も何本か見ています…というよりは見ようとしているが正しいかな?
- ハイキュー!!
- とある科学の超電磁砲T
- 虚構推理
- ランウェイで笑って
- マギカレコード
僕が視聴を計画したのはこの5つ
前半は原作のファンだというのが大きいです
レールガン、そろそろ単行本購入再開しなくきゃなあ…
で個人的に気になっていたのは「虚構推理」のアニメ化
え、あれアニメやるの?って感じでした
原作者が「絶園のテンペスト」の城平先生だったので1巻から購入していたんです
それだけにアニメ化は驚きでした
ちなみに昔のPCの壁紙は「絶園のテンペスト」でした
でこの記事執筆している時点でアニメは3話まで消化した状況
原作読者の視点で感想を述べると、面白い構成してるな〜って
そもそも大蛇のエピソードって原作だと漫画7巻に収録されたもの
「剛人七瀬編」がメインになると思っていたので突然大蛇の話に飛んだのに驚いたんです
しかもアニメ視聴者の方にお伝えすると漫画だとこのエピソード、事件解決後ですからね(笑)
アニメは琴子が高校生時代のエピソードに設定変更しましたが、漫画だと大学ですから(ただ豚汁を食べるためと九郎が断る理由は変わってない!!)
これってアニメから見た方に原作の世界観を分かりやくするためのファクターだったのかもしれません
漫画だとすぐに「剛人七瀬編」に突入しましたから
それも6巻近く続いてました(…というか僕もアニメ見ながら思い出してる。1巻発売5年前だぞ!!記憶飛ぶわ!!)
しかもキャストに六花の名前があることも気になる
銅人七瀬編だけじゃ終わらないのか…?
最新刊だと六花絡みのエピソードやってましたよね?
まさかこれコミックス全巻使いきるのか…?
原作ファンとしては嬉しいけど!!
ちなみにアニメが何処まで行くかによってはこの作品の感想を始動させることも考えています
アニメ終わった箇所から
アニメの先見たいでしょ?
アニメだけで切るのは勿体無い!!
気になったら漫画版にもどうぞ!!
戦争の恐怖が近づいている今だからこそ読むべき作品 〜「ニーナとうさぎと魔法の戦車」〜
タイトル:「ニーナとうさぎと魔法の戦車」
作者:兎月 竜之介
イラスト:BUNBUN
僕が初めて読んだライトノベルです
なのでガルパンのような作品かと思う方もいるでしょう
…違います
シリアス全開の戦車作品です
- この世界に絶望した少女
生き延びるために強盗を続けているのが十二歳の少女である主人公ニーナ
弱者が強者に負けなければならない
利用されたり、バカにされたり、ひどい扱いをされても仕方がない
そういう考えになるほどこの世界に絶望し、命乞いをするなら悪いことをしてもいいという性格になってしまったのです
村から逃げてここまで生き残ってこれたのは悪事もさることながら、右胸の奥深くにある第2の心臓から注がれる魔法が使えたから
持参していた魔法板に魔力を流し込むことで危機を乗り越えてきたのです
そんな彼女は放浪した矢先ある結婚式場にたどり着きますが、この作品の世界はずっと戦争状態
結婚式を行われる光景を受け入れられないほど彼女は苦しんでいたのですが、ニーナは食に飢えてました
豪華な食事をを口にしたら止まらない…
そんな時に現れたのが黒いドレスに身を包んだエルザ
エルザが所持している魔法板は正規のものですが、ニーナの所持している魔法板は安物
その差は歴然…
自分のような弱者は命乞いするしかない
そう思っているときに現れたのが魔動戦車から現れた首なしラビッツのドロシー(戦車長)と操縦者座席から姿を現したクー
エルザとクーが喧嘩している隙にニーナは逃げ出そうとしますが、失敗
ただドロシーはニーナを保護しようとするのでした
そんなニーナはドロシー達が生活する事務所(結婚式二次会の真っ最中)に連れてこられるのですがメイドのサクラは怒り心頭
魔導戦車に搭乗していたキキに風呂に入れられ、二次会に合流するわけですが、ニーナの人間不信は深刻でエルザのからかいすら泣き出してしまう始末
目の前に出された食事を口にすることでようやく落ち着いたのです
※補足a
この作品の戦車は魔法板によって動かされているものであり、ガルパンや実際の戦車みたくレーバーで動かしているものではありません。また、動力も魔法。要するに1人1人が魔法を注いで戦車を動かしているということ。
- 初陣
ドロシーたちと出会った翌日、ニーナはすぐに出発を試みることにドロシーに見つかり失敗
ニーナが戦車乗りが大嫌いでドロシー達と居たくなかったのです
なぜならニーナの村は戦車隊に支配され
いた頃、居場所もなく共感者もいない
そんな日々から脱出できたのはニーナが大きな失敗(初潮が来た十二歳の誕生日に初潮が来て、野良戦車に集落を崩壊させられる)をして、木に吊るされていた夜に話し相手だった砲手の女性が手助けてくれたから
しかし、ドロシーは白々しい態度
なのでニーナはどんどん怒りを爆発させていく訳ですが、それは戦争が原因でこの世界を嫌いになったことを気づかせるためでした
その瞬間、野良戦車が一台出現し
迎撃することになりますが、ラビッツは砲手が寿退社したため現在不在(冒頭の結婚式は前砲手の結婚式でした)
故にドロシーは出陣するために5年間動力手を勤めていたニーナを代役に試みますが、戦車乗りが嫌いでラビッツのメンバーを死なせたくないため言い訳に必死
ですが
「野良戦車のせいで人間が傷つくのは嫌だって思っているんでしょう?」
というエルザの渇でニーナは乗車を決断します
そんなわけで戦車に乗り込むことになったニーナですが、
- 魔法板の多さ※戦術の要
- 寝ながら魔力を絶やさない動力手(クー)
- 野良戦車のデカさ
とこれまでの戦闘とのスケールとの違いにニーナは驚くばかり(といってもこれが標準なのですが…)で動揺するのは無理もありません
ただそれをクーやドロシーがフォローし、野良戦車(野良戦車は知識がない)が射程圏内に入った瞬間、周辺のススキに燃え移りはしたものの(勿論そのあと水鉄砲弾で消火してます)ドロシーの合図で戦車を撃破に成功!!
