これは10代後半、20代が見るべき映画であり、ラノベ。〜「夏へのトンネル、さよならへの出口」
タイトル:「夏へのトンネル、さよならへの出口」
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以前↑の記事でも触れましたが、しっかり見てきました
たまたま地元の映画館が火曜日は割引価格で見れるので
ありがとうTジョイ系列
ありがとう109系列
原作はこちら↓
ライトノベル作品の映画化は特別珍しい話ではありませんが、単発作品の映画はそんな多くはありません
特に非テレビシリーズ作品のアニメ化は覚えている限りだと、
↑これくらいかなー
原作はこれ一応持っているんですけどね…
今生活習慣見直している最中で読書時間が得られない状態です
というわけで名前は聞いていたものの、手に取ったことはなかったこの「夏へのトンネル、さよならの出口」を見た感想をざっくり書きます
なお、Wikipediaには思い切りネタバレ載ってるので作品鑑賞前は絶対見ないように
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感想を書く前に
まずこの作品、感想を書く前には絶対に触れなければならないキーワードがあります
それは「ウラシマトンネル」
簡潔に話すと、「願いを叶える代わりに時間を奪われるトンネル」とお考えください
この物語はこのトンネルを軸にストーリーが進行
「星降る夜になったら」の流星群のように大きな代償は無いのかなと思う
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↑これも映像化しましょうよ・・・
ですが序盤の女子高生の会話では、「トンネルを通り過ぎると100年を取る」なんて言われています
願いが叶っても年を取ってしまう
この時点ではあまりメリットが無いように見えますよね?
冒頭では
でも実際はどうなんでしょう…?
※ここからネタバレ解禁します
劇場に行く方は閲覧をここで止めてください
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他人同士から共闘関係に
さてこの作品の中心人物は2人
塔野カオルと花城あんず
共に複雑な事情を抱えている少年少女です
簡単に説明すると、
- カオル→田舎の高校生。昔、不慮の事故で妹を亡くし、父親との関係も良好とは言えない。
- あんず→都会から田舎に諸事情で転校してきた女子高生。両親はいないも同然状態
※作中でカオルとあんずは名前で呼び合うことは1度もありません
2人は大雨が降ったある日、駅構内で初邂逅
あんずは都会から田舎に引っ越してきたので諸事情(イノシシが線路内に立ち入った)で30分も待たされるだけで苛立ち(田舎ではこれだけ待たされるのはよくあることです、ぼくリメの感想でも書きましたが電車本数が少ないから)
大事そうに書類を持っていたので、カオルは傘を貸そうとするのですが、あんずは毒づきまくり
誰に対しても心を開いてないような感じでした
それでも一応カオルから傘は受け取りますが
翌日、あんずはカオルの通う高校に転校しますが、冷たい態度はクラスメイトに対しても
その結果、スクールカースト上位にいる川崎小春に絡まれるんですが、大事な本を馬鹿にされたので殴ってしまう…
初日からやらかしてしまったという訳です
本人は全く後悔していませんが汗(ツッコミは禁止)
ここまで読むと、あんずがよくいる女子高生とは違うことは明白でしょう
にしても現実も転校生に関して、みんな質問攻めするよな…
僕の親友もそんな感じでした※その親友とは今も仲良くしています
一方のカオル
妹のカレンが亡くなったことを契機に家庭が崩壊し、父親とは言えないような父親(あんず転校初日の夜に妹が亡くなった件を責めてきます。酒で潰れている癖に)と同居せざるを得ない少年
こちらもよくいる男子高生とは程遠い日々を過ごしています
しかし酔っ払った父親の行動に恐怖を感じ、家から脱走したカオルが走り回った矢先にたどり着いたのがこの物語の中心、ウラシマトンネル
何故か紅葉に包まれ、写真がツリーに貼られているなど異様なトンネルです
そこで亡くなったインコや妹の靴を見つけるのですが、自宅に帰ってくると1週間が経過…
このトンネルがカオルの日常を変えてしまったといっても過言ではないでしょう
トンネルから帰ってきた翌日には、友人の加賀翔平から当然質問
1週間も失踪したら気になる点山盛りなわけです
ですが放課後にトンネルに赴くと、トンネルの秘密を知らないあんずを発見
慌ててトンネルの外へ連れ出したのでロスは数時間だけで済みました
しかし何が起こったか、あんずは簡単に理解はできるわけなくカオルは説明
普通ならフィクションのような出来事を説明されてもすぐに理解するのは厳しいでしょう
デジモンテイマーズの序盤でタカトがギルモンの存在を信じてもらえなかったように
でもあんずは信用しました
その結果、
- カオル→カレンを取り戻したい
- あんず→特別な才能を持ちたい
という目的のもと、2人は共同戦線を貼ることになるというわけです
そこから2人は、
①どの辺りが時間の境目になるか
②トンネルからメールは送信できるか
③トンネルは地域の文化と繋がっていく
など2人は目的のために日々研究
外野から見ると、付き合っているようにしか見えませんけどね(笑)※「プレロマンス」が起用されるのはこのタイミング
なおあんずは、ちゃんと小春に謝罪しています
原作や漫画だともっと具体的な描写があるのかな?
