Anime,comic,Light novel...

アニメ、漫画、ライトノベルについて書くブログです

今度は悪役令嬢とラブコメブーム。でも、異世界転生ブームよりはマシ?

自分が以前、こんな記事を執筆したことを覚えている方はいるでしょうか?↓

 

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

どこもかしこも異世界転生、かつ無双というジャンルだらけであまりにイライラしたが故に書いてしまった記事です

ある出版社は異世界転生文庫と化していたな…

 

あれから数年

僕は異世界転生無双作品を全く見ないのですが、今季放送されている異世界転生無双作品はこんな感じ(なのか?、詳しい方はご指摘お願いします)↓

  1. 異世界迷宮でハーレムを
  2. 異世界薬局
  3. 黒の召喚士
  4. 転生賢者の異世界ライフ

2020年夏や春と比較したら増えています(笑)

マジです(笑)

 

ラノベ読者の多くが当てにしているであろうラノベの杜を見ると、だいぶ異世界転生無双作品は減ったように見えます

ですがアニメはまだまだ異世界転生無双作品は健在なようです

ある意味すげえ…

 

異世界転生作品が受けるロジックのようなものは↓に書きました

 

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

支持層は変わってないでしょう

以前と比較するとマイノリティ寄りになったと思われますが、一定層に支持され続ける

そう簡単にブームは終わらないようですね

どんどん「はたらく魔王さま!」が転生もののカウンターとして存在感を増していく(笑)

 

異世界転生の原点は「ゼロの使い魔」だと自分は未だに思いますが、「ゼロの使い魔」が生まれなかったら…

転生ブームは今も生まれないかもしれませんね

 

  • 存在感を増す悪役令嬢もの

一方、ここ数年急激に指示を拡大してきたジャンルが2種類あります

それは悪役令嬢もの

ブームの発端となったのは間違いなくこれ↓

 

名前は知っていた乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」

これがアニメ化してヒットしたのを契機にコミカライズされる悪役令嬢ものが一気に増えました汗

 

でも悪役令嬢ものって割とバリエーション多いようで、

  1. 悪役令嬢のはずが求愛対象にされるパターン
  2. 徹底的に悪役に徹し、極悪令嬢になるパターン
  3. 貴族社会から追放されるのを良いことに、悠々自適に生活するパターン

異世界転生無双よりもバリエーション多いんですよこれ(笑)

金太郎飴のような作品が少なく、特色もそれぞれ異なるのでそんなに悪役令嬢ものは嫌いじゃありません

1作も見てないけど(笑)

 

この分野、掘り出しは無限にあるからいつまでも愛されそうな予感

このジャンルの起源は一体…

 

  • webから大量に流れ込むラブコメブーム

そして今非常に多いのはweb発のラブコメ

現在アニメ放送中の「継母の連れ子が元カノだった」カクヨムから輸入された作品です

 

 

しかも今も連載されている…

要するに新刊出る前に読むこと可能です笑(リンク→継母の連れ子が元カノだった(紙城境介) - カクヨム (kakuyomu.jp))

こうしたネット発のラブコメが急増しているのです

 

具体的にどういう作品があるか

6-9月に刊行された作品でピックアップすると

  1. 義妹生活※アニメ化決定(元はYou Tube漫画)
  2. 私より強い男と結婚したいの(これもYou Tube漫画)
  3. お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にはれていた件※アニメ化決定(なろう系)
  4. お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について(なろう系)
  5. 継母の連れ子が元カノだった※アニメ放送中(カクヨム)
  6. 陰キャの僕に罰ゲームで告白してきたはずのギャルが、どう見ても僕にベタ惚れです(なろう系)

範囲広げればまだまだ出てきますよ(笑)

異世界転生ブームの次はwebラブコメが輸入されまくってます(笑)

 

しかもこれがラノベ業界に全体に広がったのか、ブコメ作品がどんどん増える(笑)

電撃文庫も「男女の友情は成立する?〜」のアニメ化が決定

 

更にまだアニメ化はされてませんが、「塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い」「夢見る男子は現実主義者」などはもう時間の問題でしょう

「カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています」もね

 

 

 

でもラブコメブームはまだマシ

引き出し色々あるからね

異世界転生俺ツエーは歩み始めたらもう、お約束のパターン

薄っぺらくて味のないガムをずっと噛み続けているような気分になってしまいます

 

ただブコメはパターンが何通りもある

個人的にインパクトが強すぎたパターン↓ 

①『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました

他にタイトルなかったのか

アニメ化が決まったなら確実にタイトル変更は必須なこの作品

まあ最近はこんな作品もあるからな…↓

スニーカー文庫よ、どこへ行く

と思ったら↓

この最凶官能小説ラノベがありましたね…

そのうち感想で触れるかも

 

でこの作品、マジであのタイトル叫んだら主人公の妹の友達が来ます(笑)

ただタイトルこそあれですが、中身はとてもピュアな作品です

コミカライズもやってますが、純愛なラノベ作品ですよ

なんでこのタイトルでゴーサイン出したんだよ

 

アニメ化決まったらタイトルにある意味注目(↓の作品はアニメでタイトルが改名されました)

②両親の借金を肩代わりしてもらう条件は日本一可愛い女子高生と一社に暮らすことでした。

これはタイトルだけは知っていた作品

つい最近、コミカライズ始まりましたが

 

タイトル通り多額の借金を押し付けられて困っていた主人公の元にある女子高生がやってきて、借金を肩代わりしてくることになったんですが、その条件が同居

それも最終的に女子高生の会社を継ぐことを前提

 

なんだろう、この少女漫画でありそうな設定は

でも大体は逆ですよね

貧困で困っている女子高生を助けてくれる人物が現れたと思いきや、俺様男子だったみたいな

いや「両親の借金〜」の女子高生はそんな俺様系ではないけど…

 

ちなみに類似テーマの作品もあります↓

…ってこれ↑、ファミ通文庫だったの!?

ファミ通文庫からヒット作生まれたらいつ以來!?

 

③俺のお嫁さん、変態かもしれない

そして更なるとんでも設定

主人公の幼なじみが宝くじを購入したらまさかの1等当選

→しかし幼なじみから主人公に贈与するとなると、多額の税でお金が持っていかれる

→なら結婚すれば問題無し

→んで結婚することに

 

なんだこのトントン拍子

大丈夫だ、某○○○漫画みたいに強引じゃない(←回答しても何もプレゼントしませんからね!!)

もともと2人は惹かれ合っていたから

しかし、同居してからが…

 

このようにラブコメはいくつものパターンがあります

異世界転生俺ツエーよりはまだいいと思うよ

 

んで、ラブコメといえば恐らくアニメ化の動きが陰で進んでいるのが↓の作品

この3作品、絵が良かったので買っていましたがロシデレは売上が圧倒的

残りの2つは人気でコミカライズが始動したばかりですが、アニメ化は狙えるんじゃないかな…?と公開前に書いてましたが、↓

「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。」アニメ化!制作はENGI(コメントあり) - コミックナタリー (natalie.mu)

やっぱりアニメ化したか!!

信じてもらえないかもしれませんが、1巻から初版で買ってますよこれ・・・

アニメになるとは・・・

富士見ファンタジア文庫スニーカー文庫が地味に強くない?

 

というわけで今回は異世界転生作品を筆頭にサブカルシーンの現在について書きました

そろそろラノベの感想も書かないと…

では!!

 

次巻、最終巻。ある事態は決断をもたらす〜三角の距離は限りないゼロ7〜

タイトル∶「三角の距離は限りないゼロ 7」

作者∶岬鷺宮

イラスト∶Hiten

 

4月以降、サブカルブログの感想執筆ベースが上向きつつはあるものの、執筆できるのは週に1本のみ…

というわけで執筆は出来ているものの、なかなかストックが出来ないジレンマを抱えながら執筆をしています

 

そんな中、今回感想を掲載するのはこのブログではおなじみ「三角の距離は限りないゼロ」

ご存じの方も多いですが、次の8巻でこの作品は完結します(2022/04/26現在、8巻の発売日は未定です)

まずは6巻の感想を↓

 

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

 

特に6巻の結末をよく思い出してください

この巻は最後に向けての序章といった意味合いが強い巻

しかし、最後はあまりに悲しい結末の入口が待ち受けてました…

  • 自分を見失った四季

さてこの7巻のオープニングは衝撃

それは四季が以前とは考えられないほど、ハイテンションになっているからです(笑)

 

無論、春珂や秋玻も気づきますが読書から見ても「誰!?」状態です

バカとテストと召喚獣の吉井明久みたく四季は常に明るい人物ではありません

かと思えば、テンションが落ちたりも

どういうことか?

要は四季は自分がどういう人間なのか見失ってしまったのです

 

1巻の四季は相手に合わせてキャラを演じていたのを覚えていますよね?