戦車撃破後、ニーナは戦車を倒した罪悪感を抱いてましたが同時に気づいたのは悲しみを背負いつつ戦争と戦っていたことこれまでの行為から羞恥心も生じますが、エルザとクーのやり取りを見てニーナは笑いだします
その後、事務所に帰宅しますが帰る家があって、ご飯もあることはニーナにとって幸せ以外何者でもなかったのでした
- 日常
クーの襲撃(?)でニーナは起こされ、リビングではエルザとキキはランニングをしていたとラビッツにも勿論日常はあります
上半身裸になったエルザはサクラに目撃されると口論になりますが(サクラ曰く露出狂)
…なおラビッツの食費はドロシーが妙な発明に食費を突っ込むので火の車(笑)(キキはドロシーに付け入る隙を狙ってる…)
キキの運転のもと、ニーナは仕事を探すためエルザと共に町へ行きますが、大人が苦手なニーナには辛すぎる指令(なおこの直前にエルザから「見つからなかったらソーセージ禁止」と言われ、号泣しています)
ちなみに、ラビッツのメンバーはというと
キキ…整備工
エルザ…パン屋のレジ係
クー…翻訳家
ドロシー…夢追い人
最後に突っ込んだら負けです
ラビッツが住むアンフレック町は中規模の町で治安の良さから商人が最近増えてる町
しかしながら仕事探しは上手くいかず、宛にできるのはパンプキン商会という酒場の掲示板に貼られた一件のみ
休憩中、ニーナは自分と同じ、もしくはそれ以下の子どもが学校に通っていることに衝撃を受けますがそこに現れるのはピジョンズの2人ことシンシアとモニカの双子(挿し絵見れば分かりますが美人です)
この2人、レズビアンでキキ曰く
「巣に招かれると新しい世界に目覚める」
ニーナも危うく目覚めかけました
そんなタイミングで登場したのが、この町の町長ドクター
ニーナが見つけた宛に出来る仕事(メイド募集)を募集していたのは彼です
ただニーナはなかなか仕事の話が出来ず…(キキが助け船)
それはドクターが怖いのではなく、優しくされたのが久しかったから
そんな空気を変えたのがマドガルド(特A級戦犯)の脱走
魔力爆弾を落とし、野良戦車を産み出した張本人です
この世界の戦犯とは「戦争のルールを破ったもの」ですが戦争にルールがあることにニーナは激昂
それ以上に印象的なのは職場からニーナを抱き締めたエルザの
「どうして黙ってるのよ!こういう時に何か言うのが大人でしょ!」
実はラビッツって、子供組と大人組に別れてていてエルザも子供組
エルザはニーナに声をかけない周囲に怒っているのです
いや、言えないんでしょう
声をかけたくてもかける勇気がないから…
マドガルドが殺されないのは戦時下にあるこの世界において利用価値があるから(①男性にも関わらず魔力が高い②兵器開発において有能)
それに対してニーナはある感情を抱いくことに…
帰宅後、食事の席は豆料理ばかりの(サクラからエルザやクーへの嫌がらせ(笑))
そこでドロシーは「一週間後、合同作戦に参加する!!」と宣言
ここからがこの作品の本領発揮です
※補足b
この世界で魔力は個人によって絶対的な強さが決まっています
「リリカルなのは」の世界みたく、誰もが魔法を使えるわけではないのです
ただ体を使用することで魔法を使いやすくすることは可能とのこと
- 悲劇
翌日ニーナはドロシーに連れられて再びパンプキン商会、2階の会議室へ
そこではピジョンズによる緊張感がない景気づけの宴会が行われているのでした
でもこれはコミュニケーションが苦手なニーナのために行われたもの
ピジョンズの2人はニーナと仲良くなりたい上に訓練不足であるニーナを指導することを約束してくれるのです
ベアトリーチェとドクターが来るとようやく会議らしい雰囲気に
今回のターゲットは現在は野良戦車の巣になっているポイントJこと旧第6沿岸基地
ここからの攻撃がここのところ倍になっており、このままでは近隣の村消滅が壊滅する恐れがあるため三十機を六つの小隊へ編成したアンフレック特別中隊でポイントJの魔力母体を破壊するというもの
この戦いに勝利すべく、ニーナは砲手の練習を決意するのです
それから数日経過した当日
ラビッツを含めた特別中隊は戦車が隠れるのに適した坂道の前に築いた陣地で待機
ドクターが送った偵察車両(要するに囮)がどうなっているかを待機中
ただ、ニーナはマドガルドへの憎悪が高まっているようで…(持参したラジオはエルザが回収、他のメンバーはというとドロシーは最終チェック、クーとエルザはいつものように喧嘩寸前)
そんなニーナに対し、キキはマドガルドの言葉を「悪魔の言葉」と称するのですが、同時にキキは魔法を使えないこともばれてしまいます(接続手なので魔法が使えなくても問題ありません)
ちなみに薬はピジョンズから提供してもらってますが、元々彼女たちは救護班に配属されていたナース戦車隊
だから手際が良いのです(なおニーナも特訓した結果、顎を痛くしてしまったため、湿布を変えてもらってます)
そんなピジョンズは今回の作戦に向けてある秘策を考えているのですが、偵察車両が戻ってくると状況は一変します
それは野良戦車が留守だったから
本来なら魔力母体のもとへ戻る習性があるのですが、別の魔力母体へ引っ張られるケースもあり
そのため本来は迎撃する予定だったのを危険性を少なくするため、進撃に切り替えたというわけです
発信準備が整うと、ドロシーの提案で視界拡張による捜索を行うことに
戦車不在を確認するといよいよ発進するのですがまもなくすると、先頭を走る小隊(それも重戦車ばかり)が突如として大爆発…
その原因は対戦車地雷なんですが、そもそも野良戦車は知識を持つわけがなく一同が困惑するなかで後退している最中
ドロシーは違和感を抱いている様子ですが…
更にピジョンズが直撃を受けたという報告も…
戦況は一変
無数の戦車が現れ、数で負けている状況に
そのためドクターの指示で西側の森に突入し、中戦車が先立ち、背後を重戦車が守っている状況ニーナはピジョンズが襲撃されたことを心配していますが無線機は壊されてしまったもののとりあえず無事な様子
防壁を張っている野良戦車に驚愕しつつもモグラ弾(名前の通りなので説明は略)で沈黙させると次々と野良戦車をニーナは撃破中
そんななか、後方にいたグレイライガー号からの無線を合図にラビッツは魔力母体の殲滅へ(後ろからピジョンズもついてきています)
その魔力母体とは対艦砲で子供組(ニーナ、エルザ、クー)は安堵しますが、直後に野良戦車波動を浴びることに…
ニーナはキキと、エルザはクーと抱きつくハプニングも起こりましたが(笑)
そんななか、共に殲滅に向かっていたフロッグ号の履帯が切れてしまい離脱
ラビッツは波動の方向に向かって移動するわけですが、基地に配備されていた対艦砲に衝撃を受けることになりどうしようにもネガティブな要素が飛び出す状況です
それを変えたのはドクターの提案
キキをアンテナ代わりにラビッツとピジョンズを連携させる作戦に出たのです
これによりようやくピジョンズと連携がとれ、ドロシーが作戦内容を連絡