そうして研究した結果、108秒で3日近く経過してしまうことを推測
作戦決行日も7月の連休と定められました
ちなみにこの作品、時代背景は2005年以前と思われます
何故なら序盤でカオルとあんずが連絡先を交換するシーンがありますが、そこで用いられるのはあのガラケー
懐かしさを覚えてしまいました(笑)
今では当たり前のウォークマンもなく、出てくるのはMP3プレイヤーです
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2人がトンネルに向かう理由
こうしてウラシマトンネルに向かう準備は出来ましたが
でもカオルとあんずの掘り下げがまだ行われていません
なので掘り下げが行われるですが、最初の掘り下げはカオル
掘り下げがなされるのは、作戦決行日前に行われる水族館デート
カオルの目的は「カレンを取り戻すこと」と前述しましたが、カレンは誰かというと、カオルの妹
みんなの幸せを願ってくれるような優しい妹だったとのことです
現実に果たしてそのような妹はいるのでしょうか?
そのような妹がいたら毎日はさぞ楽しかったでしょう
ですがカレンは、ほぼカオルが原因で死亡
カオルと喧嘩したことがトリガーとなり、カブトムシを取ろうと木から落下してしまったのです
病気ならともかく、これはずっと引きずり続ける…
何としてもカオルはカレンを救いたいのも納得
要は死に物狂いなんですよ
あんずからすると「目標に向かってありとあらゆるものを切り捨てられる」も憧れの様ですが
ちなみにこの時点でカオルとあんずは笑っていません
感情喪失しているわけではない
からくりサーカスのしろがねの序盤みたく、笑えない訳ではない※からくり編の序盤までは読んだ
一方のあんず
あんずの目的は「特別な才能を持つこと」ですが、具体的には漫画家になるため
これが判明するのは、最初の作戦決行日である7月の3連休
108秒で3日経過することからので108秒で戻ることを決めていたものの、途中であんずが漫画の原稿を拾い出したため、少し予定は崩れ3連休翌日の朝…
あの父親のことでカオルは帰宅困難
カオルじゃなくてもあの親は親ガチャ外れの筆頭と言えますが、帰宅しにくいカオルを気遣ったのか、あんずはカオルを自宅に招くことになります
こうしてカオルがあんずの自宅を訪問することになったのですが、そこであんずの祖父が漫画家だったこと(ただし両親は祖父をあまりよく思わず死去してもほとんど悲しまない)やカオルが通う学校に転校してきた理由が判明したというわけです
並びに、ウラシマトンネルで拾い上げた漫画の原稿はあんずがかつて書いたもの(確か捨てられたもの)
これが後のキーとなりますが、出版社には応募していません
普通は「応募すればいいのに?」と思うでしょうが、自信がないから応募できてません
漫画家を志す方は非常に多い
漫画家志望の方は痛いほど分かるでしょうし、ずば抜けた才能を欲しがっているあんずに同情する方も多いでしょう
「認められるには特別にならなければならない」
だからトンネルに出向いたわけです
ですが、カオルはあんずの漫画を「複雑な伏線だけど分かりやすい」と評価
認めてくれる人物があんずにはいました
この反応をあんずは喜びます
足をキックして興奮したのがその証拠です
これが交差していた2人の道が外れだすきっかけにもなりますが
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転機
転機が発生するのは、作戦決行日である8/2前
長い間トンネルに籠もるということでカオルはあんずを誘って夏祭りに行きますが、あんずは着物を着用するほど気合を入れて、表情も柔らかくなってくるほど変化
トンネルに籠もる前の思い出作りとはいえ、こうしたあんずの行動は確実に何かの変化を伺わせますが
しかし夏祭りを満喫した日の帰り、カオルの自宅には父親が連れ込んだ新しい母親になるであろう人物がいました
しかも父親は
「東京(だったかな?自信ない…)に引っ越そう」
まるで打ち切り漫画のような台詞ですが、この一言は凶器も同然
なぜならカレンの存在を忘却されてしまうようなもの
1人置いて行かれているような気分になってしまったのでしょう
ですのでカオルが嘔吐するのは無理もありません
この嘔吐に父親は激昂しますが、父親はカレンの死から立ち直ったという示唆でもあります
最悪な親であることには、代わりありませんけどね
というか父親ですらない
更にその数日後、喫茶店であんずは、自身の漫画が編集の目に止まり、編集が付くことが報告
めでたいことです
カオルも祝福しています
でも決行日の延期もカオルは提案
それはカオルの周囲があまりに変化しすぎて混乱していること、あんずはもうトンネルが必要ないであろうことを示しているんでしょう
あんずは気付かず反発してしまいますが…
それでも食事をしてなんとか冷静にはなりました
ただ、2人の出会いを駅で再現した帰りの翌日、カオルはあんずを置いてウラシマトンネルに…
当然あんずは怒って怒りのメールを送り続けますが、カオルがあんずを裏切ったのには理由があります
あんずはもう特別な存在になれたからトンネルに入る必要はないのです
だから巻き込む訳にはいかないという結論からでしょうが、カオルはここで携帯も捨てています
巻き込まないためとは言え、ここまでするか…?
けれどもそこまでするには確信があったのです
「失ったものを確実に手に入れられるトンネル」という確信が
あんずがかつて執筆した漫画の原稿がれっきとした証拠です
この物語のテーマはこの辺りではっきり出ます
1つは「誰かの特別になる物語」ということ
このテーマは「輪るピングドラム」に近い点がありますが、あれは何者にもなれなかった冠葉と晶馬が愛される存在になる物語
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こちらは誰かに見つけてもらうという意味の特別です
しかしテーマはもう1つあります
なお、作戦決行日の8/2は妹の命日
あんずは夏祭りの日に知らされましたが、それは過去を書き換えるためにこの日を選んだのではないでしょうか?