漫画で丁寧に1巻が詳しく描写されたので尚更

※一応1巻の感想を添付します↓

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

でもその時とは違います

何らかの原因で四季はこのように自分を見失ってしまった

秋玻と春珂のように二重人格になったわけではなく

 

というわけでこの巻の主なテーマは本当の四季を探すこと

「秋玻と春珂の入れ換わりが短くになっているのに何やっているんだ!?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、これは四季が頼んだわけではないのです

秋玻が

  1. 二重人格の終わり
  2. 四季が秋玻と春珂のどちらを好きか
  3. 四季自身のあり方

これらが全て繋がっていると考えたから、本来の四季を取り戻そうとしているわけです

もう一度書きますが、四季の頼みではありません

 

その上で四季がどういう人物か思い出すために、四季と秋玻、春珂は修司の家でクラス会の映像を見て振り返ることに(伊津佳や修司に一緒、この2人も四季の異変にラインを通して気付いてます)

しかしこの巻の序盤は正直、1-6巻のダイジェストです

 

過去を振り返りつつ、これまでの四季を見つめるわけですが、残念ながら四季はもとに戻りません

しかも修司の家に来てから、四季はクレーム対応モードになったり、明るくなったり…

完全に情緒不安定です

見れば見るほど心配になるレベルです

 

けれどもおかしくなった原因は分かりました

その要因が6巻の結末

四季の目の前にいる恋する人物が分からなくなったのが原因なんです

「なんじゃそりゃ」と思うでしょう

最初伊津佳もそう思ってますよ

 

でもこうも考えます

 

「恋する夢を見て、自分を失った」

=「両方を等しく大切にする約束が終わった」

 

これに春珂は「大きな進展があった」と考えるように、四季は回答を出さなければならない時が来たのです

なぜなら、秋玻と春珂を等しく愛することが心のバランス(キャラ作りが嫌な気持ちと楽しむ気持ち)を保てたように、2人を愛することが四季に取っては補助輪だったんです

しかもこのキャラ作りが後に大きく関わりますが

 

なお伊津佳と修司は今の四季に違和感なし

…え?

嘘だろ?

 

秋玻もこれには困惑しているので色んな意味で安心を

「本心」とは考えてますが

 

ちなみにこの巻、秋玻と春珂によるノートのやり取りが非常に多いのも特徴です

だって次の巻には…

 

  • キーマンはまさかのあの人

本当の四季探しは次の段階に

クラス会の映像を見て、上手くいかなかったのでプランAからプランBに実質動くのは社会的にも自然な考えでしよう

しかしそのプランB、四季が発案したのはなんと庄司霧香に会うこと!!

 

覚えてますか?

3巻で3人の関係をかき乱した彼女です

 

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

一応4巻にもチラッと登場してましたが、まさか彼女が再登場するとは…

そんな霧香ですら、今の四季に困惑してしますけど(笑)

 

ですが、霧香は結構現実主義なようで今の四季の状況を「思春期みたいなことやってる」と突きつけています

なぜなら霧香も指摘してますが、今の状況って四季がキャラを定めなかったことが招いたもの

キャラ作りをアイデンティティと考えれば分かりやすいと思いますが

 

そもそも青春は自分らしさを見つける時間

思春期を終えた頃ってだいたい、自分が定まってますよね?

四季はそれから目を逸らしたんですよ

僕だって、高校の頃にはキャラ定まったかな…?

いや、大学の頃か

でもね自分のウィークポイントである短気はこの頃に受け入れてましたね(残念ながら短気は今でも治ってません・・・)

 

それに四季や秋玻、春珂が望んだ元に戻ることも霧香は困難と考えていました

何故ならそれぞれが見た四季は、

 

秋玻→「繊細で優しい。真面目で理知的」

霧香→「身勝手なガキ。ものもちが悪い」

春珂→「話していると楽しい」

 

これで分かりましたよね?

四季が各々、別な態度で接していること

それぞれから見た四季は別の印象

だから元に戻れない、並びにキャラが固まってない不安定な人間なんです

 

そこで霧香は知り合い巡りを提案しますが、春珂の霧香苦手は健在でした汗(3巻参照)

秋玻とは正反対…

なお、3巻で四季がやらかした放送室ジャック、霧香も驚いたようです

おい、四季

 

というわけで、知り合い巡り(と言う名の四季の掘り下げ)を開始しますが、秋玻と春珂のファーストインプレッションは、

 

秋玻→北海道から急に東京にへ来た上に、春珂がいる状態での学校生活がぶっつけ本番だったので緊張気味。教室に入るとまだ面識がなかった四季が、後ろから見てみると好きな小説「スティル•ライフ」を読んでおり運命を感じる。その後話しかけたら色々答えくれたため、文学少年で繊細な男の子のイメージに。
四季の反応∶読書を見つかったときは焦ったものの、本心で話せる相手が出来たことを喜ぶ

 

春珂→四季との実質的な出会いは転んだところを見られた放課後。二重人格の話をしたら(四季もキャラを作っていたために)笑っくれた(その時は四季もキャラを作っていたため)その表情に許された気がして嬉しかった。

四季の反応∶受け止める相手が出来て嬉しかった

 

ご覧のようにファーストインプレッションでも差が

2人が描く四季のイメージは明確に異なっています

 

更に掘り下げは続き、

 

(いい加減に挿絵を出してあげて…)「(2巻で修司と伊津佳が気まずそうな時期に一生懸命対応したので)毅然としてかっこいい…」

時子(晃と依然ラブラブです。もう「読者と主人公と二人のこれから」の続編を作った方がいい)「日常に出てくる4コマキャラ」

伊津佳と修司「キャラ作ってたときの印象引きずってる」

百瀬「高校生の頃(「失恋探偵ももせ」の頃)のわたしに似てる」

千景→「つかみ所がない」

Omochi→「豪腕な印象」

 

あまりにも人によって印象違いすぎないか?

 

これだけ印象が異なると秋玻が「元の四季」が分からなくなるのも当然ですし、四季までも混乱しますが、普通はここ、「いや、僕は…?」ってなりませんか?

これもキャラ作りを拒んだ功罪です

もともと秋玻と春珂の中の四季のイメージを揺さぶるのが霧香の目的でもありますが、霧香は、

 

人間性なんて―自分で理想を定め、それに向かって進むうちに形成されるもの」

 

と考えてます

 

理想の自分を定めて、次第にアイデンティティが形成されるということです

言い方を変えれば、四季は自分がどういう人間になりたいか定まってないとも言えます

ですので、霧香は四季の選択も見たいんですよ

四季が霧香を選ばなかった結果、どういう未来が訪れるかをね

 

そして秋玻と春珂の四季のイメージを揺さぶるべく、最後に2人へ行ったのは四季の嫌いな人の話を聞かせること

そりゃあ、仲のいいの人を嫌う人の話なんて聞きたくありませんよね…

不快になるだけですし(実際その話の中身は昔、四季がクラスメイトが読む漫画を元に口論となって、最終的に四季はクラスメイトを見下すという聞きたくなかった側面)

 

けれども、霧香は悪意を持っているんじゃありませんよ

「本当に好きなら嫌なところを含めて受け止めることで人間全体がぼんやり見える」という考えのもとでやってますからね

これは現実世界でもそう

 

特に友人関係や恋愛関係は、相手の嫌な面も受け入れて、より近づくことが出来ると思います

それが好きや愛するに繋がるのだから(これはフィクションの話になりますが、このすばでめぐみんがかずま好きな理由ってとても意外なものだったからなあ・・・)

 

最終的に、この知り合い巡りは2人をある結論に導きました

並びにその結論を近日学校で行われる四季の面談のあとに伝えることも

しかし、それは間逆な考え

それはつまり…

 

ちなみにこのエピソードで霧香のイメージは大きく変わりました

ドMっぽい一面も見せたけどね(笑)

 

  • 四季の答えは…?

こうして秋玻と春珂がある結論にたどり着きましたが、そのまえにまず四季

四季はこの巻、自分を見失って不安定になってしまいましたが、その原因はやっぱりあの夢

 

あの夢に出てきた恋をしていた相手が秋玻でも春珂でもなかったことが信じられなかった結果、今回の出来事が起こったというわけです

恋していた相手が大事にしていた相手ではなかったことがもたらした動揺とも言えます

このことは百瀬にも報告し、四季は来年のクラスも普段通りになりました

人と接していくには問題ありませんからね

 

ただ来年度も同じにならないのは秋玻と春珂

四季は秋玻や春珂の会話は「とても大切なものになる」と感じ、百瀬も今後どうなるかの覚悟してます

かつてから予想されていたであろうあの事態に備えて

 

同時に百瀬は四季に託すことへの申し訳も感じています

生徒を見守るのは教師の役目ですからね・・・

でも四季が居なかったら、秋玻と春珂はどうなっていたでしょう?