その作戦とはお互いに最低二人は防壁に周り連携して防御、終わり次第最速で攻撃するというものです(ラビッツからはドロシー、ニーナ、エルザの3人が)
ドロシーの合図のもと、ラビッツは前進しピジョンズは後退
その瞬間に対艦砲が放たれますが、ラビッツが前進、ピジョンズが後退した故にかなりの傾斜、ならびに坂を登るが故に生まれた高低差で防壁を鋭角に
その結果、弾くことに成功し共同で発射された波動弾でようやく撃退に成功したのです
ただこの戦いの代償は大きく、ニーナが外に出ると凄まじい地獄絵図が…
そのうえ、ピジョンズの戦車が停車すると、シンシアが亡くなってしまったことをモニカから告げられてしまいました…
- 苦悩と襲撃
あの戦いから10日後…
ニーナはシンシアが亡くなったショック、ならびに戦車から離れて生活したい程に追い込まれドクターの元で働くメイドがいる寮にいました
あの戦いでは8名の死者が出たとのこと
メイド服に着替え、食事や食器洗い(40人分)を済ませると今度はゴミ捨てと昼食の買い出しをニーナは頼まれたのですが、ゴミを焼却する際、魔法板で火をつけたのを
ドクターに見られてしまい、「何故ラビッツに戻らないのか」と尋ねられることに…
その理由は今魔動戦車に乗ったら自分がおかしくなってしまうという不安があり、思わずアリの行列を踏みそうになったほど
ドクターにひっぱたかれ、近くを通ったベアトリーチェからは心配をされますが彼女の助けに乗ることなく、走り出してしまう…
魔導バイクを使って買い出しの道中、ニーナは道に倒れているクーを見つけ、道の脇にどかそうとしていると今度は魔動バイクでやって来たモニカに遭遇
そのときにクーが夢遊病(睡眠中に寝ぼけながら行動を起こす障害で現実にも存在します)であることを教えられ、クーを運んでくれるのですが、やっぱり声をかけられずむしろ励まされてしまうニーナ…
すると今度はジープに乗ったドロシーとエルザに遭遇
エルザにクーの寝相が悪化したことを報告され、タバコを吸おうとしたドロシーは口論(主にエルザからの年齢攻撃にドロシーが反撃する形)
しかしながらそのときにニーナの表情が笑ってないことをドロシーとエルザに気付かれてしまうんです…
ドロシーやエルザに質問攻めされ、ニーナがラビッツから出ていった本当の理由として、それは野良戦車たちを殺したい衝動に支配されていたことを伝えます
しかもその様子を想像するとニーナは楽しくなってしまう…
その上で、
「ドロシーさんやエルザさんみたいに友達が殺されても平気な顔をしてなんていられないんです!!」
と告白
これにエルザは涙を流してしまう…
そりゃあ、こんなこと言われたら悲しいですよ…
視線から逃げるようにニーナは立ち去ろうとすると、スピーカーからはマドガルドの声(しかも何故か映し出されている)
その声にニーナは殺気を立たせてしまうのですが、アナウンスが切れると町中から魔法
これにドロシーとエルザはジープに、ニーナは魔動バイクに乗って疾走しますが直後に、町の中心部に戦車が複数出現したという放送
ニーナが驚愕するなか、目前に現れた大型野良戦車に
「それは放火するための魔法なんかじゃない!」
と叫んでしまいます(こう叫んだのはニーナも本当は戦車をかわいそうと思っているからでしょう)が、その直後の戦車の行動を見てステルス戦車だと確信します
ドクターの事務所に戻り執務室に入るとドクターは町の首脳陣と会議中
ドクターに合図されたベアトリーチェはニーナに逃げるように伝えるのですがマドガルドと戦うからとニーナは拒否
当然ベアトリーチェは辛そうにしますが、ニーナのこの行動、それは勇敢に立ち向かうのではなく「人を殺す」殺意に動かされたもので…
魔動バイクでラビッツの事務所へニーナは向かうとちょうどラビッツのメンバーは乗車している最中で、ドロシーに乗せてもらおうと懇願するもそれをドロシーは拒否
それでも乗せてもらおうとニーナは頼みますが、「殺す」という言葉にドロシーは激怒
その後ニーナを癒しながらドロシーはニーナがやろうとしていることは戦争、そして憎しみが心の傷を癒すことはないと伝えます
なぜならドロシーが昔戦場に立ち、復讐がむなしいこと、人を恨みながら生きるのは悲しいと知っているから
それでもニーナは納得できずにいますが、ドロシーは幸せについて、
×:憎い相手を殺し、殺人という罪を起こし、鬱々と暮らす
○:世界中の人を悩ませた悪人を鼻で笑い、亡くなった人たちのことを尊び、未来に向かって毎日楽しく生きていくこと
と伝えます
その上でマドガルドに負けないこと、全世界の人間がマドガルドに向かってノーと言えるように、野良戦車と全世界の兵器を根絶すると語ります
同時にニーナに幸せになって欲しいとも
加えて、
エルザ:アーケシア帝国に領地を持つ貴族の娘だが、帝国の徴発に抵抗→目の前で一族は銃殺→唯一の生き残りに…
キキ:生活苦故に志願兵になるも特効兵器に乗せられることを拒否→上官から暴行を受け、第二の心臓負傷→魔法が使用できなくなる…
クー:名門学校に通う飛び級の天才児だったものの、魔力爆弾の影響で夢遊病に→成績不振で学校を追い出される…
サクラ:祖国が魔力爆弾の爆心地で留学中に家族や友人を殺されてしまう…
ドロシー:戦争で魔法を食らい、子供の産めない体に…
とメンバーの悲しい過去が明かされるのです
そして首なしラビッツと呼ばれる由縁、それは「奪った首が1つもない」から
「相手が悪意で攻めるなら、こちらは善意で反撃しよう」
ドロシーのこの一言で「答えは復讐じゃない」と気付いたニーナ
その上でもう一度乗せてくれよう、懇願しドロシーは受け入れるのです
とはいっても実はニーナ、メイド服のままラビッツの事務所に来たので、サクラからラビッツ同じのユニフォームを受け取ってから乗車
ただ、発進しようとした瞬間に異変が
なんとポイントFを有する山が移動要塞化、
マドガルドが現役時代に打ち出した案を現実にしたうえに、野良戦車を支配下に…
流石は鋼鉄の悪魔と呼ばれている男
そんななかでドクターは透明戦車と移動要塞を倒すように依頼するのですが、ニーナは
「…あれを倒すんですか?この戦車で?」
- 決戦へ
アンフレックの町中へ向かう道中、片っ端から無線連絡したり、ピジョンズと連絡を取ったり、キキが作戦提案したりするも決定打となる作戦は浮かばずラビッツは苦悩中
透明洗車を見つけるのはそれだけ難しいのです(ハリーポッターでいう透明マントをした状態で移動してますから)
これにクーは継続的に何かを引っかけ続けることを提案し、ニーナは「水鉄砲弾」を提案
でも雨が降った方が好ましい…
ただその時に爆発が発生
これをきっかけに水に関係するものを壊すようドロシーは指示して突破口を開きますが魔法名…(キャッチ・ザ・レインボーはダサい(笑)、ん?「レインボー!!」、頭が…)
水に関係するものをぶっ壊したせいでスリップしやすい状況に
でもエルザが飛ばしまくるのでラビッツは高速運転、ニーナも砲撃しまくり(笑)※絶対真似しないように!!