-
2人が再び交わる日
あんずとの繋がりも捨てて、トンネルを進んだカオル
カオルは本当にカレンが生きていた場所にたどり着きました
要はカレンと再会することは出来たのです
後はここからカレンをどう連れ出すか
ですが、そんな時目の前には捨てたはずの携帯が
しかもそこにあんずからのメールが次々と…
あんずは高校を卒業し、連載作家にもなれました
「そのトンネルのお陰で夢を叶えた=特別な存在になれた」と考えると、トンネルは決して悪ではないと考える事ができます
悪ならメールを受信させないでしょうし
ではなぜカオルはあんずからのメールを受信できたか?
それはカオルにとってあんずが特別だと分からせるためだとしたら…?
しかもカレンもカオルの背中を後押し
恐らくウラシマトンネルは、「時間を代償に特別になることを後押しするトンネル」だからではないでしょうか?
ここでこの物語のもう1つのテーマ
それは「開放」です
あんずはカオルから漫画を褒められることで「自分の漫画自信を持てるように」=「出来ないという思い込み」から開放されました
一方のカオルは「カレンに依存」してました
カレンが亡くなってからもカレンを求め続けるのは依存し続けるということ
ただ、それを変えたのがあんずの存在
無意識のうちにあんずへの想いが形成され、あんずのことは切り捨てたはずなのにカレンとの会話であんずのことを思い出した
それはあんずのことが「好き」だったからなんですよ
夏祭りにあんずが着物を着てきたのは、あんずはカオルが好きになっていたから
カオルはあんずの「特別」になった
これによって、カオルはカレンへの依存から抜け出せたという訳です
そしてカオルはあんずにメールで想いを伝え、連載が見送りとなって初めてカオルとあった駅で泣き崩れていたあんずはカオルのメールをきっかけにトンネルへ
カオルはトンネルから出口に向かう最中、転倒してしまうものの、気が付いたときにはあんずが
14年も時間は経過してしまいましたが、ようやく想いが通じた2人はキスしてトンネルを抜け出したところで物語は終わります
カレンとさよならして
でこの物語は、個人的に20代や10代ほど見るべきと思いました
それはウラシマトンネルを除けばかなり現実的な部分が多いからです
この物語でカオルとあんずはそれぞれの目的へ向かっていますが、そのためにはありとあらゆる時間を費やしています
当たり前であって、これは簡単にできることではないんです
現代を生き抜く人ってアイデンティティを残したい方が多いでしょうが、そのためには必死さが必要なんです
自分はこの映画を見てから生活習慣を少し見直しました
今はとにかく目標最優先で動いています
逆算していくんです
未来を楽にするために
スケジュール管理、かなり見直しましたからね
この映画見なかったら怠けたままだっただろうな…
現実を見つめ直したい方には非常に向いている映画と自分は考えました
もちろんアニメ映画が好きな方にもオススメ
ライトノベルが好きな方にも
シンプルで分かりやすい物語だと思いました
この記事が公開される頃には上映数、かなり減っていると思われますが興味ある方は早めに映画館へ
もしかしたら特典小説まだ残っている可能性あります…
とてもいい作品でした…
では!!
10/22追記
僕がやっている音楽ブログの方に主題歌や挿入歌の感想を掲載しました
よろしければそちらも是非↓
夏トンの挿入歌と主題歌の感想〜2022年楽曲感想 その73〜 | musicfreedom -keep on,keep on- (ameblo.jp)
新連載は読切時代からの人気のあの作品と同時期に読切を掲載した作者の初連載 最近のジャンプ新連載について~2022年9月編~
最近感想記事をほとんど執筆できずすいません…
漫画の感想記事を執筆する最適解は見つかったので、なかなかそれを実行する手段が取れてないのです…
とはいえサブカルブログのストックは結構溜まったのでご安心を!!※この記事を掲載した頃には3つストックが残っています
というわけで今回の新連載について!!
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大東京鬼嫁伝/仲間只一
新連載1作目はこのブログでもう何回も取り上げている「大東京鬼嫁伝」
あらすじは省きます(↓の記事読めば大体雰囲気分かります)
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なので読切と違う点を挙げていきますと、
- 誓約書なる紙が設けられ、ルール破ったらしばらく蛙にされる←ん?
- 進太の自宅はかなり貧乏で、姉妹も血が繋がっていない
- 童子の家系もなかなか複雑な環境
と行った感じ
進太の家計が貧乏であること、なぜ義理の姉妹が揃って生活しているのかといったところが気になる点です
進太の両親が出てこないのも少し気になります
1話目がまさかの使い回しにはズコッとなりましたが、2話目以降は急激に盛り返していた印象
読切時代知っているからアニメまで行ってほしいけど、次の改変までに固定ファンを付けないと安心はできないと思います
なんとか生き残ってくれ!!