春珂はいつまでも隠れてなければならなかったのでは?

だから百瀬は四季に感謝も伝えています

同様に四季から百瀬にもね

 

さてここで2人の結論が出るわけですが、その2人の結論は、

 

秋玻
「全部抱えて、それで矢野くんなんじゃないかな?」

「無理にこういう人間だって、思い込むことはないと思うの」

 

春珂
「私の知っている矢野くんが、本物だと思う!!」
「誰よりも矢野くんを見てたんだもん!」
「わたしの知っている、矢野くんでいて」

 

見事に真っ二つ

…ですが明確な違いはありますよね?

 

秋玻はキャラ作りする必要はないと話し、春珂は私と接する時の四季でいることを願う

 

どっちにします皆さん?

 

大半は春珂の方ですよね

 

もちろん秋玻と春珂は色々な四季を見ています

その上で上の結論を出したわけですが、四季はそれぞれの考えに対して、(作中ではそれぞれの考えに答えを示してます)

 

秋玻→無理

春珂→胸を打つ(=強く感動させる)

 

四季も作中で話してますが、秋玻の考えだとどんな人間かわからないまま日常を送らなければなりません

キャラが定まらないというのは空っぽ

すなわち感情のないロボットと同じ

そんな日々を送るなんて自分でも無理ですよ

 

でも春珂の案なら?

春珂は明確な答えを示してくれてますよね?

春珂と接するときの自分で居てほしいと

 

これ、作中でも触れられてますが、4巻終盤の再演です

 

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

覚えてます?

秋玻と春珂が「矢野くんの、最初の『変わらないもの』になるよ」と告げたシーン※もしかしたら感想書くときに省いたかも…、今と昔で書き方違うし

これを春珂は再び示したんです

それは四季の道を示すのと同じ

 

ならば選ぶのは春珂

しかも抱きしめました

 

まさかですよ

1巻読んだときは秋玻が選ばれると思いました

その予想は完璧に外れました

選ばれたのは春珂だったのです

 

こうして春珂は四季に選ばれた直後、春珂は悲しげに

 

「幸せになろうね」

 

秋玻は、どんな笑顔よりも美しい表情

 

「そう…決めたのね」

 

と告げました

 

この秋玻の表情を四季は焼き付けようとしたんですが、ここから秋玻と春珂は尋常じゃない速さで入れ替わります

それは二重人格が終わるときが来たから

しかも選ばれなかった方は消える

あまりに残酷、残酷すぎる選択ですが四季は選ばないと行けないんです

そして四季に秋玻と春珂が選択を委ねるところでこの巻は終わります

 

作者の岬鷺宮先生はあとがきで、この作品を「三角関係恋物語」と「自我をめぐる物語」と記しています

タイトルの「三角の距離は限りないゼロ」

これって、「とても似ている3人の物語」という意味だったのかもしれません

その上もし、この7巻で四季が選んだ選択が8巻での選択、秋玻か春珂を選ぶ選択が代わらないなら選ばれるのは春珂です

 

ただ確か春珂は秋玻にとって妹のよう存在でした

7年前、秋玻にストレスがかかっていた際に生まれたのが春珂

秋玻ではなく春珂が選ばれる

これってメイン人格がサブ人格に食われることも意味してます

それはそれでとんでもないことじゃない…?

 

あるいはこう考えるべきか

秋玻は止まったままだった

春珂は前に進み出せた

妹が姉を超えたのか?

 

そして1巻の冒頭の手紙

これは、消滅したどちらかに送った手紙なんじゃ…?

 

次の8巻が最終巻

この8巻、秋玻と春珂が四季に結論を伝える前にこんな場面がありました

 

「友達に、みんなに、渡したいものがあるの。」

 

これは春珂が考案したアイデア

それが軸になると思われます

そのアイデアってもしや…?

 

岬先生はこの作品の前に、「日和ちゃんのお願いは絶対」を完結させました

今後は、「恋は夜空をわたって」がメインになるのでしょうか…?

最後の8巻、楽しみです

 

そしてこの作品、アニメ化発表の可能性も僅かながらあると思う

完結と同時に発表すれば最後まで持っていけますからね

僕は僅かな可能性を信じます

 

7/15追記

最終巻の発売日が決まりました

来月です

 

遂に来ました・・・

どんな結末になるんでしょう

 

実は1年前に読んでいました〜「継母の連れ子が元カノだった」~

タイトル∶「継母の連れ子が元カノだった」

作者∶紙城境介

イラスト:たかやKi

今回この作品を紹介することに対しては、色々な声があるでしょう

「今更〜?」とか「PV稼ぎ?」とか

 

違います

昨年の春に読んでました

 

ではなぜここで掲載したか?

それはこの作品の感想用のメモを書こうとした際に、前のスマホが狂ったんです

これが現在で今使用しているスマホに変えたのですが、そのままこの本を読破してしまい、メモが途中で終わってしまったというわけ

そしたらアニメ化が発表(読み出したときには既に秒読みでしたが)

キャスティングが、PVと打って変わり、

 

伊理戸結女∶古賀葵日高里菜

伊理戸水斗∶上村祐翔下野紘

 

に変更となったのはビビりましたが(でもキャスティングに違和感なし、あとは主題歌だ)


www.youtube.com

↑変更前

↓変更後


www.youtube.com

というわけで1巻の感想

コミカライズは既に2巻に突入しましたが、そこは生暖かい目で…(そもそもこの作品知ったきっかけはコミカライズだし)

 

  • 元カノが家族になりました

この作品の大きな趣旨、それは元恋人同士が両親の再婚によって義兄妹になったということです

 

昨今はweb発のラブコメが増えてきましたが、この作品はおそらくその古参

当時は元恋人同士が家族になるなんてストーリーそう多くありませんでしたから

 

その恋人同士だったのが、この作品のメインキャラである伊理戸結女伊理戸水斗

最初は親密だったんですが、結女のコミュニケーション能力が高まった結果、対立するようになって別れたのですが、両親の再婚により義兄妹…

 

この手の設定は割と多いけど、元恋人同士で兄妹になるって悪夢です

別れたあとに家族になるって余計に最悪ですから

仲良く生活するなんて難易度高い

ホークスの杉山一樹が完全試合を成し遂げようとするくらい困難

 

だからちょっとやそっとですぐ揉める

兄妹だからどちらが弟か妹で揉めることも日常茶飯事ってわけです(そのため、義理の兄妹らしからぬ言動をしたら負けルールが作られますが、これが割と大事な設定になります)

 

でももしかたら親密なまま、兄妹になっていた可能性も・・・

というのは結女は付き合っていた頃、あの行為(自主規制)をすることを期待していたのですがされず・・・

その原因は水斗のヘタレ…

いや、アレしたあとに兄妹になったらもう(以下略)

 

タイトルはあれですが、決してやましい作品ではないとご理解ください

 

ちなみにこの2人は読書が趣味

どちらが本屋に行くかで喧嘩する場面から始まりますが、結女は以前水斗のものをこっそり集める色んな意味でヤバい趣味を持ってました

引くね

  • 元カノ同士で同じ学校

2人の受難は続きます

学校まで同じだからですし、しかも共に特待生(笑)

2人は離れたくても離れられないのです

赤い糸?

 

ただこの2人、仲が悪いってわけではないありません

なぜなら結女は新入生代表故にクラスから注目されるのですが、そうなると結女に近づくべく水斗を利用する輩が増える

ありがちではありますよね

美少女やイケメンに近づくために側近を利用して仲良くなろうとする手段

邪だし水斗からすればいい気ではない…

 

すると翌日に結女は水斗と腕を組むように登校しました笑

ブラコンをアピールするとんでもない行動ですがこれによって近づこうとした輩はどん引きし水斗から離れる

要は水斗を助けています

 

また後に行われた体力測定では水斗と一緒にされたくないから、結女は念入りに準備して望んだのですが結女は倒れかける

でもそこを水斗が助けたりとなんやかんやでお互いを思いやってるのです

家族だから?

それとも…?

 

とはいえまずい場面もありました

何故なら結女が38度の熱を出してしまい、水斗はクラスメートであり結女の友人、暁月と共に看病するのですが、その際に結女は水斗を昔の名前で読んだりしているんです汗

一応、暁月には聞かれてない…ですが、暁月は水斗に

 

「ただのきょうだいだよね?」

 

と怪しまれました

聞かれてない…よな?