そんななかでラビッツとピジョンズが合流すると、ドクターは秘密兵器「アンフレックシステム(動力源は事務所で働いているメイドや女性職員100人以上)」を投入
未来予知を行い無理な回避を可能にするとんでもないシステムです
逆に悪用されれば大変なことになりますが…
その上でニーナたちは防御魔法にスイッチ
一気に加速するわけですが、そこに響くのはラビッツやピジョンズを挑発するマドガルドの声
が、ニーナ達は動揺せずむしろドロシーが、
「六十秒後、移動要塞は動けなくなる」
と予言するほど自信がある様子
そして六十秒後、ドクターの指示でラビット号とピジョン号は寄り添うように停止
その上で総勢百門の長距離砲をラビット号とピジョン号が合同で展開した防壁で移動要塞の関節部を粉砕
もう立てない状態にまでなりました(ピジョンズのメンバーは出血が酷いことになってしまいましたが…)
しかしながらドロシーはマドガルドはどこにいるのかという疑問を
キキがドクターに無線で通信している最中、マドガルドは「カウンターマジック(魔法板も通信などありとあらゆるものを無効に)」で反撃
ラビッツ全員は耳鳴りを喰らい、通信用の魔法板が焦がされてしまいます…
更に今度は移動要塞が鉄人化(以降タイラントと明記)
ラビッツも唖然とするほどでエルザに至っては拳に車体を叩きつける事態
絶望、更に追い討ちをかけるようにマドガルドの声が響くのですが、そんな状況でも怒号を挙げ、キキは決意を
加えてニーナはエルザやクーを励まし、マドガルドに対して、宣戦布告
そのなかでも
「幸せになるために戦うんだ。あなたが終わらせなかった戦争を…今、ここで終わらせるために戦うんだっ!」
が印象的
ニーナの成長を感じさせる台詞であり名言です
直後、マドガルドが攻撃を開始しラビッツは回避することなく加速し迎え撃とうとしますが、タイラントの着地にラビット号は吹き飛ばされ、クーはこの加速が原因で限界に
それどころかタイラントから放たれたレーザー光線に備えて防壁を張った結果、ドロシーも限界寸前…
更にニーナのマウスピースまで途中で千切れ、ドロシーのマウスピースまでも…
まさに絶体絶命
そんな時、なんとキキは配線の代わりになると宣言
当然キキの負担は半端ではありませんが(感電しているようなもんですからね、後にコミカライズ版紹介しますが想像するだけで…)、ここで負けたら全てが終わる
そう覚悟してでしょう
タイラントに接近してはかわすという動作を繰り返し、踏みつけ攻撃が炸裂する瞬間に放射したのが手に入れたばかりの「電撃弾(魔法板を焦げ付かせ、配線を焼ききるもの…報復とも見られかねない…)」
接近戦専用でしかも殴るようにしないと意味がないのですが、それを2発的中
右足にも左足にも命中させ四つん這い状態に追い込むのです
マドガルドの言葉に対して、
「あなたが馬鹿にした愛や、友情や、優しさが…私たちの心を強くしたんだ!あなたが壊してきたものがどれだけ強いものなのか、今ここで思い知れ!」
とニーナが叫ぶとタイラントの攻撃をしのぎつつ、地面にめり込んだ右手から登坂し、砲身を失いつつも砲身があった場所に魔法板を重ねそこから魔法弾を発射しとどめ
そして目を覚ましたあと、マドガルドに勧誘されるもニーナは、
「みんなが幸せになれるように戦いたい!飢えた人たちが犯罪に手を染めないように、この世界をもっと平和にしたい!だから、私はあなたと手を組んだりなんかしないんだ!」
と拒否
そのうえでマドガルドに謝罪させ、ようやく戦いは終わったのです
それから3ヶ月後、ドロシーの退院祝いもといニーナのラビッツ入隊パーティーでニーナは家族を探しにいくことを発表
「みんながどこにいるか分かるように」と用意したタグをラビッツの皆に渡して、旅立つところで物語は終わります
- 総括
ライトノベルなんですがライトノベルらしからぬ重い描写が多いのが特徴
百合要素もありますが、基本的にはシリアス色が濃くこれはこの後のシリーズでも続きます
今日、いつ戦争が始まってもおかしくない状況
なんか挑発したり武器の必要性を説いたりする方がいるようですが、悲劇は悲劇しか生みません
この作品に出てくる野良戦車だって悲劇の象徴
戦争さえなければこんなことしなくて済んだのですから…
個人的には今一番読んでほしいラノベです
「劇場版 ハイスクール・フリート」を見てきた 〜今度は本当にピンチだ!!〜
空といえばストパン
陸といえばガルパン
そして海といえば…ハイフリ!?