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ギンガとリューナ/渡辺シンペイ
新連載2作目はこちらもジャンプ初連載となる渡辺シンペイ先生の「ギンガとリューナ」
ジャンプ史上初めて雪だるまが主人公の作品でしょう
元人間だけどね汗
簡単にまとめると魔術師を夢見る少女リューナは雪深い山の上で勉強していたところ、ある日突然雪だるまが自宅に
その雪だるまこそギンガですが、リューナの自宅のドアを破壊するなどして損害を与えたのでお詫びとして魔術を教えることに
そうしてリューナは成長して魔術師になったのですが、ギンガは過去に魔術師通しの戦いで敗れたのか身体を失い雪の身体を保つのがやっと
それを知ったリューナは自身の魔術で雪山からギンガを出られるように
奪われたギンガの身体を求めて旅をするという話です
ただこの作品、少しチートの要素がありまして
ギンガがあまりに強すぎます(笑)
ギンガ1人でほぼ敵はどうにかなるのでは?って感じ
でもギンガはリューナのサポートが無いと溶けてしまうから、必然的にタッグを組む必要があると
でも今のところ、ピンとこないですね汗
嫌いではありません
どこかでインパクトある展開があれば人気でそうだけど、この作品はファンタジーとして見るべき?
それとも日常作品として読むべき?
じっくり見守る所存です
ちなみに過去、読み切り作品として「ぺこぺこの病」を掲載していたようですが、「大東京鬼嫁伝」掲載直前に読み切りが掲載されていたようです
その時読んでなかった…
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前回、もとい今年の新連載組
さて今年の新連載組の状況
やっぱり「あかね噺」の一強状態です
面白いもんこれ
単行本購入しているくらいだし
マジで感想載せたいのですが、色々詰まっていて感想を書く時間が取れない状況です
本当にすいません…
メディアミックスもう水面下で動いてそう汗
逆にそれ以外
作者の体調不良などの要因で連載停止中の「ルリドラゴン(早く帰ってきて…)」はともかく、「すごいスマホ」や「ALIENS AREA」は急降下が止まりません
というかどっちも見切った
途中から完全に惰性で読むようになってしまったんですよね
「すごいスマホ」、最初は良かったんだけどな…
「DEATH NOTE」という最強の比較対象がいたのが…
「ALIENS AREA」はもう何がやりたいのか分かりません汗
というわけでこの2つが次期改変対象でしょう
「アンデッドアンラック」はアニメ化決まっているのに、掲載順大丈夫か…?
またジャンプ+送り…?
今回の感想はここまで
「大東京鬼嫁伝」が超人気作品になることを祈ってます…!!
「大東京鬼嫁伝」の連載1話目が読み切りをほぼそのまま投入したのでOVAをそのままTVで放送した作品をピックアップしてみた
月曜日が休日だったら、土曜日にジャンプが発売されたのも今や過去の話
最近では火曜日に発売されることも多くなりましたが、今週のジャンプで「大東京鬼嫁伝」がいよいよ3話目を迎えました
…といってもこれ、9月20日のジャンプが発売される前に書いているのですが
個人的に「大東京鬼嫁伝」は2話はとても面白かったです
しかし1話目は読み切りのほぼまんまというまさかの事態が起こりました
読切をそこまで変えずに1話目として掲載されるのは極めて異例です(読切時代の話はここで参考になるかも↓)
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なぜなら
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「アオのハコ」
現在のジャンプでラブストーリー兼スポーツ漫画と唯一無二の位置を掴んでいる「アオのハコ」
僕はこの作品のプロトタイプを読んだことありますが、その際にはヒロインの1人蝶野雛は居ませんでした
つまり、主人公の猪股大喜と鹿野千夏によるほぼ一直線のラブストーリーだったというわけです
連載化に伴い蝶野雛が追加されましたが、この「アオのハコ」の読切が掲載されたジャンプ、一時駿河屋では単行本化出来なかった「アクタージュ」のエピソードが掲載されていたので、高騰していました
読み切りはそのうち単行本に入ると思われるので、無理に買わない方が良いです
というか国立国会図書館が1番無難です
※昔「SKET DANCE」や「Luck Stellar」のプロトタイプを読むためにだけに行きました
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「ハイキュー!!」
ジャンプのバレーボール漫画の代表作にまでなった「ハイキュー!!」
2回読切が掲載されましたが、自分は「ジャンプNEXT!」に掲載されていた読切を読んだ記憶があります
その読切は連載版と設定が大きく異なってました
なんせ連載版だと日向と影山は最初、敵として遭遇しましたが、最初の読切だと敵ですらなかった記憶があります
でもその時から非常に面白かったです
なお僕は一時ニートになった関係で金欠となり、単行本購入が途中でストップしました汗
残りも回収したほうがいいかな…
途中までは全て初版で購入したたんだけどね…
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「ニセコイ」
その「ハイキュー!!」プロトタイプが掲載された[ジャンプNEXT」には、実写映画にもなったこの作品のプロトタイプが連載されました
この読み切りでは一条楽と桐崎千棘は幼なじみという今では考えられない設定でした
というかこの設定のまま、連載すればよかったのに
だって、連載始まってから(以下略)
この際、思い切って断言しますが僕は6巻までは購入したものの、途中で友人に譲渡しました
あのときの判断は今も間違ってないと思っている
この作品が反面教師になったケースが多発しているし
とまあ、このように読切と連載では多少中身が変えたりするのが通例です
そこまで変わってなかったのは「ひめドル」くらいかな…
もう覚えている人、ほとんどいないよな・・・
しかし、TVアニメも似たようなケースがあります
まずは昨年、アニメも一応完結した銀魂
一応ってなんだって?
「銀魂」は終わる終わる詐欺やられたから、突然墓場から掘り起こされてもおかしくないんですよ!!