 

水斗の友人、小暮が参加拒否されたのはノータッチで

  • ヤバい人物は身内にいた

しかしながらこの暁月は、相当ヤバい人物です

なぜなら結女が発熱して学校を休んだ翌日に暁月は結女のような容姿になって、水斗にプロポーズしてきたのです

 

恋人を通り越してプロポーズする時点で恐怖ですが、結婚したい理由も「結女の妹になれるから」

ある意味恐怖でしょ

結女の妹になりたいがゆえにプロポーズって発想がぶっ飛びすぎですが、

 

「暁月は昔からこんな感じとのこと」by小暮

 

好きな人間に対して愛を注ぎまくり、可愛がって殺すってヤンデレ並に危険だろ

 

おまけに簡単に折れません

しつこく暁月は水斗にアピール(ハンバーガーショップに水斗と一緒に入るなど。結女はこれを目撃して動揺する事態汗)し、水斗と結女の家にまで侵入しました(ローファー置いたり椅子を4つから5つに増やしたり)

恐怖なんてレベルじゃないよこれ、ストーカー!!

けれども断念させなければ、この恐怖は終わりません

 

そこで水斗が小暮の助言を元に実行したのがデート

暁月に結女を諦めさせるため、結女のブラコンを現実にすることを提案したわけですが、元カノとのデートです

出来ればあまりやりたくないでしょう

それは結女もだけど

 

ところが結女は水斗と対面すると一転メロメロになりました(笑)

この要因は小暮がセットした服装にあるんですが、この時の結女は語彙力崩壊(笑)

コミカライズやこの本を読んでいただけると分かりますが、もう別人

いつもの結女は何処に行った(笑)

なのに、水斗はデートが上手くいってると思ってないが余計にカオスな状況を生み出しています

これを見ている小暮は笑いまくり

暁月も尾行しているけど

 

しかしながら全て上手くいくわけではない

というのは水族館に入ったあと、水斗は小暮に助けを求めるべくトイレに行ったのですが、その際に結女が迷子になってしまったのです

これに対して、水斗は優しくフォローするのですが、結女は思わず「変」と失言・・・

雰囲気が悪くなってしまったのです

2人ともいがみ合いたいわけではないのですが

 

その時に結女が思い出したのが水斗と初デートした夏祭りの出来事

この際も結女は迷子になってしまうのですが、その時に探し出してくれたのが水斗

迷惑をかけたることは罪悪感を生じさせますし、嫌な思い出になる

けれども助けてくれたら忘れらないし、よりその相手を好きになる

ロマンスでよくありがちな光景ですが、それはどんなジャンルでもどんな状況でも変わらない

だから何にも変えがたい思い出になりました

 

でも普通ならそのリベンジをしたいはず

言い換えるなら恩返しをしたいってこと

ただ別れてしまっては出来ないんです…

 

けれども水斗は助けてくれました

皮肉たっぷりとはいえ、また失敗したのに

それに水斗も昨年の夏祭りデートが結女のそばにいたくなった理由

要するに水斗にとってもあの出来事は良い思い出だったということ

なんやかんや結女は大切なのかもしれませんね

 

帰宅してからお互いに自爆して現実に戻るけど

 

さてこのように兄妹でカップルのようなデートを目撃したら、暁月は諦めると思いますよね?

諦めませんでした

なんという執念…

○○並みの生命力…

 

ちなみに小暮は暁月によって以前可愛がり殺された元カレでしたとさ

ある意味、今回の作戦は暁月への仕返しか?

 

紙城先生が↓の作品を書いていたことは以前も触れたでしょう

 

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

 

正直こちらのほうが断トツ面白いです

アニメ化も納得できる面白さですから

 

アニメの放送時期はまだ不明ですが、恐らく秋

流石にここから夏アニメ合流は厳しいでしょうし…

 

現在、他のラノベの感想や漫画の感想も書いているので2巻の感想ははるか先になりそうですが、アニメ始まる前に4巻までは掲載したい

1クールなら4巻までかな

 

というわけで連れカノ1巻の感想でした

1年前のメモと今年のメモから感想作るの大変だった…

これがエピローグでいいのか!?〜「ぼくたちのリメイク10」〜

タイトル∶「ぼくたちのリメイク 10」

作者∶木緒なち

イラスト∶えれっと

この記事がどういう順番で載るかは定かではありませんが、ぼくリメ9の感想を執筆し、そのまま次の巻を読了

その流れで10巻の感想を執筆しています

スピンオフの感想を依然として手を付けられないのが申し訳ないです…

 

この10巻、サブタイトルに「エンドロール」とあるので「完結!?」と思われる方もいるでしょうが、まだ終わりません

そこは安心を

ですが一つの区切りになるのは間違いないです

起承転結の転ですから

 

しかし…スピンオフも含めて過去イチとんでもない展開ですこれ

前巻のあらすじはこちら↓

 

前巻の9巻で、シノアキを通してクリエイターを何かを再認識した恭也も遂に4年

大学4年といえば就活や卒業制作でしょう

就活と卒論、どっちがマシかは人それぞれでしょうが僕は就活は思い出したくない

80社近く落ちてますからね!!

しかも最初の企業は(ry

 

もちろん芸大にも卒業制作はあります

が、芸大の場合は卒論の意味合いが大きく異なるようで

極端な話、やる意味がある側とない側に分岐します

この作品で言えば、

 

ある∶恭也、英子、火川

ない∶シノアキ、ナナコ、貫之

 

↑を見ていただければわかると思いますが、プラチナ世代プラチナ世代ではっきり別れてます

 

なぜなら↓

 

シノアキ→自分の意見(具体的には案件を受けるか受けないか)を徐々に出すようになり、クリエイターとしての覚悟が決まってくる

ナナコ→1人で動いた新作動画が総合ランキング1位、知名度も着実に上昇

貫之→大阪のある書店で"川越恭一"としてサイン会が実施されるほどの人気に

 

このようにプラチナ世代はもう結果が出ています

卒業制作にこだわる必要はないんです

英子は「大学中退」を提案するくらいですから

 

しかも美乃梨もミリオンソフトというゲーム会社でヘルプの仕事を頼まれる程の実力を持つように

とはいえ、後々「新しいことをやらない」という理由で辞めるんですが、このようにクリエイターとして覚醒した側としてない側で差が大きく出てしまっているのです

 

なお九路田は九路田でアニメの企画を行っていたのですが、リーマンショックがきっかけで企画が中止…

スタッフ編成も問題なかっただけに、九路田は自分を責めてましたが、企画を動かしていた事実には変わりない

さすがは九路田といったところです

この九路田がこの巻、終盤の鍵となるとは思いませんでしたが・・・

 

ただ非プラチナ世代

火川は映画コースで撮っていたアクション映画の道から離脱

英子はプロデューサーを目指せそうではあったものの、バイトが上手く行かず最終的に退職…

しかもこの原因って英子が新人育成に関してアイデアを提案したから

煙たがられて担当業務を変えさせられて業務を終えてから辞めてしまった

要は左遷です

しかもこの巻の英子、酔いつぶれまくってます(笑)

初期の英子はどこに行った(笑)

お陰様で恭也は愚痴を聞かせれまくってる場面が多いです

 

そして恭也

前巻のラストで登場したミスクロの企画を考えつつも、卒業制作に悩む日々

英子にも悩んでいることを見透かされるほどですし、いつもの通り1人で抱え込む悪い癖も出てますが、今回ばかりは断っています

なぜなら大学卒業が近い、それは社会人になることを意味します

つまり1人で考え行動しないと行けないんです

 

僕だってそうですよ

仕事だって、不安な点はもちろん相談しますがそれ以外は原則1人

自分で考え行動がメインになります

だから恭也はいつまでも英子に頼るわけにはいかないのです

モラトリアムの終わり、それは自立です

 

このように恭也は過去1番に苦悩しているわけですが、それでも卒業制作には意欲

最終的にはナナコを主演に大阪の観光案内映像を作ることにしました

これまでの創作とはスケールが小さいなんて言わないように

ちなみにロケハンには里桜も同行

ですが理由は恭也も一緒に居たい∶勉強=7∶3(笑)

ナナコに恭也はジト目で見られました

ほぼ女たらしみたいなもんだからな〜

 

この卒業制作と並行しながら、ミスクロの企画を少しでも進めようとしたわけですが…

  • 茉平の異変と失踪

この巻、恭也が卒業制作やミスクロの企画で苦悩する一方、恭也のアルバイト先であるサクシードソフトは不穏な気配が漂い始めます

なぜなら茉平康の様子が年明けからおかしくなり始めるからです

 

9巻の後半、堀井が管理職になったことを後悔するような描写があるのですが、そこには社長であり茉平の父である忠広の介入を示唆していたのです

それもあって、茉平は上層部とやり合っているのですが、この茉平がこの巻の最重要人物

 

恭也は茉平の頼みでボードゲームカフェで茉平と面会

そこで彼の過去が一部明かされるのですが、茉平は実はゲーム大好きでした

 

スピンオフを読んでいる方からすれば「え!?」になるでしょうが、彼が勉強していた理由はゲームが好きだから

ゲームがしたくて勉強していたんです

スピンオフを読んでいる方ほど驚く衝撃の事実でしょう

 