と偉大な2作とどうしても比較されてしまいがちな「ハイスクール・フリート」
その劇場版が満を持して公開しました
- はじめに
ハイフリといえばテレビシリーズで放送直前まで正式タイトルを隠し、1話終盤で正式タイトルを見せる仕掛けで驚かせた作品
ただテレビシリーズは緩すぎて緊張感がほとんどなかったんですよね…
でもその理由は公開直前にナタリーで公開された原案:鈴木貴昭のインタビューで多少分かった気がします
それはこの作品は誰にでも入りやすい作風にしたから
というか鈴木さんってガルパンやストパンにも携わっているんですが、ストパンはシリアスとギャグの緩急が結構あり、ガルパンは戦闘パートでは緊張感が常にあります
それに対して、ハイフリはピンチはあるけどシリアス寸前で止める感じ
となると緊張感に掛ける感じになってしまいますが、裏を返せば安心して見ることが出来ますよ
ハイフリの入口が広いというのはこういうことです
あと単にガルパンやストパンの世界観が広がりすぎたのも原因とか
ストパン3期は501だけじゃなく502とかも絡みそうだしな…
キャラクター多すぎ感は否めませんが(ガルパンやストパンはキャラが多くても覚えやすかった)
- 中心人物はましろ
※ここからはネタバレ入りますので劇場版見てない方は避けた方が良いです
さて今回の中心人物はナタリーのインタビューで鈴木さんが明かしていた通り、シロちゃんことましろです
予告編の時点で察した方も多いと思いますが
そもそもましろって最初から艦長やりたかったのに副艦長にされて最初は明乃と波長が合わず…
それがストーリーが進行するに連れて、明乃の過去を知って明乃を補佐する今のポジションになったわけです
ただそのストーリーでのましろの活躍や学業が評価されて、今回はましろは比叡の艦長にならないかと誘われることに(比叡の艦長が休学するためだったかな?ちなみに比叡とは、テレビシリーズでRATtに感染した教育艦です)
その誘いにましろは悩むことになってしまいます
(ましろらしからぬミスをしてしまったり、明乃の幼なじみであるもかに艦長とは何か質問するほど)
この提案への答えを出すべく、ましろは明乃と頭脳戦で真剣勝負に出るわけですが…
一方の明乃は「シロちゃんがやりたいことをやればいいよ」と話しますが、本当は一緒に居たいんでしょうね
劇中で何度も「家族」を強調していた明乃ですから
ましろはどんな決断を出すのか?
- 今回は本当にピンチ!
テレビシリーズではピンチと度々タイトルに入れながらも全く危機感なし
だから今回もそんな緊張感ないんだろうと思いましたが、今回は正真正銘のピンチです
テレビシリーズでは明確に居なかった敵が存在しますから
鍵を握るのは劇場版で初登場するスーちゃんことスーザン
あの年齢でタブレットを持っていたり観光案内していると話すなど謎が深いキャラクターでありますがその正体は…?
彼女が今回の事件のキーキャラとなりますが、同時に子供ゆえの幼さからましろや明乃にどんどん質問をぶつけます
子供は常に正直
だからましろや明乃の本音を引き出すための重要なキャラでもあるのです
ただ、映画終わったあと彼女どうするんだ?
日本に残るのか?
それとも母国に帰国するのか?
- もかちゃん、本領発揮!!
テレビシリーズでほぼ囚われのお姫様と化していた明乃の幼なじみであるもかちゃん
しかし今回はもかちゃん大活躍です
スーザンが持ち込んでしまったとも言える事件に対して校長に作戦を提案して承認されたり、「私とミケちゃんなら出来ます!!」と自信を持って伝えたり
影の主人公は彼女では?と思えるほどの大暴れです
もかちゃんの作戦に文句を述べる先輩は居なかったですし、明乃とのコンビネーションは抜群
実は作中最強キャラなんじゃ…?
というかOVAで晴風クラス解体騒動が起こってた際にもかちゃん、しれっと明乃を誘ってましたが2人が組んだらバランス崩壊するよ
ガルパンで言う西住姉妹並のコンビネーションだよ
テレビシリーズでああいう立場になったのはもかちゃんがあまりに出来すぎるからだった…?
ちなみに宗谷姉妹やココちゃんミーちゃんコンビの存在感は更に濃く
加えて終盤であるキャラがぶっ壊れます(笑)
- 最後のエンディングが示すものは?
そして本編が終わると普通はエンドロールになるわけですが、ハイフリはなんと最後にエンディング用のアニメーションが流れます
これはもしや…
パンフレット見たら続編やりたがってますので興味ある方は是非劇場へ!!