その銀魂、ご存知の方も多いでしょうがTVシリーズが始まる前にこんなプロトタイプがありました↓
というのはアニメ開始前にジャンプアニメツアーに「銀魂」は参加し、「酔ってなくても酔ったふりして上司のヅラ取れ」を大幅にアレンジした話が上映されたのです
簡潔に話すと花見で万事屋と真選組がバトった会
そこに何故かヅラ…じゃなかった桂小太郎が○○と共に乱入してきます(笑)
そうしたオリジナル要素が入ったエピソードでしたが、↓
アニメ3年目に原作ベースで逆輸入されました(笑)
これはしょうがないよ!
銀魂のアニメはとにかくストック尽きないように必死だったから!
4年目なんてオリジナルだらけだったし!
…なお筆者の銀魂ロスは永遠に終わりません
…明日にも突然オリジナルエピソード発表されるのでは?と思い続けています
…そして空知先生、いつ新作書くんですか?
…元アシスタントの篠原先生は3作連続でヒット作生み出してますよ※篠原先生が異常すぎるんです、ジャンプ作家で3作連続ヒットほそういません・・・
同じくジャンプアニメツアーに参加していた「テガミバチ」もジャンプアニメツアーで上映されていた「光と青の幻想夜話」を逆輸入
…といってもこれ、掲載雑誌だった「月刊少年ジャンプ」が廃刊となり、「ジャンプSQ.」に移動するまで移動作品が週刊少年ジャンプにリリーフ登板していたんです※「ロザリオとバンパイア」や「クレイモア」もそうでした
その時のエピソードをアニメ化したものなんです
またテガミバチは当時、ストックもあまりなかったので「テガミバチとディンゴ」としてアニメオリジナルエピソードも加えられて放送
※Prime Videoには出てきませんでした…何故?
原作で事前に読んでましたが、個人的には良いアレンジでしたよ
ちなみにテガミバチはストックが少ないことを逆手に取って、2期は原作と大きく異なる展開になっています
興味ある方は是非!!
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夜桜四重奏〜ハナノウタ〜
そしてここからは雑なケース
アニメ第1作はなかったことにされ、2作目が原作ベースでアニメ化された作品です
夜桜は2度目のアニメ化がされる前、「ホシノウミ」がOVAとしてアニメ化されてました
この後に放送されたのが「ハナノウタ」
しかしこの「ホシノウミ」、アニメでは
↑の回にダイジェストで放送されるあまりに雑な扱いを受けました(笑)
いいのかそれで?
多分ブックオフで安く購入できると思います
いい加減、単行本回収しないと…
そして仕様上、仕方なかったのがWIXOSS4期
1話として放映されたこのエピソードは、アニメ放送前に販売されたWIXOSSのカードセットにOVAとして同梱されていたものの
しかし、このエピソードが放映されないとストーリーを把握できない視聴者が出てしまうため、TVシリーズでも放映されたのだと思われます
OVAがそのままテレビで放送されたのはこれくらいではないでしょうか?
なおWIXOSSは今も普通に続いています
やったことないので面白いかはともかく
というわけで今回は「大東京鬼嫁伝」の連載1話が読切をほぼそのまま掲載したことをきっかけに、OVAをそのままアニメで放送した作品について取り上げました!!
では!!
今度は悪役令嬢とラブコメブーム。でも、異世界転生ブームよりはマシ?
自分が以前、こんな記事を執筆したことを覚えている方はいるでしょうか?↓
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どこもかしこも異世界転生、かつ無双というジャンルだらけであまりにイライラしたが故に書いてしまった記事です
ある出版社は異世界転生文庫と化していたな…
-
異世界転生無双作品の現状
あれから数年
僕は異世界転生無双作品を全く見ないのですが、今季放送されている異世界転生無双作品はこんな感じ(なのか?、詳しい方はご指摘お願いします)↓
2020年夏や春と比較したら増えています(笑)
マジです(笑)
ラノベ読者の多くが当てにしているであろうラノベの杜を見ると、だいぶ異世界転生無双作品は減ったように見えます
ですがアニメはまだまだ異世界転生無双作品は健在なようです
ある意味すげえ…
異世界転生作品が受けるロジックのようなものは↓に書きました
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支持層は変わってないでしょう
以前と比較するとマイノリティ寄りになったと思われますが、一定層に支持され続ける
そう簡単にブームは終わらないようですね
どんどん「はたらく魔王さま!」が転生もののカウンターとして存在感を増していく(笑)
異世界転生の原点は「ゼロの使い魔」だと自分は未だに思いますが、「ゼロの使い魔」が生まれなかったら…
転生ブームは今も生まれないかもしれませんね
-
存在感を増す悪役令嬢もの
一方、ここ数年急激に指示を拡大してきたジャンルが2種類あります
それは悪役令嬢もの
ブームの発端となったのは間違いなくこれ↓
名前は知っていた「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」
これがアニメ化してヒットしたのを契機にコミカライズされる悪役令嬢ものが一気に増えました汗
でも悪役令嬢ものって割とバリエーション多いようで、
- 悪役令嬢のはずが求愛対象にされるパターン
- 徹底的に悪役に徹し、極悪令嬢になるパターン
- 貴族社会から追放されるのを良いことに、悠々自適に生活するパターン
異世界転生無双よりもバリエーション多いんですよこれ(笑)
金太郎飴のような作品が少なく、特色もそれぞれ異なるのでそんなに悪役令嬢ものは嫌いじゃありません
1作も見てないけど(笑)
この分野、掘り出しは無限にあるからいつまでも愛されそうな予感
このジャンルの起源は一体…
-
webから大量に流れ込むラブコメブーム
そして今非常に多いのはweb発のラブコメ