しかもゲーム業界に入ったきっかけはある1枚のゲームイラスト

その絵のデザイナーはもう亡くなっているのですが、この絵シノアキの母親(由貴)が書いた可能性があります

あくまで僕の推測ですが

 

ただその去り際、

 

「これから何があったとしても、ゲームを…好きでいて欲しいんだ」

 

と恭也に告げた後に、茉平は失踪します

その失踪を知ったのは卒業制作のロケハンの帰り、堀井からの電話知るのですがそこからが急展開

茉平は強引に会社を辞めていたんです(恭也と里桜はロケハンの翌日に堀井からこれを知ります)

 

その原因は社長の忠広

対立が深まった結果、開発から経理部に茉平は左遷を食らってしまうのですが、茉平が辞めたのと同時に茉平の企画の主要メンバーの10人も消えます

恐らくこれは同調じゃないかな…

「康くんがやめるなら彼の味方につく!!」といった感じ

この頃の茉平は強引なやり方しないでしょうし…(スピンオフの彼は闇墜ちしたんだろうな・・・)

 

これで分かると思いますが、サクシードソフトは一度に11人の人材が消えました

これは一大事ですよ

リストラならともかく、勝手に消えるって会社の計画とか大いに狂いますからね

大打撃です

これを読んだ皆さんは決してバックレなんかしないように

 

だからこの騒動を収めるために、強制的に全社員面談(堀井は恭也と里桜に退社を勧めますが、残ります。ちなみにこれはパワハラではありません。茉平と関係が近かったがゆえに、「危ない」と堀井が判断したから逃げることを促したというわけです。)

面談は堀井も同席して、事なきを得ました

 

ですが懲罰人事はあります

茉平と一緒にいた人物は開発から移動させられ、里桜に至っては契約解除が決まってしまいました

その契約解除の原因は2つ

  1. 開発チームが1つ消滅(←茉平の失踪が原因)
  2. 里桜が強い要望(恭也と一緒に働きたいだよね?8巻参照)でこの仕事を始めた

 

しかもこの契約解除、単なる契約解除ではないんです

 

実は里桜、親がゲームのローカライズを行っている会社の社長…

その会社は今後はオリジナルゲームを作る予定なんですが、それに関わる条件がサクシードソフトのアルバイトで成果を出すこと

里桜はクリエイティブの仕事を父親に反対されてます

つまり、クリエイティブで働きたければ成果を出せといった感じ

なのでサクシードソフトのアルバイトは非常に重要なのですが、契約解除はエンタメ分野で仕事をする機会を奪われたようなものなんです…

 

この状況、打開したくても動かすプロジェクトはなし

しかし裏を返せば…?

 

  • 起死回生にかける恭也。結末は…トゥルーエンド…?

そう、裏を返せば新しい企画が生まれれば可能性は残る…

里桜は契約解除にならずに済むのです

 

となれば恭也は企画を考えることを出来ないか堀井に提案しますが、このときの堀井は普段の彼からは信じられないような言動が飛び出してます

アニメあれば、その様子を明確に見られたんだろうけど・・・

 

でも堀井が「今求められるのは切羽詰まった状況で成功する成果を求められる企画」というのはまさしくその通り

こんな雰囲気で企画提案は簡単なものではありません

ましてや、恭也は茉平の近くにいた人間

ハードルは尚更高くなるでしょう

それでも食い下がらなかった恭也には執念を感じますが、そりゃそうだよな

こんなことで里桜の夢が奪われるなんて納得いかないし・・・

 

ですが納期はプレゼンも含めて2週間

しかも堀井の厳しいチェックが入るかつてなく難易度の高い条件です

 

たった2週間

企画を考えるのも至難の業ですが、そこでミスクロを使用するんです

それも貫之やナナコにシノアキも巻き込んで

これに火川や英子、おまけに美乃梨や九路田も…

まさしくオールスターキャストでしょう

これだけの面々が集まれば凄い企画ができる!!

そう皆さんはお考えるになると思います

え、卒業制作?

恭也1人で出来るモノに変更されたよ

 

もちろん企画説明は好評でした

ですがこの企画、逆説的に見れば恭也のために利用されるということでもある

しかもシノアキたちは既に成功しているクリエイター

成功している側がわざわざこうした企画に参加する必要はないんですよ

この点を九路田に異論と同時に指摘されてしまいます

 

おまけにプランディングやIP創出(ビジネスチャンスのことです)の欠落まで指摘される…

突貫工事で仕上げなければならなかったとはいえ、弱点だらけだったのです

 

実はこの作品の序盤の方で恭也は自身を「意見を聞いて完成に持っていくことは出来ても、提案や構想が出来ない」と自分の弱点を自覚しています

それが最後に出てしまったとも言えるでしょう

 

この企画、異論を唱えた九路田のアドバイスをもとに修正されていくものの、九路田の提案に貫之たちは活気付く

要は恭也と九路田の差が思い切り出てしまっているんですよね…

だから恭也は疎外感を覚えるし、修正を加えた後のプレゼンでも堀井からの評価は、

 

「ゲームが優等生すぎる。非常事態を動かすエネルギーが足りない」

 

一応、恭也はプレゼンの際に「これまでのサクシードの流れと異なった」とは、口にしているものの革新的ではない

つまり企画は評価されてないんです

評価された箇所も九路田の付け加えた展開でした…

 

でも恭也は嫉妬しませんでした

むしろやりきったと実感しているのです

そして、

 

「魔法が解けた人間は、現実に帰らなきゃいけない」

「卒業式を迎えようとしているときに、そこに僕だけがいない」

 

どういうことか

 

プラチナ世代は恭也から巣立ったということ

 

恭也はクリエイターとしての道を諦めたということです

 

というわけで10巻の感想でした

どう考えてもバットエンドだろこれ

 

確かに1巻の「あの時、芸大に進んでいたら…」は達成されました

けど、現実突きつけられて巣立ちを見送るように消えていくって…

トゥルー・エンディングなわけあるか!!

それただの美辞麗句だから

 

これじゃあ凡人は才能人にはついて行けませんでしたと書いているようなもの

「天才には敵わない」と現実を突きつけられて、道を断念するのと同じです

「みんなとゲームを作る」は何処に行った!?

 

この巻、冒頭の挿絵が不自然なんです

なぜなら恭也の姿が描かれてないから

挿絵が伏線だったのです

最初からトラップ張ってたのかよ…

 

しかし、これは最終巻ではありません

スピンオフよりも後味が悪くなりますからね、これでは

 

それから数年後、恭也はベンチャー企業を起業

赤字から黒字に変わりつつあるようですが、仕事に没頭しまくってる感じ

情熱を失ったから仕事に打ち込んでいるというべきでしょうか

ある作家のライトノベルが原作の映画試写会の招待状が来ても、興味なしといった感じでした

 

ですが、突然電話がかかってきます…

英子から・・・

 

どういうことか?

 

次から最終章です

 

遂にこの作品終わります

MF文庫で異色のシリアス作品だったこの作品が遂にラストスパートに入りました

 

夏に最終章始動を告げる11巻が出ます

 

現段階で伏線がかなり多いです

  1. 茉平はどこへ?
  2. 英子の電話の目的は?
  3. シノアキの宿題への回答は?
  4. 結局ケーコお姉さんって?

②は次の巻ですぐ分かるでしょう

 

まず①

この巻の帯でもある「これから何があったとしても、ゲームを…好きでいて欲しいんだ」を恭也に残して消えた茉平

 

この時点でβと同じ未来はないでしょう

βの茉平はゲームが嫌いになってますし、サクシードの社長になってましたから

何より失踪した人物が社長に返り咲けませんし

 

茉平のことだから、絶対何かを考えているはずです

スタッフも10人同調したんですから

あの言葉…

なにかの準備の示唆か?

 

次に③

恐らく恭也はシノアキに宿題の回答をしてません

この宿題とは、10巻の終盤でシノアキから

 

「どうしてものを作ると?」

 

とたずねられるシーンがありましたが、恭也はこれに答えられず宿題にしたのです

でもその後の描写を考えると回答することなく、去ったと言うべきか

それ人として駄目じゃない?

だからシノアキの回答に返事する日が確実にくるでしょう

 

並びに、ポイントは9巻でナナコと鑑賞した「物語は未来は変わらなかったけど、ヒロインとの絆は結ばれたというきれいな終わり方をした」映画

やっぱりこれが11巻以降への伏線だったんです

なぜならプラチナ世代をはじめとする人物たちとは関係を持とうとしないだけで、繋がってます

英子からの電話がその証拠です

 

つまり、11巻以降ってまた恭也がモノ作りに関わると思われるんです

恭也は「大切なもの」を決められず、「なぜ物を作るか」もわからないまま

これが分かったとき、恭也の導火線に再び火がつくのでは?

