破壊神マグちゃん完結に思うこと
2022/02/07
2月最初のジャンプでは翌週から新連載が2本投入することが発表されました
新連載が2本入る
それは2本作品が終わるということです
前回の新連載投入時には「PPP(以下略」が打ち切り筆頭だと思ってましたが、まさかのV字回復を起こし、2/14発売のジャンプではセンターカラー獲得
この急浮上、銀魂やSKET DANCEを思い出す…
まさかここから残留するのか!?(しかも現在、そのスケダンを書いていた篠原先生が連載中。デジャヴを感じてそう)
逆に生贄となると思われるのはやはりしゅごまる
そりゃ2話で切ったもん
読んでてイライラする作品だったから
令和になってから最速の打ち切り記録になったって同情はしません
メルヘン王子グリムの方が遥かに面白かったわ
ここに来て「アヤシモン」も急降下
「アンデッドアンラック」も少し不安になってきました
その一方で惜しまれつつ終了となったのは破壊神マグちゃん
連載期間は約1年半、初連載ながらいきなり成功しました
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衝撃の破壊力
出現したのは2020年
鬼滅の刃やゆらぎ荘の幽奈さんなど名作が次々に終了する大きな改編期となるなか、新連載4連弾の第2弾として登場
当時のジャンプと言えば銀魂が抜けた穴を完全に埋められてない時
ギャグ漫画の連載が始まってはすぐに入れ替わる事態となり、2019年に至っては新連載が軒並み不作でした(現時点で生き残っているのは「夜桜さんちの大作戦」)
そんな中でマグちゃんは登場
いきなり凄まじい破壊力を見せつけ、読者を大いに笑わせました
現在、完結を記念してジャンプ+では6巻まで無料公開(2月末までだったはず、お早めに!!)されてますが、未だに1話のインパクトは凄い
破壊力ありすぎて久々に読んでも笑えました
そこから個性的なキャラが次々に
マグちゃんは世界を破壊すべく同志を集めようとしますが、途中から消えていったような…
中二病と思われても仕方がない聖騎士が現れたり、変な邪神が現れたりとどんどん破壊力を増すばかりでした
ちなみに作中でハロウィンネタやダイエットネタも盛り込まれたりしましたが、途中でSASUKEネタも登場したりとある意味やりたい放題
作者の上木先生はこれが初連載
新人とは思えぬクオリティーの高さを見せました
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時に刻まれるシリアス
ですがギャグ一辺倒で物語が進むわけではありません
転機は第24話
この話で主要キャラの宮薙流々は母親が久々に帰宅することが決まり、母親のためにプレゼントや装飾を施したりするのですが、突然の大雪で母親は帰宅が困難に
流々は落ち込むのですがそこにマグちゃんは活を
そこから流々のために雪を溶かし、天気を戻すのです
こうして流々は母親と再会
…したのですが、この突然の大雪は偶然ではなく仕込まれたもの
邪神の中には強大な力を持つ邪神もいて、ミュスカーの登場から少しシリアスな場面が増加
人間を理解しようとするマグちゃん側と人間を滅ぼそうとするミュスカーサイドの対立構造が現れるように
そして第50話
流々達はミュスカーの手によって、夢幻の空間に…
これに激怒したマグちゃんとミュスカーが激突するのでした
SKET DANCEや銀魂みたく長編にまでは発展しませんでしたが、3話完結方式とは思えないほどシリアスな展開に
このエピソードの最後にはミュスカーは弱体化
流石にシリアス展開はもうないと思われました
しかしながら進路や進級など徐々に時間軸は動いてき、シリアスなエピソードは増加する一方となっていきました
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訪れた連載終了
事態が急転したのは1/31発売のジャンプ
ここで突然卒業式エピソードが掲載されたのです
これには連載終了が迫っていることを近づいていることを読者に確信させる結果となりました
この直前、流々たちは同じ日を延々に繰り返すいわばエンドレスエイトのような事態に巻き込まれるのです
まあここからの話って単行本化されていないので、ネタバレは書けないのですが、終盤はとにかく熱いとだけ言っておきます
そして2/7発売のジャンプ
そこには最終回の文字が・・・
遂に連載終了
まさか、その日が早くも訪れてしまうなんて…
しかもその最終回は卒業式後の流々の姿が映され、流々の死まで描かれました
主人公の死が明確に少年漫画で描かれるのってあまりないです
ジャンプを10年近く読んでいても見たことがありません
別れは必ず訪れる
それは避けて通れないもの
そうなるとマグちゃん初めて覚える感情は言うまでもないでしょう
マグちゃんだって悲しむんです
だからこそあることを願うのですが、そこからは泣きかけました
まさかマグちゃんで泣くことになるとは…
え、今週のジャンプにマグちゃんいた?
気のせいだよ、気のせい
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同時期の連載
ちなみに同時期に連載した作品はこちらにチラッと↓
anime-manga-lightnovel.hatenablog.com
「灼熱のニライカナイ」以外は全て周年カラーを達成する大当たりとなりました
「あやかしトライアングル」はご存知の通り、アニメ化決定
誰だ、矢吹健太朗単独連載はすぐ終わると言ったのは
「僕とロボコ」もすっかりジャンプの主力に
僕は絵が駄目でスルーしましたが、刺さる人には刺さっているのでしょう
新人でここまで続くのは凄いです
正直なところ、ネタ切れの気配が漂ってきていたので蛇足になる前に終わらせたのは僕的には良い判断だったと思います
マグちゃんが流々の孤独を破壊したように、読者の退屈な日々を破壊する作品として我々の心に刻まれました
上木敬先生、お疲れさまでした!!
次回作も期待してます!!