現在アニメ放送中の「継母の連れ子が元カノだった」はカクヨムから輸入された作品です
しかも今も連載されている…
要するに新刊出る前に読むこと可能です笑(リンク→継母の連れ子が元カノだった(紙城境介) - カクヨム (kakuyomu.jp))
こうしたネット発のラブコメが急増しているのです
具体的にどういう作品があるか
6-9月に刊行された作品でピックアップすると
- 義妹生活※アニメ化決定(元はYou Tube漫画)
- 私より強い男と結婚したいの(これもYou Tube漫画)
- お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にはれていた件※アニメ化決定(なろう系)
- お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について(なろう系)
- 継母の連れ子が元カノだった※アニメ放送中(カクヨム)
- 陰キャの僕に罰ゲームで告白してきたはずのギャルが、どう見ても僕にベタ惚れです(なろう系)
範囲広げればまだまだ出てきますよ(笑)
異世界転生ブームの次はwebラブコメが輸入されまくってます(笑)
しかもこれがラノベ業界に全体に広がったのか、ラブコメ作品がどんどん増える(笑)
電撃文庫も「男女の友情は成立する?〜」のアニメ化が決定
更にまだアニメ化はされてませんが、「塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い」や「夢見る男子は現実主義者」などはもう時間の問題でしょう
「カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています」もね
でもラブコメブームはまだマシ
引き出し色々あるからね
異世界転生俺ツエーは歩み始めたらもう、お約束のパターン
薄っぺらくて味のないガムをずっと噛み続けているような気分になってしまいます
ただラブコメはパターンが何通りもある
個人的にインパクトが強すぎたパターン↓
①『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました
他にタイトルなかったのか
アニメ化が決まったなら確実にタイトル変更は必須なこの作品
まあ最近はこんな作品もあるからな…↓
スニーカー文庫よ、どこへ行く
と思ったら↓
この最凶官能小説ラノベがありましたね…
そのうち感想で触れるかも
でこの作品、マジであのタイトル叫んだら主人公の妹の友達が来ます(笑)
ただタイトルこそあれですが、中身はとてもピュアな作品です
コミカライズもやってますが、純愛なラノベ作品ですよ
なんでこのタイトルでゴーサイン出したんだよ
アニメ化決まったらタイトルにある意味注目(↓の作品はアニメでタイトルが改名されました)
②両親の借金を肩代わりしてもらう条件は日本一可愛い女子高生と一社に暮らすことでした。
これはタイトルだけは知っていた作品
つい最近、コミカライズ始まりましたが
タイトル通り多額の借金を押し付けられて困っていた主人公の元にある女子高生がやってきて、借金を肩代わりしてくることになったんですが、その条件が同居
それも最終的に女子高生の会社を継ぐことを前提
なんだろう、この少女漫画でありそうな設定は
でも大体は逆ですよね
貧困で困っている女子高生を助けてくれる人物が現れたと思いきや、俺様男子だったみたいな
いや「両親の借金〜」の女子高生はそんな俺様系ではないけど…
ちなみに類似テーマの作品もあります↓
…ってこれ↑、ファミ通文庫だったの!?
ファミ通文庫からヒット作生まれたらいつ以來!?
③俺のお嫁さん、変態かもしれない
そして更なるとんでも設定
主人公の幼なじみが宝くじを購入したらまさかの1等当選
→しかし幼なじみから主人公に贈与するとなると、多額の税でお金が持っていかれる
→なら結婚すれば問題無し
→んで結婚することに
なんだこのトントン拍子
大丈夫だ、某○○○漫画みたいに強引じゃない(←回答しても何もプレゼントしませんからね!!)
もともと2人は惹かれ合っていたから
しかし、同居してからが…
このようにラブコメはいくつものパターンがあります
異世界転生俺ツエーよりはまだいいと思うよ
んで、ラブコメといえば恐らくアニメ化の動きが陰で進んでいるのが↓の作品
この3作品、絵が良かったので買っていましたがロシデレは売上が圧倒的
残りの2つは人気でコミカライズが始動したばかりですが、アニメ化は狙えるんじゃないかな…?と公開前に書いてましたが、↓
「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。」アニメ化!制作はENGI(コメントあり) - コミックナタリー (natalie.mu)
やっぱりアニメ化したか!!
信じてもらえないかもしれませんが、1巻から初版で買ってますよこれ・・・
アニメになるとは・・・
富士見ファンタジア文庫とスニーカー文庫が地味に強くない?
というわけで今回は異世界転生作品を筆頭にサブカルシーンの現在について書きました
そろそろラノベの感想も書かないと…
では!!
ここから年末にかけて公開されるであろう映画が楽しみな件
本当だったら「時代の流れは異世界転生から悪役令嬢、ラブコメへ?」なる記事を制作する予定でしたが、予定を変更
今回はこの9月から年末に至るまで面白い映画が次々に公開されるといった記事を
ラインナップはこれ↓
まずはまもなく公開される「夏へのトンネル、さよならの出口」
原作はこれ↓
名前は聞いたことあり、コミカライズをやっていることも存じでましたが、単発作品が劇場映画になるってあまり多くないケースじゃないでしょうか
作品読んだことないので、ストーリーを完全に把握しているわけではありませんが雰囲気はミステリに近いのかな?
これ思い出しそうで頭が痛くなるけど↓
※未だにこの作品、思い出すだけで辛くなります…
公開劇場はそこまで多くないようで、公開期間も短いでしょう
気になる方はお早めに!!