ただこれって、もし誰かと結ばれる結末もあるならこれ決まりじゃあ…

あーあ、ナナコ…

 

 

そしてこれは放置で終わるかもしれませんが…

ケーコさんって結局何者だったの?

未だにわかってません

わからないまま、フェードアウトさせるのか?

それとも11巻以降重要キャラになるの?

 

最終章を告げる、11巻は夏から始動です

ハッピーエンドを僕は願ってます

怪物はここに誕生する〜「ぼくたちのリメイク9」〜

タイトル:「ぼくたちのリメイク 9

作者:木緒なち

イラスト:えれっと

ラノベの感想は昨年の「声優ラジオのウラオモテ」以来?

物凄く久々のラノベの感想です

週1ペースにしたおかげでやっとこちらにも余裕が出てきた…

 

ラノベ感想再始動一発目は「ぼくたちのリメイク9」

去年のアニメ放送中に刊行されていましたが、あの時期から余裕を失い、なかなか読む時間が取れずにいました

なんでかなりブランクが空いてからの感想となります

前巻のあらすじはこちら↓

 

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

 

え、アニメ?

Blu-ray全く売れなかったらしいです汗

例の主題歌と雑すぎた終盤のあれがトドメさしたと思います…

続編やるならパチンコかスロットにならないと厳しいよ…

 

  • 明かされるシノアキの家庭

前巻8巻のラストで倒れてしまったシノアキ

スケジュールに余裕があるということで、福岡に帰省することになるのですが、その帰省にはシノアキの頼みで恭也も同行することになりました

決して新婚旅行ではありません

というかまだ2人付き合ってないから

 

それにこの帰省は決して楽しいものじゃない…

シノアキの父親であるは恭也を歓迎してくれるものの、今回の帰省はシノアキが体調を崩さなければ起こらなかったものでしょう

なので恭也はシノアキを今後どうするか(黙って見守るorクリエイターとして進ませる)悩みながら帰省しているのです

 

しかもこの帰省、7巻でシノアキが話していた絵を書く理由に大きな矛盾が生じてくる

その発端は弟の

彼は恭也と初対面の時から敵対心とまでは言いませんが、恭也をあまりよく思ってませんでした

なぜなら仁がシノアキの仕事に肯定的であるのに対し、優はシノアキが絵を描くことには好意的ではないんです

 

もちろんこれには理由があります

どういうことかと言うと、シノアキの母親であり故人の由貴はデザイナーをこなしつつ家事も沢山やっていたのですが亡くなりました

それも病気になっても辞めなかった

つまりオーバーワークで亡くなってしまったんですよ

 

裏を返せば、デザイナーでなければ、由貴はまだ生存していた可能性もあります

悪く言えば絵が由貴を殺した

だから優はシノアキが絵を書くことに反対なんです

デジャブを起こしかねませんからね

 

これで分かると思いますが、7巻で話していた「父も弟も絵を書くと喜ぶ」は嘘です

実際には由貴が絵を書いているところを見たのがきっかけ

簡単に言えばシノアキは由貴に憧れを抱いていた訳です

 

この原理、著名人を親に持つ家庭に近いのかな

親が一流のスポーツ選手、ミュージシャン、著名人だと親の仕事に憧れを抱く方もいます

子は親の背中を見て育つというように、シノアキも由貴が絵を書いているのを見て育った

だから絵を書いているのでしょう

7巻で話したことが全て嘘ではありませんが(母親と会話しているというのは間違いないと思う)

 

仁はシノアキが絵を書き続けることに否定的ではない

逆に優は今すぐに止めて欲しいと呼び出した恭也に対して、感情的になってしまいました…

2人とも身体を気遣って欲しいと伝えたいだけなんです

でも優は母親の由貴のことがあるから、シノアキが由貴みたいになるのは嫌なんでしょうね

つらい、つらすぎる…

 

このようにシノアキの家庭に関する秘密がここで遂に公になりました

もちろんシノアキは何があったか、帰路につく最中恭也の口から聞く

けれども、

 

「わたしはやっぱり絵を描くことがやめられんかったよ。」

 

とシノアキは絵を書くことは辞めませんでした

無理だよな…

長年やっていることほど、簡単に辞められるわけがない

もう身体の一部になってしまっているから…

 

最終的にシノアキの仕事はセーブすることを前提に続行

ですが、これが裏目に出るとはこの時誰も知りませんでした…

 

ちなみに恭也とシノアキが福岡に行ってる際、貫之達は何していたかというと…

 

  1. 貫之とナナコ→シェアハウスきたやまで留守番。共に進捗難航で愚痴こぼし大会開催
  2. 里桜は茉平と共にサクシードソフトでダメ出しをくらいながら業務中
  3. 九路田は新しい人材育成法について英子と相談しつつシノアキを心配(英子は関係性も)
  4. 英子も里桜とナナコが対面した際に自分の立ち位置を不安視
  5. サクシードソフトでは製作期間圧縮や開発点数の増加計画が…

と色々なことが起こりまくり

 

この作品、視点移動多いですからね…

メモ取るも読む時も苦労しています

さらっと九路田も再登場してます

 

なおシノアキの地元は波多江駅とのことですが、この駅は実在します

それも母の実家の隣駅…

牧のうどんも登場したりと福岡出身の人間ならニヤリとしてしまう場面だらけです

電車は流石に今は1時間に4本来ますから

 

  • 良い変化と悪い変化

こうして、セーブしつつも仕事を行うことを決断したシノアキと恭也はシェアハウスきたやまに戻ってきましたが、どういうわけかいきなりお帰り会が開催されました

…お帰り会って何?

 

ですが、安堵する時間はこの作品にほとんどありません

九路田と同じく再登場した美乃梨の絵があまりに進化しすぎていたり、サクシードソフトでは茉平が中心となっていたミニゲームが恭也主導になったりと次々に変化が起こっています

 

その中でも劇的に変化したのは貫之

恭也の力に頼らずシリーズ作品2巻の執筆を試みるも難航

筆が進まない訳ではありませんが、恭也の助言をもらって執筆した1巻とクオリティがあまりにかけ離れていて、英子に相談するほどまでに追い込まれました

 

ですが貫之はそれでも恭也を頼ることはせず、自分で執筆しながら文章を作成するやり方を見つけ独り立ち

いずれは自立しなければならない運命

貫之は補助輪を外すことが出来たのです

…というかこの方法、ライブレポ書くときに使っているんだが汗(音楽ブログの話です)

 

ただ悪い変化もあります

それはシノアキ

仕事のペースを恭也が変更させることで、シノアキは無理のないスケジュールに移行することは出来ました

けれどもその結果、シノアキは自身の武器である絵の「表情」を失ってしまった

つまり個性のない絵になってしまったということです

 

シノアキの絵の素晴らしさは漫画やアニメで再現されているので、説明は不要でしょう

でもあの絵を書くには無理をしないとならない…

シノアキの問題は解決どころか、更に深くなったという訳です

その後及第点レベルにはなりましたが…

 

もう1つはサクシードソフト

ミニゲームの開発が里桜と恭也の2人になり、明らかに雰囲気がおかしくなってきているのですが、その予感は的中しました

何故なら開発中のRPGの製作期間を短縮するように言ってきたからです

その期間は1年から10ヶ月

あまりにキツすぎます

 

ゲーム制作のスケジュールは「冴えない彼女の育てかた」やぼくリメでも3巻で具体的に言及されていますが、2ヶ月も納期を縮めるのは余裕をもって制作することは不可能

ミスしたら完全に頓挫します

 

そもそもゲーム制作って順調に進むならまだしも、人間には調子のパロメーターが存在します

通常の進捗を1とするなら1.7になったら0.1になったりすることもある

だからこそ余裕を持って制作するのに、それをぶっ壊すような考え方ですよこれ…

しかもこのようなことは過去にもあった

そのため、茉平は予定通りの期間を得られないなら中止にすることも視野

むしろこれは当たり前の対応なんですが、ここで恭也がスケジュール圧縮の可能性を提案してしまうんですよ…

作品を守りたい気持ちはわかりますが…

 

で案の定、この提案がきっかけで一度は保留となりますが恭也は茉平に呼びかけられることに…

その際、茉平は怒ることはありませんでしたが、ここで自身がサクシードソフトの社長である茉平忠広の息子であることを明らかにしました

 

まあスピンオフ読んでいた方なら、彼が後にサクシードソフトの社長になることはご存知でしょう

ただこの頃の彼は「ゲーム制作を普通の仕事にしたい」理念を抱いていたのです

それはサクシードソフトの方針が昔のままで変わってない

時代に合わせた変化をしてないのです

ゲーム制作の現場は激務

だから、過労で無理をさせないような状況に変えたかったのです

彼の理念は素晴らしい考え方です

実際、現実でもそうだとは思います

 