主題歌も良かったですよ〜
余談
鈴木さんといえば今年はストパンの3期、更にはガルパン最終章の製作も残っているわけで…
今年も忙しくなりそうですね
「優雅な歌声が最高の復讐である」を読んで感じたこと
新年を迎えると日本では必ずと言っていいほど行われるものがある
BOOKOFFの割引セールだ
書籍を購入するべくよくBOOKOFFに訪れるのだが、今年はとくに書籍を買っていた
正直タイトルすら見たことがない作品もある
だけど絵が良いと思わず買ってしまうのだ
その中で自分はこれを読んでいた↓
繰り返すがタイトルは全く知らなかった
それどころかあらすじすら読まずに買った
名作か迷作は読むまで分からない
確かめられるのは自分のみ
という訳で読んでみる
物語はかつては将来を有望視されながらも怪我によって、サッカーへの情熱を失ってしまった少年隼人と日本に帰って来た世界的に活躍する歌姫RUKOの顔を持つ少女璢子を中心に描かれている
大きな特徴としてこの2人以外の挿絵は一切登場しない
だから作中に出てくるクラスメイトや彼らの両親や関係者のイメージ絵すらないのだ
こういった作品はなかなかない(前代未聞と書かないのはこういった手法を取っている作品は他にもあるだろうから)
そもそもライトノベルって僕は小説に挿絵を加えたり、ページ数を少なくすることによって入口を広げたものと考えている
しかしこのラノベは挿絵も限られているし、「第何章…」といった区切りもない(一応この作風はSAOで知られる川原先生も「絶対ナル孤独者」で取り入れている。感想を執筆することも検討しているが、かなり読みにくい構成だ。終盤になるとモヤモヤは晴れるけど)
場面転換はあるとはいえ、もはやラノベというより小説だ
この作品のテーマは2つある
1つは「人生が劇的に変わる瞬間はある」ということ
まず隼人は怪我によってかつてのようなパフォーマンスを出来なくなってしまい、急激にサッカーへの情熱が失い、サッカーをやらなくなってしまった
かつての実積を知るものは「サッカーをしている姿」を見たいのだが、本人はそれを拒否
だが璢子との交流によって少しずつまたサッカーをやるようになる
そして璢子とサッカーの試合を見るべくサッカー場に足を運んだとき、咄嗟にフットサルのゲームに参加しシュートを決める
「サッカーを嫌いになっていた」ようで本当は「サッカーをやりたかったのだ」
この作品には実名のミュージシャンやサッカーチームも登場したりする
音楽で言えばMy Bloody Valentineにサカナクション、ONE OK ROCK…
サッカーではレアルマドリードをはじめ様々なサッカー用語が飛び交う
故に双方の知識がないと混乱したりするのだが、作中にはOasisがまだ売れてない頃に「I'm a Rockstar」と名乗るシーンが登場する
それがOasisを変える瞬間だったのだが、彼にとってサッカー場に足を運ぶことが彼を変える瞬間だったのだ
※ちなみにMy Bloody Valentineは「You Made Me Realize」を聞くことをおすすめする、何故かサブスクから消えたけど
それをきっかけにまた彼はサッカーを始める
人生が劇的に変わる瞬間はある
作者はそれを伝えたかったのだろう
※そういえば忘れらんねえよの柴田も深夜にYouTubeでチャットモンチーを聞いて、涙を流し本当にやりたいことに気付いた、彼にとっての「人生が劇的に変わる瞬間」はそれだったのだろう
もう1つのテーマ
それは「自分が本当にやりたいことをやれ」ということ
璢子は世界的に活躍する歌姫RUKOということもあって彼女の歌声を聞きたいというものが続出するのだが、彼女はカラオケを含め断る
一度は口パクの疑いをかけられるが、クラスメイトの前で歌声を披露してそれを否定することに成功する
しかし歌わない本当の理由は高音が出なくなってしまったから
その主な原因はストレス
そのストレスというのは自分が歌いたい歌を歌わせてもらえないから
この時思い浮かべたのはかつて日本テレビで放送していた「ザ・クイズショウ」
簡単に言えば、嵐の櫻井翔演じる司会者がクイズ番組を通じて回答者の真の姿を見せるという作品
クイズショウが裁きを下す感じだった
その2話で人気女性ケータイ小説作家が登場するんだけど、その作品とは本人が書いたものではなく、事務所の社長が書いたものを書かされたもの
クイズショウには最後の問題を正解できたら夢を叶えるというものがあって、そのクイズに正解できた女性は自分が書きたい作品をようやく書けるようになった
それと同じで歌いたくもないラブソングを歌わされていた
本当は別のことを歌いたかったのに
終盤、彼女は新しいRUKOの姿を見せるためにお祭りに参加し全曲新曲で新しい彼女をファンに見せる
高音が歌えないことを隠すためにアンコールはなし
しかしアンコールを求める声が多く、アンコールをやることになってしまい高音が歌えなくなっていることがバレてしまうとやはり非難が
それでも隼人が歌ったのを機に次第に合唱が起こり、最終的には自身の状況を告白
インディーズとして再出発することを決めるのである
この瞬間はまさに解放だった
「本当にやりたいことをする」ための
※解放と言えば「天気の子」もそうだった、あれは「大人からの解放」がテーマみたい
「天気の子」については→「天気の子」を見てきました※簡単な感想です - Anime,comic,Light novel...
これは「人生が劇的に変わる瞬間」と「本当にやりたいことをするため」の物語だ
音楽用語やサッカー用語が多いので分からないと読むのに苦労すると思う
でもどちらが好きなら読んで損することはない
個人的には好きだ
ただ、登場人物が多いゆえにメディアミックスして整理しやすくして欲しいのが本音
昔、「下ネタ〜」の作者が書いた「二度目の夏〜」が以前映画になったから可能性は0ではなさそう
電撃文庫がこのブログ見つけたら動いてくれないかな…
これは絶対メディアミックスするべきだって!!
ちなみにこの作品、なんと後書きもない
だから何故この作品を書いたのか、意図も分からないのだ
今現在、作者である樹戸先生の新作は2年近く発表されてない
発表されたら手にとって読みたい所存である
明けましておめでとうございます +去年自分が読んだラノベを振り替える
明けましておめでとうございます
softmanです
しかも1/3から仕事再開だぞ
うぎゃー…
えーという訳で4月からはこのブログも2年目突入です
無事2年目を迎えられそうでホッとしてます(笑)
去年は月1-2ペースで更新しましたが、今年は月3にペースを挙げたいですね
紹介作品を増やすためにも
コツはようやく分かってきたので
ただ、これだけだとただの挨拶に終わってしまうので去年読んだラノベを紹介します
去年一番読みましたね…
まさか1-13、GS全巻読破するとは…
ここまでのめり込んだのは「灼眼のシャナ」以来ですね
劇場版公開があったとはいえ、それでもここはまることはまずないです
やっぱりこの作品、最高!!
…感想書くか、依然検討中です
こちらはようやく読めました
パチンコをきっかけに興味をもって、ずっと読むタイミングを伺っていた作品
まだ4巻までしか読めてませんが、スピード感があって面白いしアニメ化出来たのも頷ける
もう30巻越えたけど、クオリティは未だに落ちないらしい…
赤松先生、化物ですか?
あと、アニメ2期まだ?
懐かしい!!と感じる方も多いと思います
電撃文庫を代表する作品
最近は娘が主人公のシリーズと合わせて、このシリーズも再開してますが
経済ネタが出てくる作品なので、その辺の知識があった方が読みやすいかもしれません
ホロ、可愛いよ
ただし、まだ1巻のみ
本編は終盤でしょうか?