次は「君を愛したひとりの僕へ」/「僕が愛したすべての君へ」
原作はそれぞれ↓
なにやら見る順番で結末が大きく変わるそうですが、Saucy Dogや須田景凪を起用しているので相当力を入れているのは分かるでしょう
ちなみに原作者の乙野四方字先生は4パターンで読むことを推奨している模様
読む順番にお悩みの方へ。
— 乙野四方字 (@yo_mo_G) 2022年8月10日
個人的なおすすめは以下の4パターンです。
・僕→君→名前
幸せ→切ない→幸せ。刊行順。
・君→僕→名前
切ない→幸せ→幸せ。わかりやすい。
・名前→僕→君(僕→名前→君)
幸せ→幸せ→切ない。感情がぐちゃぐちゃになる。
どうぞお好きな順番でお楽しみください。 pic.twitter.com/gRyUz7qFd2
僕が見るなら分かりやすいパターンかな
この作品は上映劇場多いですが、早い時期に続けてみたほうがいいかもしれませんね
人間の記憶って早くなくなりやすいので
その次は新海誠監督の新作、「すずめの戸締まり」
前作「天気の子」は賛否両論になってましたが、個人的には大好きな作品でした
anime-manga-lightnovel.hatenablog.com
恐らくこの物語も「君の名は。」や「天気の子」のキャラクターが出てくるんだろうけど、セカイ系作品は賛否別れるからまた荒れるんだろうな…
ところで主題歌が発表されてませんが、またRADWIMPSか?
三浦透子の名前も上がっているけど…
9月以降のアニメ映画で最も注目されているのは恐らくこれでしょう
11月が待ち遠しい…
「天気の子」のテーマは「支配からの卒業」でしたが今回は・・・?
そして最後は「劇場版 ソードアート•オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ」
本当は今月公開予定のはずがまさかの延期…
コロナめ…
1作目は遥か昔、原作読んでいたんですが新たに新キャラとしてミトが登場したことでストーリーは大きく変化、結構アレンジされてもう別物みたいになってました
でも読んだの5年前なんよ
だからかなり記憶抜けてる…
ちなみに気になるのは、キズメルのこと
一応コミカライズ読んでいるので流れは分かっているんですが、川原先生のツイート見た感じ出る確率低そうかな…
そしてこの映画見るために9月有休行使したので少しショックが消えません…
早い時期に公開されることを祈っていますと書きましたが、10月22日に公開が決定したようです
土曜日公開とは珍しい・・・
というわけで今回は年末にかけて、楽しみにしている映画について
で感想記事
漫画の方は「カッコウの許嫁」の感想を求める声がやや多いのでそちらを優先していきたいと所存です
では!!
次号のジャンプから連載開始!!超注目の「大東京鬼嫁伝」ってどんな作品?
同時に年内でトップクラスに多忙と思われる月間が始まったわけですが、次号のジャンプの予告を見て激震が走りました
なんとあの「大東京鬼嫁伝」が連載化することになったからです
anime-manga-lightnovel.hatenablog.com
↑の時にさらっと触れてましたけど、遂に来たか…!!
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読み切りの簡単な概要
とはいっても多分、読み切りを読み飛ばす読者の方が少なくないと思うので、簡単な概要
主人公の花札じんたのもとにある日訪れたのは白無垢の衣装に身を包んだ少女
その少女は愛火童子と名乗り、10年前にじんたと会ったことがあるのですが、じんたはそのことを覚えていません
結婚の約束もしたのに汗
今回来たのはその約束を果たすためですが、この愛火は相当なヤンデレです
じんたに近づく女子を切ろうとしますからね(笑)
なのにじんたの姉妹は愛火をすっかり受け入れる…
この姉妹もすごい汗
ちなみにじんたの自宅に愛火が来れた理由は、じんたの血を辿ってきたからなのですが、このじんたの血が魔を呼び寄せる稀血と呼ばれるもの
故にじんたを守ろうとする目的もあって来たようです
それに対してじんたは疑いますが、姉妹と鍋の具材を購入している最中にモノノケと遭遇して…という話
詳しくはYou Tubeを↓
ちなみにCVはあの唯ちゃんこと小倉唯ちゃんが担当しました
相当お金かけていることはこれで分かるでしょう
StylipS復活したなんて聞いてないぞ
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なぜ今まで連載されなかった?
そんな注目度の高いこの作品、なぜここまで連載されなかったか
それは連載までの準備期間が必要というのもありますが、1番の原因は「あやかしトライアングル」でしょう
内容的に被ってしまうので共倒れになってしまうのです
その「あやかしトライアングル」はジャンプ+に移動
これによって共倒れする心配はなくなりました
恋愛要素が強い作品もそこまでありませんし、満を持して投入するタイミングが訪れたというわけです
それに2022年度の新連載組ってほぼ「あかね噺」の一強状態
それを打破するための策としても選ばれたんじゃないのかな?
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他の連載作品は…?