これに対して、恭也はシノアキのこともあって賛同しました

なんで茉平の案(予定通りの期間を得られないなら企画を中止にする案)が本部に送り返されることになりました

翌日、茉平が平然を装っていたのが凄いけど汗

 

しかし管理職の堀平は…

 

ところで自分は作品の感想をどう書いているか

漫画もラノベも読んだあとに区切っていくのですが、ラノベはメモを参考に

漫画は再び読み返して時間を計りながら書いてます

ダラダラ書くと集中力が落ちてしまうので…

 

  • 怪物のはじまり

こうしてシノアキと恭也がきたやまに戻ってきた以降、自分のやり方を見つけた貫之は刊行ペースを4ヶ月から3ヶ月に

シノアキも製作ペースが安定したりと良い変化は起こってました

 

けれどもここで行き詰まっていたのはナナコ

オリジナルソングがなかなか出来ずに苦悩していたのでした

というのはナナコは歌ってみたの活動が中心でこれまでの曲は課題やゲーム用に制作したもの

分かりやすく言えば、タイアップのために描き下ろしたって感じです

だからなぜオリジナルソングを作りたいかに気づいてない

そこでナナコを市場調査も兼ねて、映画に誘いますがこれはデートに誘ったも同意義です

恭也…(英子も呆れてます)

 

恭也の自爆するような行動はともかく、映画を見ることは一応成功しました

タイムリープを土台にしつつ、ロマンスメインって思い切りメタな気がするけど(笑)

それでもナナコは感動し、創作意欲が湧く結果となりました

GA文庫でこんな作品なかったか?↓

並びに、恭也はナナコが作った曲を元に物語にすることを提案しています

これ逆YOASOBIじゃん(笑)

BUMP OF CHICKENが「ギルド」を人形劇にしたみたいな感じだと思うんですが


www.youtube.com

この際、ナナコは「自分に嘘つくの、もう嫌だもん」とシノアキに対する負けん気のようなものを出しますが、ナナコが発した

 

「命かけてやっているもん!!」

 

で恭也はあることに気付いてしまうのです

 

そしてその言葉を現実で展開してしまうのがシノアキ

ナナコと映画に行った後、恭也は美乃梨から「シノアキと話したいことがある」といったメール連絡を受けて、後日シェアハウスを訪れますが、そこで目の当たりにしたのは美乃梨とシノアキの絵の実力が逆転したことでした

 

どういうことか

スケジュール管理をすることにした結果、シノアキの製作ペースは安定しましたが、シノアキの絵は無個性化しました

オブラートに包まずに言えば、シノアキの絵は劣化してしまったわけでシノアキの絵に憧れていた美乃梨からすればショックでしかないのです

言い方を変えれば、シノアキは美乃梨の憧れではなくなった

だからシノアキに勝つことを宣言したのです

その姿は4巻の改変された未来に出てきた御法彩花そのもの(↓参考までに4巻の感想載せます)

anime-manga-lightnovel.hatenablog.com

当然シノアキはショックを受けてしまうよな…

 

しかしそれは誤解でした

それから1週間、シノアキは部屋に閉じこもってしまうのですが、美乃梨が恭也と共にシノアキの部屋を訪れるとシノアキの絵は復活していました

つまり元に戻した、魂を込めるような書き方に

 

美乃梨はシノアキの絵が元に戻ったことを喜びましたが、これって仁や優が望まない方法でもある

でも制御された状態だと自身の実力を発揮できない…

恭也はその時思い出しました

「クリエイターの起こす力は、到底、他人が制御できるものでないこと」

 

シノアキは絵を書くことが好きと恭也に話しました

由貴の生き方に憧れていたことも

要は1人になる覚悟を決めてしまったんです

家族を裏切ってでも修羅の道を歩むことに

 

ここに怪物は生まれました

母の生き方に憧れ、家族を裏切ってでも修羅の道を進む怪物が

 

そしてそれは恭也にも影響を与えます

創作とは「命がけでやること」だと

 

茉平に自身の考えを伝えた恭也は、茉平と考えが違うことを認めざるを得なくなりました

ですが、1つ希望も生まれた

「ミスティック•クロックワーク」企画を立ち上げることにしたから…

 

という訳で9巻、4巻よりも重たい話だったかもしれません

創作は「命をかけるべきか」がテーマだと思われますが、やっぱり命懸けなんだと痛感させられました

ここ数年で亡くなった若きクリエイターは命を掛けまくった方だらけなんでしょうね…

 

その上でこの巻にはプラチナ世代が再び手を取って作品を作ることを示唆させる伏線がありました

それがミスクロなんでしょう

本編にも出てくるとは…

 

個人的に気になるのはナナコと見た映画の概要が、「未来は変わらなかったけど、ヒロインとの絆は結ばれた」ということ

これ伏線なのか…?

 

この感想掲載時にはおそらく10巻が刊行されているでしょう

サブタイトルが「エピローグ」とあまりに不穏なタイトルですが次で完結するのでしょうか?

それとも…

 

なおスピンオフはいずれ掲載しますが、先に継れカノと声優ラジオ揚げる可能性が高いです

なので10巻の感想のあとになるかもしれません…

絶対掲載するので待っていてください!!

ミリタリーアニメは好きだけど、決して戦争は肯定してないって話

※本来掲載予定だった記事を来週に回して、この記事を急遽執筆しています

 

世界中が大変なことになっています

多くの方が願っていないであろう戦争が始まってしまったから

人類は第二次世界大戦で多くの犠牲を払って戦争の悲惨さを知ったはずです

でもなぜ繰り返してしまうのでしょう…

 

さて今回、なんでこの記事を執筆したか

僕はこのブログに載っている記事を見ていただければ分かるように何故かミリタリー作品を好む傾向があります

ストライクウィッチーズガールズ&パンツァーハイスクール・フリート

これらの作品は大好きです

ですがミリタリー作品好き=戦争賛成ではありません

というかミリタリー作品は必ずしも戦争を肯定していません

むしろ悲惨さを描いたものもあります

 

というわけで、今回は戦争に関連する作品やワードが出てきた作品をピックアップします

 

なお昔、「テラフォーマーズ」の第三部で戦争のことを「人類最後の公共事業」なんて例えている場面がありました(もちろんこれはテラフォーマーVS人間の戦いです)

今思ってみれば相当な皮肉ですねこれ

戦争って金儲けの手段でもあるからな…

 

  • 漫画

戦争を題材にした作品は数知れず

相当な量があると思われますが、自分的に印象深いのはD.Gray-man

 

本部襲撃が終わって、アレンの師匠クロス・マリアンが殺される前後だったかな?

ノアの一族のシェリル・キャメロットが官僚に入っていることを利用して、戦争を引き起こすのですが、そこをラビとブックマンが新聞で読んでいるシーンがあります

そこでブックマンが言ったのは、

 

「戦争は悲しみしか生まない。その悲しみがAKUMAを生むのじゃ…(少し違うかも)」

 

と話したシーン

 

戦争をやって喜ぶ人はほぼいないでしょう

なぜなら命を奪い合うから

むしろこれに喜ぶ人間はどうかしてますよ

人殺しなんて絶対に肯定されるべきではありませんから

 

最近のD.Gray-manは追えてません

でもこのシーンを決して忘れることはできない

それだけ戦争の悲惨さを訴えてますから…

なお現実にAKUMAが生まれたらもう戦争どころではありません

 

  • アニメ

ミリタリー作品と言えば、ガールズ&パンツァーはかなりの人がご存知でしょう

もはや大洗と共にあるアニメとなりましたし

戦車をテーマにしたアニメでこれほど有名な作品はないのでは?