まだ1巻しか読んでないのですが、ギャグとシリアスの緩急が上手い印象です
というか1巻って序章だからな…
2巻から本番なんだよなこれ
アニメやってたし、そこから入るのも手
4年ぶりに読めた…
原作刊行中はリアルタイムで購入してましたが、今ほど読書に積極的ではなく、なかなか読めなかったんですよね(汗)
画像が5巻なのはそういうこと
青ブタも読みたいけど、さくら荘から実は物語続いているからこれ読まないと次に進めない
シリアス描写はやはりエグい
Kaguya 〜月のウサギの銀の方舟〜
そしてこれ、鴨志田先生の隠れた名作として知られてますね
青ブタも少しファンタジー色がありますが、こちらの方がファンタジー率強めでしかもエグいです
この作品を経て、さくら荘が生まれるわけですが、まだこの時期は発展途上といったところですね
読みにくい部分もありますし
ちなみに鴨志田作品、映画大ヒットが原因で若干入手困難になっているようです
特にこの作品、新品で買うのはかなり困難じゃないかな…
電子書籍苦手な方はブックオフで根気よく探すか国立国会図書館行った方がいいかも…
今から10年前の作品ですから…
今年もマイペースでやっていきますのでよろしくお願いします〜
「一週間フレンズ。」の作者の現在 〜「僕が僕がであるために。」(1)/葉月抹茶〜
タイトル:「僕が僕であるために。(1)」
作者:葉月抹茶
「一週間フレンズ。」といえばアニメ、ならびに実写化もされヒット作になった作品
その作者、葉月抹茶先生が2015年から連載を始めたのがこの「僕が僕であるために。」です
タイトルの元ネタは間違いなく尾崎豊のあの曲からでしょう。
- 容姿がほぼそっくりな登場人物
この作品の最大の特徴、それは2人の登場人物がほぼ瓜二つであること
主人公である浅倉駿、その駿の幼なじみで若槻紗奈の友人である藤崎歩の外見は慣れないと混乱すること必須です
兄弟でもないし、双子でもない
ここまでデザインを似させるのは異例といえます
「SKET DANCE」でボッスンと椿は双子で入れ替わったこともありましたが、そこまでそっくりではなかったですし、「青の祓魔師」の燐や雪男はまるっきり正反対でした
でここまで似てくれると…?
- 入れ替わりまくる2人
外見が似すぎて登場人物も頻繁に間違えてしまう
でもそれを利用して、偽りまくるのがこの作品(駿が歩になったり、歩が駿になったり)
おまけに駿は眼鏡男子なんですが、歩はノリノリになってだて眼鏡まで用意する始末
もうこの状況を楽しんでいるとしか(汗)
しかし、この作品1巻の時点で爆弾を匂わせており…
いつ爆発するかわからない爆弾を背負った状況でこの漫画を読者は読まなければならないという訳です
これを執筆した時点ではまだ爆発してませんが…
巻末には「一週間フレンズ。」のその後がちょこっと描かれているのでファンは必見
騙されたと思ってどうせなら1巻まるまる読んでみてはいかがでしょうか?
余談
こちらのブログはこれが年内最後の更新となる予定です
来年一発目は去年読んだラノベをここに掲載する予定です
まだまだ粗削りな部分も多いですが、1年間ありがとうございました
来年もよろしくお願い致します
では、よいお年を
「14歳とイラストレーター」の作者が描く切ないラブストーリー 〜「放課後のゲームフレンド、君のいた季節」〜
タイトル「放課後のゲームフレンド、君のいた季節」
著書:むらさきゆきや
イラスト:白身魚
やっとかけた…
実はこのブログを始める一番のきっかけとなったのはこの作品です
作者は現在「14歳とイラストレーター」が話題のむらさきゆうや
イラストは数々の名作に関わってきたあの白身魚さんです
- 導入
主人公(この時点では名前もありません)は高校1年で一般のライトプレイヤーを自称するゲーマー
…といっても周囲からは廃人ぽく見られているようですが…(ゲームを優先したらそう思われてしまいますよね…)
でも彼は元々ゲームをやりこんでいたという訳ではありません
4年前に突如失踪した彼の姉が最後にプレイしていたゲームをやれば姉の気持ちが分かるのではと思い、ゲームを始めたのです(なんかSAOのアスナみたい…いや違うか)
でも失踪とオンラインゲームは関係ないと思うようになっていました
…この時点では…
- スマホ依存少女との出会い
ある日の放課後、主人公は校門に向かう途中、地面に響く音が気になって体育倉庫へ
そこには太い丸太が横倒しになり下敷き担っている少女がおり助けたのです
が、その少女はスマホゲームに夢中(助けたのは血が見えたからのですが、それもトマトジュースというオチつき(笑))
この少女こそ、表紙に立っている銀髪の少女こと観月夢亜(以下夢亜)
体育倉庫にいたのはテストで赤点が続いた理由で掃除をするように言われたから(よく体調を壊すのが原因)
それで早く終わらせようとした結果、こうなったとのことですが…
それを聞いた主人公は夢亜の掃除を手伝うことしますが※どうなるかは察しましょう、ヒントはスマホ依存
掃除を終えたら「クロスレヴェリ」というゲームを2人でやることにしますが、夢亜はほぼ廃人ゲーマーステータスがほぼカンスト
しかし主人公もレベルがかなり高いので似たようなもの!!
そして2人でクエスト(この時に主人公の名前がリオくんに決定)に行くのですが、そのイベントの報酬が「ラブリーリング」
ハートマークを飛び散らす訳のわからないアイテムなのですが、リオが売ろうとすると夢亜は泣き出し、結局そのアイテムは夢亜の元へ(なんか「共同作業」とか「遊び」とか飛躍しすぎてる気がするけど)
その後、友人関係になりますがゲーム世界を基準としている少女が学校で話すことと来たら…(ネトゲ嫁見たことある人なら大体分かるでしょう)
- クラス委員長のお願い
夢亜が担任に呼び出しを食らったある日、クラスメートの達也とリオは弁当を食べていた時に川瀬ことクラスの委員長(挿絵は書籍に似てお確かめください、容姿は上品とのこと)に声を掛けられます
なぜ委員長がリオを呼び出したか
それは夢亜をクラスに溶け込ませて欲しいからでした
リオはこれに戸惑うも、最終的に委員長に迫られてしぶしぶ承諾
それから少しの時間を経て、夢亜と合流するのですがその時に夢亜が大量のプリントを渡されたことが発覚
つまり、委員長の頼みとは夢亜を留年させないで欲しいということだったのです
ですが、廃人ゲーマーからすれば優先順位は当然ゲーム(笑)
そのため、リオは強行手段(プリントが終わるまで夢亜とゲームをしない)に出て片付けることに
ゲーマーにとっては地獄ですね
野球で例えるならボールを投げるなということですから
プリントを終え、無事ゲームを出来る状況になると「クロスレヴェリ」の世界に入りますが、ここから夢亜の猛アピール開始(笑)
先ほど出てきたラブリーリングを用いて「LOVE」をアピールしたり、呪いの結婚指輪(装備したら特定の条件を満たすまで外せない…ってヤンデレですか?)をプレゼントしたり
怖い、怖いわ…
でもリオと交流するようになってから少しずつですが夢亜もクラスに馴染んでいくように(リオ以外、相変わらずちゃんとした名前覚えないけど!!)