この作品の連載スタートによって「アオのハコ」に影響が出るのでは?と思っている方もいらっしゃるでしょう
大丈夫
「アオのハコ」は恋愛兼スポーツ漫画です
「大東京鬼嫁伝」はバトルコメディなのでそこまで影響は出ないでしょう
「ウィッチウォッチ」も問題なし
むしろ影響を受けるのは、現在連載順下位の漫画
この作品がトドメを指しに来る可能性大です
読み切りのクオリティを維持できるならとてつもない人気作品になるでしょうから
「Aliens Area」と「すごいスマホ」はもう警告出ているだろうけど、ここからテコ入れしても浮上は難しいでしょう
むしろ「PPPPPPP」がV字回復した方が謎です
誰があの作品支持しているんだろう…
この前ちらっと読んだけど、やっぱり超人音楽なんだよな…
「青のオーケストラ」や「この音とまれ!」がリアル音楽路線だから余計に違和感ある
この「大東京鬼嫁伝」は何が何でも成功して欲しい作品
思えば「アオのハコ」も読切好評で連載に昇格しました
「大東京鬼嫁伝」もヒットしてアニメ化まで行ってくれ!!
CVはもちろん、小倉唯ちゃんで!!
記憶から忘れ去られたとしても〜「RE∶cycle of the PENGUINDRUM[後編]僕は君を愛している」〜
ブログの更新が大きく遅れてしまい、申し訳ございません…
音楽ブログを見ている方ならご存知の通り、ロッキンのライブレポが相当長引いてしまい、なかなかこちらに割く時間が取れませんでした…
なので9月は出来るだけ、多く記事をストックすることを計画中です
休み多いからね
タイトル:「RE∶cycle of the PENGUINDRUM[後編]僕は君を愛している」
というわけで前置き長くなりましたが、今回は5月か6月に見た輪るピングドラムの再編集映画後編の感想
前編は1-12話を新たなアニメーションとして再編集したものでしたので、後編は13話から最終話までの再編集
前半の雰囲気と大きく変わり、シリアスになる後半が蘇ります・・・
※前編の感想はこちら↓
anime-manga-lightnovel.hatenablog.com
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プリンチュペンギンの正体
まず前編から新キャラとして登場したすみっぺ(上坂すみれ)演じる新キャラのペンギン
こいつの正体は渡瀬眞悧でした
あの野郎
テレビシリーズだと眞悧の本性は終盤になるまで不明でしたが、映画では後編の序盤から本性むき出し
テレビシリーズでは苹果が運命の乗り換えを発動させて、眞悧の企ては失敗に終わったわけですが、まだ諦めてなかった模様
記憶を失っている冠葉と晶馬を絶望させ、運命の乗り換えを阻止させるのが目的だったのでしょうか
前編の感想でも書きましたが、この眞悧ペンギンが話している場面はホラー映画を見ているような演出やBGM
見ているときは鳥肌が立ってました
しかも眞悧の不気味さはテレビシリーズよりも増してました
それは前編よりもテレビシリーズとの変更が多かったからです
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大胆な変更
その多かった変更点
カットが相次いでおり、
中でも真砂子のエピソードは大幅に減少しました
祖父「擦り潰されてなるものか!!」
いや、潰されましたからね!!
後半の数少ないギャグパートがほぼ消滅
これは驚いてしまいました…
変わりに追加されたのはゆりが桃果を求めるシーンや前半と同じく、現代の東京の街並
更に陽毬が晶馬と出会い、こどもブロイラーに行くまでの流れが見直されました
陽毬が晶馬と触れ合うことで心を通わせていくものの、こっそり飼っていた動物が処理されたあと、陽毬も自ら処理されようとする流れの描写は悲しいですし、こどもブロイラーは本当に恐ろしい施設です
フィクションとはいえさ、子供が砕かれるシーンを平気で流すなんてやっぱり正気の沙汰じゃないよ
登場人物のメッキが次々と剥がれる後半も正気じゃないけどね
多蕗の変貌とか驚いたわ
冠葉が現実の地下鉄サリンに似た事件を起こした組織のトップ的役割に終盤なってしまったり…
前半と後半であまりに違いますね、この作品
急ピッチでテレビシリーズ見たから余計に分かる
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記憶を失った兄弟がたどり着いたもの
そしてこの映画の結末、テレビシリーズから結末が変化することはありません
そりゃあ魔法少女まどかマギカみたいに新編として描かれるなら、結末変わるかもしれないけどこれは再編集に近いもの
そう簡単に結末は変わらない
でも結末が変わらなかったからこそ、良かったものもあります
この作品の結末が変わることは、渡瀬眞悧の企てが成功することを意味しますからね
その結末を守れたのは、冠葉と晶馬のおかげ
記憶を取り戻せたからです
この物語は何者にもなれなかった2人が何者になれた物語
冠葉と晶馬が終盤退場したのは、何者になれたことを示しているのですが、テレビシリーズの最終回に出てきた陽毬に向けられた2人のメッセージ
もしかしてそのメッセージの経緯はこの映画で回収されたのか…?
2人の存在は多くの方から忘れられました
でも陽毬が涙を流したってことは、記憶に残っているのかもしれませんね
ちなみにプリンチュペンギン、最後は桃果に粛清されました汗
桃果「邪魔しようとするなら、何度だって大人しくさせるまで」
うん、頼むぞ桃果
そして映画の最後、やっぱり冠葉と晶馬は「何処に向かう?」と話しながら歩いて帰りますが、各キャラが「愛してる」と伝えて終わるのはじーんと来ますね…
ピンドラの映画後編、実はもうほとんどの劇場が上映を修了しつつあります
だって僕が見た映画館に至っては2週目からもう1日1本でしたからね
悲しすぎる…
ピンドラのファンはこの映画、絶対に見たほうがいいです
近くの劇場でもう公開されてないなら、円盤か配信始まってからでもいいのでこの作品を!!
最後は「愛してる」