ですが、ガルパンは戦争を決して肯定してません

有名なのはサンダース大学付属高校のケイによる「戦車道は戦争じゃない」でしょう

戦車道はあくまで武道です

なお、あの作品では競技によって破壊させられた施設の持ち主はお金をもらってます(劇場版の冒頭で旅館の宿主が破壊されて喜んでいる場面があり)

 

ハイスクール・フリートも戦艦がテーマですが、戦争の文字はほとんど出てこない

劇場版だと海賊組織みたいなのが出てきて、少しリアル感もありましたが

 

 

むしろ戦争が関連してくるのはストライクウィッチーズでしょう

この作品は人類とネウロイの戦争がテーマになってますし、作中幾度も主要キャラが負傷する場面が見られます

1期だとトゥルーデや坂本さん

劇場版だと芳佳が絶体絶命の危機に追い込まれ、3期では一度ハルトマンが撃墜されたり、静夏も死を覚悟したほど…

 

ネウロイによって故郷を奪われたり、負傷をした人々って戦争で心に傷を負った人々と代わりありません

この作品、馬鹿にされることもありますが超絶シリアス作品です

一切戦争肯定してませんよ

 

他にも多くありますが、僕としてはこの3作が浮かびました

ラノベも色々あると思います

とある魔術の禁書目録も作中で中身は違えど第三次世界大戦という用語は出てきますし、こちらも数え切れないほどあるでしょう

ただ、僕が抜粋するとすれば、断トツでニーナとうさぎと魔法の戦車

何故ならこの作品のテーマは戦争

主人公のニーナは生まれ故郷を戦争で追われて、戦車が大嫌いに

首無しラビッツのメンバーもみんな戦争によって、多くのものを失っています

しかもこの作品、死亡するキャラが多いんですよ…

1巻からいきなり亡くなるキャラ出てますからね

同じ戦車を題材にしたガールズ&パンツァーとは対照的な作風、シリアス戦車アクションの異名があるくらいですから

戦争の悲惨さを知るためにも読んでいただきたい作品です

 

ちなみに僕は1巻の感想を掲載してますが、当時は感想の書き方に慣れてなく、黒歴史扱いとなってます

その記事は消しません

しかし時間出来たら、感想書き直します

恥ずかしいもん…

 

というわけで今回は戦争と関連した作品を集めました

僕は戦争は絶対肯定したくないです

早く戦争が終わることを願います

戦争反対

ピンチになったとき、頼りになるのはライバルの存在で ~「声優ラジオのウラオモテ #03」~

タイトル:「声優ラジオのウラオモテ #03」 

作者:二月 公

イラスト:さばみぞれ

 感想書くのが大幅に遅れましたが、「声優ラジオのウラオモテ」3巻の感想

これを執筆している時点では4巻まで刊行されましたが、新人では異例の早さとなったコミカライズも現在1巻のコミカライズが終了

時間の流れを感じますね、もう1年も経過したのかと

 

さて2巻の終盤、由美子と千佳は声優活動継続をかけたある勝負に成功し、なんとか活動を継続することになりましたが・・・!?(同時にようやく変装しなくて済むように)

  • 由美子に大チャンス到来!?

声優を引退せずに済んだものの由美子は依然としてピンチが続いています

というのは由美子は来年で4年目になるので結果を求められる時期になっていたのです

プロ野球選手も大体3-4年目が正念場とは言われますが、それは声優業界も同じ

メジャーデビューしたアーティストがあっという間に消えてしまうことがあるように、声優もそう悠長には活動している場合ではないのです(逆に言えば今活躍されている声優さんってほんの一握りを掴めた方々なのでしょう)

 

なので由美子も必死なのですが偶然千佳と一緒に受けたアニメのオーディションは揃いもそろって落選

オーディション現場で由美子がめくるにやたら絡んでましたが、それは置いておくとしましょう笑

 

ただそのオーディションの直後、急に由美子は悪役キャラのオーディションをやらされるのですが、それがきっかけでなんと神代監督アニメのオーディションに大抜擢されることに(これも悪役ですが)

しかも前日知らされたにも関わらずすんなり通る・・・

現実でこんな展開あるのか※普通前日にオーディションあるなんて言われたら準備もほとんど出来ずに落選するのが多いでしょう

 

しかもこの神代アニメって1巻で千佳が話していた憧れの父親の作品

千佳は苦労してようやく出演することが決まっていたのに由美子はあっさり出演が決定

そのため、千佳は不機嫌もとい大いに嫉妬します

そりゃライバルに自分が目標としていたアニメをいとも容易く出演決定したら嫉妬しますよね

「私はこんなに苦労してなんでアイツは簡単に・・・!!」

といった次第です

 

しかし大舞台の現場はそう甘いものではありません

そこにはベテラン声優だらけで大野麻里や森香織といった由美子が憧れていた魔法少女アニメ(こちらでいうプリキュアですね)に出演した声優もいたのですが、神代アニメかなりの予算が組まれるアニメ

ということは収録規模も当然大きくなるわけで慣れていない由美子はリテイクを繰り返したり、場の空気を悪くしたことを大野に指摘されたり、収録終了後に千佳に対していつものキャラを見せて気にしてない素振りを見せようとしたところ千佳の怒りを買ったり・・・

 

もう散々です

アフレコ現場ってこんなに殺伐としているの!?(気になった方はそれが声優!見ることをオススメします、声優さんが原作やった作品なので声優現場のリアルが伝わってきます)

おまけに自然体でやればよかったとマネージャーの加賀に指摘されたらな・・・

※この自然体っていうのは普段通りにやればいいと言うこと

 

ただ、なんやかんやで千佳は由美子を気に掛けていたようで「根を詰めるの禁止」と加賀に言われたもののやっぱり根詰め状態になっていた由美子に、

 

「失望させられるのが1番ムカつく」

 

と活を入れ、その後由美子は神代監督の協力も仰ぐなどしてアフレコは多少マシに

その際に見えないように拳を合わせたりとこの2人、やっぱり陰では尊敬しているんだなというのが分かります

じゃないと協力なんてしませんし

 

ちなみにこのエピソードの最中、由美子と千佳はクラスのクリスマスパーティーに参加しましたが、カラオケボックスで行われたパーティーの雰囲気は合わなかったとのこと

これ読んでいる読者が学生ならパーティーやりたいよね・・・

  • 乙女姉の秘密

一方、この巻では次の巻に繋がる伏線も出てきます

ことの発端はめくるのお礼をするべく由美子と千佳がプレゼントを考えるのですが、結局いつも通り喧嘩笑

ただ、偶然乙女姉やめくるのラジオとの合同企画が対決企画であり、その景品が焼き肉だったのですが乙女が優勝し、乙女が3人を招いて食事に行くことに

結果的にめくるにお礼が出来ることになったのです

合同対決の中身がカオスだったり、めくるが素の乙女と長時間居たことにより声優めくるではなく声優ヲタクのめくるになってたりしますが笑

 

しかし由美子が2人にアドバイスを求めると由美子からは準備不足であることを指摘されてしまいます・・・

でもこれって僕たちにも言えるわけで、常にどんな状況でも対応できるように準備する必要があるわけです

僕だってそう

当たり前のことかもしれませんが、最近ライブ見るためには1週間でやるべき事を前倒しして余裕を持って行動することを心掛けているんです

ペースを崩さないように週○回、実行していることを翌週出来ないなら今週前もって実行するとか

要するにオールマイティにいけるようにしようと言うことです

 

なおめくるは由美子と千佳がライバルであることを知らないため、千佳に助言を求めないことを不思議に思う反面、ライバルなどを特に意識してないことも発覚しますが、同時に乙女姉にも意識していた声優がいたことがここで明らかに

ここでは明言されませんがこの声優は後々の巻で重要な役割を果たすことに

なんで乙女姉にも意識する声優がいたことは頭に入れておきましょう

 

  • 困ったとき、1番頼りになるのは・・・?

そんなこんなで神代アニメのアフレコも終盤

ですがここにきて由美子は再び大苦戦することに

 

というのもこの終盤で由美子が演じるキャラが退場するわけですがそこに求められる技量が大きいのか何度リテイクも上手くいかない

アニメの終盤のシーンや重要場面は迫真な演技が必要

だから求める演技も大きくなるわけです

 

そんな苦戦する由美子が頼ったのは千佳

ライバルにアドバイスを求めるなんて普通はあまりない行為です

何故なら競い合っている相手に対してアドバイスを求めるって「自分はあなたより劣っている」と認識されかねない可能性もありますから

 

それでも由美子はアドバイスを求めに行った

自分のプライドを捨ててまで助言を求める行為なんてされたらアドバイスせざるを得なくなりますが、同時にこれは千佳には出来ない行動

従って悔しがるわけです、自分に出来ないモノを持っていることですから

千佳は由美子を最初から意識していたから余計に

 

そして千佳が由美子に周囲に押され気味であることを指摘するのですが、大野が由美子を注意したのは期待している証拠だったり、このアニメに抜擢された理由が明らかになったりと由美子は相当期待されていたことが判明

そうなると何が起こるかは・・・もう分かりますよね?

 

この3巻は今までみたいなシリアスな描写は減り、ある意味本当のスタートと言える巻でした

なので終盤はそこまで泥々はしてませんし、由美子が成長する姿を誰もが感じられたと思います

アニメをやるならここまでかな

 

え、4巻は?と思う方

実は4巻は既に読破してまして近いうちに4巻の感想も掲載します

その4巻ではある人物が大変なことに・・・

 

もう感想のプロットは出来てますのでなるべく早めに公開しますね

 

ちなみにこれでストックを使い切ってしまいました汗

 

とりあえずメモが中途半端な作品が多いのでそちらをまとめつつ、しばらくは漫画の感想が多くなりそうです

 

ちなみに来週、この作品の5巻出ます