ただある日、夢亜が突然体調を(具体的に言えばいきなり眠り始めてしまう)…
そのためリオが夢亜の自宅まで送っていくのですが、この時夢亜がお嬢様であることが明らかに(家が豪邸で部屋にはクロスレヴェリのグッズだらけ)
その後、夢亜がリオがいるにも関わらず脱衣するので一度部屋から出るのですが、そのタイミングで夢亜の姉こと真美が帰宅
リオと対面すると、意味深な台詞を告げるのです
「もうすぐ、いなくなってしまうから」
と
この言葉が意味するものとは…?
- 3つの真実
真美の台詞が意味するもの、それは夢亜がもうすぐ死んでしまうということでした
一見元気そうに見えてもあと1回倒れたら命尽きる
悲しすぎる現実でした
当の夢亜は「死んでも異世界に行くんです」なんて話してますが、リオは落ち込んでしまう
そんな時達也が発したのは、
「やりたいことはやっておけ。後悔したくなければな。」
この言葉をきっかけにリオは奮起することに
その日の帰り、夢亜を送ったリオは真美を待ち伏せ夢亜の病気について聞くと助かる方法はあるもののそれは脳の手術で成功率は半々
故に夢亜は自分の死を受け入れているのです…
しかもこの時、両親が彼女と向きあうことを放棄したことも明らかに…
しかしながらリオは諦めない
翌日の放課後、リオは夢亜の説得を試みますが失敗(夢亜曰く「考えるとそれこそ死んでしまいそうになる」)
苦悩するリオの前に現れたのは委員長
彼女の頼みで雑用を手伝い、夢亜が進級できそうなことを喜ぶのですが、そんな委員長は過去に失敗があった
小6の時にクラスを学級崩壊させてしまった失敗が
クラスのために何かする理由は記憶の上書きのためと
それでもリオは励ますのですが、同時に委員長はリオに好意を抱いていたようで…
これを目撃してしまった夢亜は動揺したのか学校の屋上へ
フェンスを乗り越え、自殺を図りますがそれを阻止したのはリオ
リオは委員長の告白を断った
それは夢亜が好きだと自覚したから
「引き留められられるなら僕はなんだってするんだ」
と話したリオ
これに彼女は、
「わたしがしがみつきたくなる、希望をください!!」
と
こうして2人は恋人になったのです
- 奇跡は起こった…のに…
その夜、夢亜に泊めてもらったということもあり、朝食は真美も一緒
そこでリオが彼氏になったことを報告すると同時に手術を受けることを告白(この時の台詞で夢亜は変わったんだなというのが分かります)
加えてようやくリオは夢亜と呼ぶように!!
…イチャイチャぶりに真美は呆れてしまいましたが
クラスでも祝福され、カラオケに行ったり、展望台で流れ星を見たり…
そんな楽しい日々を経て、夢亜は入院
いよいよ手術日に
委員長に「いなくなったらリオくんのこと、取っちゃうから」と渇を入れられたり、クラスメイトが応援に駆けつけてくれたり…
それでもやっぱり手術は怖い
そんな時、リオは怖いならゲームのことを考えたら?と提案
手術が終わったらまた一緒にゲームをすることを約束するのです
成功率は50%
まさに生きるか死ぬか
そうなると不安になってしまいますが、病院を放れたリオの元には夢亜からのメッセージが(昔あった時間指定メールみたいなツールがゲーム内に存在するようです)
「助かる予感がする」
そんなメッセージを受け取り、夢亜の予感を信じることにしたリオ
かなりの距離を歩いていたようですが、真美からは「成功」の連絡が
当然リオは大喜びです
その翌日、リオは夢亜の元に駆けつけたのですが手術の影響で黒髪のカツラを着用
同時に手術後に案の定、ゲームに没頭(笑)
取り上げられて当然ですが一方のリオは手術成功の夜にこちらもゲームに没頭(笑)
ゲーマーがカップルになるとこうなるんですね
そして退院となったクリスマスの日
夢亜はあの体育倉庫の出来事を思い出してました
実はあのとき、夢亜は生きるのを諦めていた
自暴自棄になっていたのです
それをリオが救ったと言うわけです
そんな彼の気持ちを伝えようと再び時限メッセージを送ったその直後です
目の前にいった幼い姉妹のボールが道路に転がったのは…
- 1人残されたリオに届いたもの
夢亜は死んでしまいました
こどもを助けるために…
病院に駆けつけた真美は夢亜がリオのことばかり話していたこと、リオが夢亜の恋人になったことがきっかけで元の彼女に戻ったことを明かし、彼女が誰かを助けられるまでになったと話しますがこの結末には…
展望台で夢亜がいない現実を受け入れず、立ち尽くしているリオ
しかしそこに死んだはずの夢亜からメッセージが届くのです
更にその直後、届いたのは差出人不明の謎のメッセージ
そこに記されたのは、
「キミのよく知っているもうひとつの世界への扉があるよ」
という意味深なメッセージ
そのうえで現れたのは「Yes」か「No」
その時、姉が失踪した理由に気付いたのです
そして彼が選択肢を選ぶところで物語は終わります
- 総括
これ、見つけたのいつだったかな…?
僕はよくBOOKOFFに行ったりするのですが、そこで見かけたラノベの絵が良かったらそのまま買っちゃったりするんです
このラノベもその1つでした
出版された2015年と言えば、SAOは既に大ヒットし電撃文庫の代表作となっていた頃
同時に俺ガイルが大流行していた時期でしょうか
そんな最中で出版されたこのラノベは続編なしの完全単発小説
しかもオチを読者にぶん投げる…
でもさ、こんな切ない物語が埋もれて良いわけがない
やっと取り上げられてホッとしています
白身魚さんと言えばあの「ココロコネクト」をはじめ、今なお様々な作品で活躍してますが、むらさきさんは「14歳とイラストレーター」で話題沸騰中
一度は読んでみたい所存
この記事を偶然見た方、是非この本を手に取ってください
僕はこのラノベがアニメになることを切に望んでいます